犬が肺腫瘍になった!手術費用や症状の紹介。

犬 肺腫瘍
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犬がなる肺腫瘍についてご存知でしょうか

犬の肺腫瘍は無症状のことが多く何かしらの症状が出た頃には病状が進行していることが多いです。

そのため完治が難しく予後も厳しいでしょう。

当記事では手術費用や症状、余命について解説します。

ぜひ最後まで読んで大切な愛犬をガンから守ってあげましょう。

今日は肺のガンについて勉強しよう!
聞き慣れない病気だね。どんな症状なのかな?

 

【犬の肺腫瘍】手術費用について

 

犬の肺腫瘍の手術費用の相場は15∼30万ほどです。

手術以外に検査やお薬代などにもお金がかかるでしょう。

腫瘍そのものを治すほかに、出ている症状を抑えるためにとられる対症療法があります。

これらにも料金がかかることから高額と予想されます。

病院や病状、わんちゃんのサイズによっても料金が変動するので気になる方はかかりつけ医に尋ねてみると良いでしょう。

ひぇ~!肺腫瘍の手術ってそんなに高いんだ…
高いね!!しかもお薬や検査にもお金がかかるから飼い主さんは大変だ∼

 

【犬の肺腫瘍】症状と検査について

症状

犬の肺腫瘍の主な症状は以下です

  • 咳や痰が出る
  • 呼吸が苦しそう
  • 発熱
  • 元気がなくなる
  • 体重減少
  • 嘔吐や吐血
  • 食欲低下
  • 腫瘍の影響で胸水が溜まる
    など

ただし初期ではほとんどのわんちゃんが無症状です。

何かの検査で偶然腫瘍が発見されたというケースも多いでしょう。

そのため早期発見が難しい病です。

 

検査

検査は主に以下の通りです。

  • 血液検査 
  • レントゲン 
  • 細胞検査 
  • CT検査 
  • 超音波検査
    など
いろいろな症状があるね。1つの症状だけだと判別がつかないよ。
咳や呼吸困難みたいに肺に関係する症状が出たら疑わしいってことかな。

 

【犬の肺腫瘍】余命や緩和ケア、最後にできることは?

 

犬が肺腫瘍を患うと余命は1年ほどです。

(外科手術をした平均生存期間)

 

肺腺癌・肺がんの余命

無症状(初期)段階で発見できれば余命は1年5か月ほどです。

症状が見られてからだと8カ月ほど。

早期発見の大切さが分かりますね。

また余命には

  • ガンのサイズ 
  • 悪性度 
  • 転移の有無

などが大きく関係します。

 

ガンのサイズ

5センチ以上で余命は8カ月

5センチ以下の場合は20カ月です。

腫瘍のサイズでもこれだけ寿命に影響します。

 

悪性度

悪性度が高ければ平均余命が105日で低ければ730日です。

余命が悪性度によって大幅に変動します。

 

リンパ節への転移の有無

転移が見られなければ460日ほどの余命です。

それに対しリンパ節への転移が見られると数日で死に至ることも。

リンパ節への転移が見られると余命は数日となるでしょう。

 

悪性腫瘍の余命は

5センチ以上の腫瘍や悪性度の高いもの、リンパ節に転移する腫瘍は悪性腫瘍です。

余命の平均は6∼9カ月です。

1年越せる可能性は20%ほど。

また何もしないと1∼3ヶ月の余命でしょう。

 

肺癌の緩和ケア

緩和ケアとは治る見込みがない病状のケア方法です。

その多くは痛みや苦痛を取り除くことを目的としています。

緩和ケアにより辛い療法からの解放や少しでも苦しみを緩和させわんちゃんの生活の質を向上できるでしょう。

主な緩和ケアは以下です。

 

飼育環境を最適に整える

室温や衛生管理を徹底し居心地の良い環境づくりに努める。

健康だったころは気にしてなかったかもしれません。

しかし肺癌を患うと体力は落ち環境に敏感になるでしょう。

人間が丁度良いと感じる室温の2∼3℃低い温度を設定すると良いです。

20∼23℃を維持してあげると良いでしょう。

またわんちゃんの生活空間はこまめに掃除し換気して衛生管理も徹底することをお勧めします。

ほこりやハウスダストなどは肺に悪影響です。

居心地よくするためにも綺麗にしてあげましょう。

 

食事やトイレ、寝床の負担を減らす

  • 免疫を高められる食事にしてあげる
  • トイレや寝床を近くしてあげ移動の負担を減らす

日常生活に欠かせない食事やトイレ、寝床を快適に整えてあげましょう。

 

呼吸の苦しみをケアする

肺癌を患うと呼吸困難の症状が出ます。

病状が進行するほど呼吸の苦しみは悪化することでしょう。

呼吸を楽にしてあげる方法をご紹介します。

 

酸素療法

呼吸困難を緩和するのに酸素室が役立ちます。

自宅で酸素療法を行う際には酸素ハウスのレンタル業者を利用すると良いでしょう。

 

薬物療法

呼吸を楽にするために以下のような薬が使われます。

  • 気管支拡張剤
  • 鎮咳剤
  • 去痰剤
  • 抗炎症剤
  • 鎮静剤
    など

このように緩和ケアはガンを治す目的ではありません。

治る見込みがないのであれば少しでも寿命を全うできるように緩和ケアに移行しサポートすることも大切なのです。

 

肺がん・肺腫瘍 最後にできること

病を患ったわんちゃんに最後にできることを考えてみましょう。

  • 治療を最後まで続ける
  • 緩和ケアに移行する
  • 苦しみが酷い場合は安楽死という選択も

いずれも間違っていません。

わんちゃんの最後を決めるのは飼い主さんです。

どのような最期でわんちゃんを見送るのかをよく考えてあげることが大切でしょう。

飼い主さんが最期にしてあげられることは

  • 呼吸を楽にしてあげる
  • 痛みを極力取り除く
  • 寝床を柔らかいベッドに変えてあげる
  • 撫でてあげる(マッサージ)
  • 体が冷えないように温める
  • わんちゃんが食べたいと思える食事を用意する
    など

わんちゃんが喜ぶような工夫をしてあげることが大切です。

そしてわんちゃんは飼い主さんの笑顔が大好きです。

悲しい顔ばかり見せずなるべく笑顔で穏やかに最期を過ごしてあげることもわんちゃんの安心感につながるでしょう。

最後の日まで笑って幸せに生活できるようにしてあげたいな。
飼い主さんとできるだけ長く一緒にいられたら幸せだな。あとは美味しいものを少しでも食べれたらいいなぁ。

 

犬が肺腫瘍になった!手術費用や症状の紹介。まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

当記事をまとめます。

  • 犬の肺腫瘍の手術費用は15∼30万と高額である
  • 初期段階では無症状
  • 症状がでる頃には末期であることも多い
  • 余命は腫瘍の進行具合によって変動する
  • 長くて数年、短いと数日からひと月ほどの余命
  • 寿命を全うさせるためにも緩和ケアなどの最後にできることを考えることが大切

犬が肺腫瘍になると予後は厳しいでしょう

しかし緩和ケアをするなど最後まで寄り添うことを心掛けましょう。

そして飼い主さんの笑顔はわんちゃんにとって最上の喜びです。

笑顔で穏やかに接してあげましょう。

そしてその子らしい最期を迎えられるように尽くしてあげることがわんちゃんへの恩返しです。

最後まで寄り添って感謝の気持ちでお世話してあげたいですね。

お読みいただきありがとうございました。

早期発見が難しくても病気について知識を持っておくことは大切だね!
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