犬の指間炎の治し方って?原因や手術費用などを紹介

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久しぶりに犬友さんとコジャレたドッグカフェで待ち合わせ。

犬種も同じで兄弟のように仲良くしてくれている先輩わんこと飼い主さんにはいろいろ教えてもらうことも多くて、友達の枠を超えた存在。

『あれ? 〇〇ちゃん、エリザベスカラーなんてして、どこか怪我でもしちゃったの!?』

聞けば指間炎になってしまったとこと。

『・・・指間炎???』

 

犬の指間炎の原因は?

犬の指間炎ってあまり聞き慣れないワードですよね。

ペット保険などでは “指間炎” ではなく “趾間皮膚炎” と表記されることもありますが、どちらも同じ病気です。

漢字から指の間に現れる炎症だろうということは予想が付きます。

炎症だとそれほど深刻に考えないかもしれませんが、愛犬にとってはとっても厄介な病気なんですよ。

 

指間炎の症状

指間炎は指の間だけでなく正確には肉球の炎症も含み、素足でいろいろなところを歩く犬にとって走りすぎたり堅い物の上を歩いて傷が付き炎症を起こすことで発症します。

皮膚炎のひとつですが、痒みや腫れの症状があり悪化すると膿んでしまう事も。

 

指間炎って何でなるの?

指間炎にならない様に原因を知ってリスクを遠ざけたいところですが、指間炎の原因は何気にたくさんあるんです。

  • お散歩コースに通る道の成分が合わない(アレルギー)
  • 皮膚トラブル
  • ストレス
  • 免疫力の低下
  • 夏場道路が熱くなりすぎてやけど状態になってしまう

 

指間炎の治し方 靴や靴下を活用しよう

初期の指間炎は飼い主さんも犬自身もなかなか気付きづらいですが、もしも指間炎だと分かったら靴や靴下をじょうずに活用しましょう。

とはいっても慣れない靴や靴下を嫌がる犬もいるでしょうし、常に履かせるわけではなく状況に応じて使い分けることがポイントです。

 

お散歩時には通気性の良い靴を

堅いもの・尖ったものの上を歩いてしまって炎症を起こしている場合、いつも通りにお散歩をしてしまうと、歩く度に痛みが生じ傷口から新たにばい菌が入ってしまいます。

特に夏場は道路がものすごく熱くなるので火傷や指間炎になりやすく危険。

それでも犬はお散歩を楽しみにしているもの。

そんな時は通気性が高く肢に負担をかけない犬用の靴を履かせることで炎症を悪化させることなくお散歩も楽しめるという訳です。

お散歩から帰って来たらすぐに靴を脱がせて、清潔なタオルで汗や汚れを拭き取ってあげましょう。

 

おうちの中では靴下

指間炎を起こしている箇所に薬を塗ってもベタベタすると気になって舐めとってしまったりします。

そんな時に便利なのが靴下。

お散歩中の靴が慣れなくて嫌がる場合も、まずは室内で靴下から慣れさせてあげるのがおすすめです。

ただし、靴も靴下も長時間履かせると蒸れて清潔が保てなくなるので注意しましょう。

 

指間炎はいかに早い段階で処置できるかがカギ!

犬の指間炎で最も大切なのは

  • 早い段階で気付いてあげること
  • すぐに病院を受診して治療を始めること
  • 炎症を起こしている部分を犬に舐めさせないこと

とにかくコレに限ります。

簡単に聞こえますか?

一度でも指間炎にかかったことのある方なら、この基本的な対処法がどれだけ大変なことか身に染みていると思います。

そして、この対処がきちんとできないと治療はどんどん長引き、症状が悪化すれば手術まで必要となってしまうのです。

 

超危険!ワセリンやオロナイン、イソジンなど市販薬を使っての指間炎の処置

ワセリンやオロナインなど市販薬を使って病院にかからずに治そうとしても、原因にあった薬でなければ悪化したり、一時的に炎症が治まったとしても治りきらないことが多いです。

指間炎はしっかりと治さないと慢性的に症状がずっと続いてしまうことがあります。

ワセリンやオロナイン、イソジンなどで症状が治まったというネットの書き込みがあったり、病院で処方されることのあるクラベットは市販薬としても販売されていますが、まずはしっかりと病院で診断を受けてから正しい治療をしてあげることが何よりも大切です。

 

犬に指間炎になったところを舐めさせない工夫

『人間と違って犬は地面に常に4本の肢を付けているからその分炎症を起こす可能性が高いのかな。炎症なら軟膏を塗ってしばらく安静にしておけば治るでしょ』なんて楽観的に考えてしまいます。

でも、常に4本の肢を地面に付けている犬だからこそ、しっかりとケアしてあげなければ大変な事態になってしまう病気なんですよ。

 

痛かったり、違和感があるとどうしてもそこばっかり気になってペロペロ舐めちゃうんだ。

爪が伸びてると遊んでる時に爪が取れちゃって、その部分を舐めすぎて指間炎になったこともあるよ!

 

そう!

この病気の難しいところは、犬が舐める事で炎症がなかなか治らないという点です。

傷口を舐めない為には靴下やガーゼ、エリザベスカラーを活用しましょう。

せっかく傷口に薬を塗っても、それを舐めとってしまうと舐めたことによる副反応も起きてしまいますし、患部に薬を塗った効果が無意味になるばかりか、唾液によって細菌が付き悪化してしまうという負のスパイラルに陥ります。

 

指間炎完治への道

指間炎になったらとにかく舐めさせない事が完治への第一地条件ですが、犬相手だとこれがなかなか難しいんです。

更にシャンプーやブラッシングなどを丁寧に行い、いつも以上に体を清潔に保つという基本的な事こそが愛犬を指間炎から守る術となります。

 

指間炎に効くサプリがあるってホント?

治療が長期化してずっと薬を服用していることに抵抗がある場合は皮膚の再生や潤いを与えるサプリメントも販売されているので併せて取り入れるのもおすすめです。

 

指間炎に効く正しいシャンプー法

皮膚を清潔に保つ為に行うシャンプーですが、指間炎の原因がアレルギーやアトピーの場合は体質に合ったシャンプーを選びましょう。

  1. ぬるま湯でしっかりと体を濡らして毛の表面に付いた汚れを落とす
  2. よく泡立てたシャンプーで爪を立てず優しく洗う
  3. しっかりとすすぎができていないと肌トラブルの原因にもなるので洗い流す時は充分な湯量で
  4. ドライヤーの熱が熱すぎて痒みに繋がってしまうこともあるのでしっかりとタオルドライしてから、ドライヤーは距離を少し話して素早く乾かしてあげましょう
  5. 体温が下がらないうちに乾燥防止のクリームなどを丁寧に塗ってあげる

 

最近はペット用のシャンプーやクリームなどもいろいろな種類が売られていて、病気やアレルギーに特化した物もたくさんあります。

もしも何を選べばいいのか分からない場合は獣医師さんに相談するのが一番確実です。

ネットショップの売り上げランキングなどは、万人に共通する物ではないので惑わされない様に気を付けましょう。

 

実は完治が難しい指間炎!悪化すると手術が必要!?

指間炎なんてただの炎症と思っていても犬が炎症を起こしている部分を舐めまくり悪化する事も。

手術なんて大事になるとは夢にも思っていないし、治療も薬を出すための簡単な物・・・なんて思ってしまいますが、実は指間炎って治すのが難しくて有名なんです。

いざ思う様に治療が進まないと、この皮膚病の怖さを痛感することになります。

人間のように言葉が通じない犬にとって『安静にすること』はなによりも難しく、試行錯誤しているうちに炎症がどんどん悪化してしまったら、手術で治療するしかなくなってしまいます。

 

指間炎の手術費用ってどれくらい?

指間炎がひどくなってしまった場合の手術は、壊死してしまった皮膚を取り除く治療になります。

異物が皮膚の中に入り込んでしまっている場合もあり、その場合はもちろん異物の除去をします。

アレルギーやアトピーが原因の場合はその方面からの治療をするなど、原因によって処置やアプローチ方法も大きく変わってくるので手術金額もピンキリ。

症状が悪化して獣医師さんから手術を勧められたら、不安点や費用についてなどもきちんと確認するようにしましょう。

 

指間炎に使われるステロイドの薬は安全?

指間炎を治療するのによくステロイド剤が処方されます。

メリットは即効性があること、デメリットは副作用が出ることがある点。

 

獣医師さんの指示通りに服用することがとても大事だけど、治療が長引く場合は気を付けなくちゃね!

 

ステロイド剤は【内服薬(=飲み薬)】【外用薬(=塗り薬)】【注射薬】の3タイプ。

リンデロンという外用薬にはステロイドがたくさん入っていますが、口から飲む薬と違って患部に直接塗ることができるので、副作用も少なく炎症を抑えたいところにダイレクトに力を発揮することができます。

長期間使い続けなければ目立った副作用も見られませんが、犬は体がベタベタするのを嫌うので薬を塗った部分を舐めてしまうことが無い様に愛犬の体に合ったサイズのエリザベスカラーをするなど、万全なフォローをしてあげましょう。

 

犬が指間炎になったら まとめ

犬の指間炎って、病名だけ聞くとあまり深刻ではなく感じてしまいますが、気になるところをすぐに舐めてしまう犬にはとっては治療が難しい病気です。

短期間で完治できる様に早い段階で適切な処置を行い、舐めない様に最大限配慮してあげることで効率よく治すことができますよ。

長期の治療は飼い主さんにとっても愛犬にとっても負担が大きいもの。

指間炎が慢性になったり繰り返さない様に適切な処置をしてあげましょう。

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