犬が脳炎になった!初期症状や治療方法を紹介

犬 脳炎
Pocket

犬の脳炎をご存知ですか。

脳炎は珍しい病気です

しかし病気の型によってはどの犬もかかる可能性のある病

現代の動物医療をもっても治療法や原因などは解明されていないことが多いのです。

早期発見し治療を始めないと手遅れになるケースも多いでしょう。

そのためにもわんちゃんの脳の病気の症状について知っておく必要があります。

予防のためにも脳炎という病気を知るところからだね!
わんちゃんのためにも最後まで読んで一緒に勉強しよう!

 

【犬の脳炎】 初期∼末期症状

 

犬の脳炎の症状を解説します

初期症状

  • 発作を繰り返す
  • 視力低下
  • 動きたがらない

よく見られる症状

  • 元気がなくなる
  • 食欲低下
  • てんかん
  • 歩行困難(ふらつく)
  • 起き上がれない
  • けいれん
  • 同じ場所をぐるぐる回る
  • 意味もなく吠えるor噛みつく

末期症状

  • 意識の低下
  • 食べ物や水がのみ込めなくなる
  • 失明
  • 昏睡状態になる
  • 呼吸困難

 

脳炎は症状の変化が見られる?痛みはあるの?

脳の炎症が起きる部位によって出る症状も様々です。

進行具合もわんちゃんによって異なります。

症状が変化し急激に悪化することで1日∼数日で亡くなってしまうこともあるようです。

痛みは出る症状によって異なります。

多くの場合頸部(首付近)に痛みが出るようです。

 

失明してしまった。治る?

脳炎に限らずですが一度失明してしまうと治ることはほぼありません。

眼科専門の医療機関で人口レンズを入れることもできなくはないですがリスクが高いでしょう。

また費用も高額です。

失明してしまったらわんちゃんにできる限りのサポートをしていく覚悟が必要でしょう。

こんなにたくさんの症状があるんだ。早期発見が難しいのも納得だよ。
症状が多発することもあります。変だなと感じたら病院に行きましょう。

 

【犬の脳炎】 原因と治療について

 

犬がなる脳炎の原因と治療法について解説していきます

 

原因

基本的には原因が解明されていない病です。

この病は大きく分けて3つの型に分けられます。

  • 感染性 
    ウイルスや細菌、寄生虫による
  • 非感染性(突発性) 
    原因不明(遺伝性の自己免疫性疾が有力説)
  • 二次性 
    口や鼻、耳などから何かしらのウイルスや菌を取り込むことで炎症を起こし発症

    または脳腫瘍や脳梗塞 水頭症などの他の脳の病気によって併発することも

 

治療が難しい場合は脳医学専門のクリニックを紹介されることもあるでしょう。

 

予防

予防法は確立されていません。

感染性の場合はワクチンによって予防できるウイルスもあります。

犬ジステンパーに感染することで脳炎を発症することもあるでしょう。

しかし混合ワクチンで犬ジステンパーは予防できます。

予防法のない病は早期発見と初期段階で適切な治療を受けることがとても大切です。

日頃からわんちゃんの健康チェックを欠かさないようにしましょう。

 

治療

この病はMRI検査と症状やその他必要に応じた検査から総合的に診断されます。

治療は内科的治療が中心となるでしょう。

使われる薬は

  • 抗生剤
  • ステロイド
  • 免疫抑制剤
  • 抗がん剤
    など

抗がん剤は腫瘍の治療に使う量よりも低量なため比較的副作用も少なく効果が期待できる治療法です。

上記の治療に加えて対症療法が取られることもあります。

対症療法とは出ている症状に対して治療を行うことです。

食欲低下が見られるのであれば胃腸薬を飲ませます。

てんかんが出ていれば発作止めの薬や点滴で治療するといった具合です。

原因も予防もわからない。おまけに治療法すらままならない。恐ろしい病気だね。

 

【犬の脳炎】 回復の見込みは?長生きはできる?

 

犬がなる脳炎の予後はあまり良くないと言われています

しかし治療を継続することで普通に生活できるようになる場合も。

 

脳炎は治る?

型によって回復の見込みは異なります。

感染性や二次性は早期での治療開始で治る可能性が大いに期待できるでしょう。

非感染性では完治は難しいです。

症状の緩和のために治療を継続する必要があります。

また治療をやめると再発の可能性もあるでしょう。

そのため脳炎が治ったというよりは症状が落ち着いているという状態を維持する治療になります

 

長生きできる?寿命は?

病状具合によって大幅に生存率が異なる病です。

初期段階で適切な治療を行うことで3年以上生きながらえたり普通に生活し長生きできることもあるでしょう。

しかし急変した場合数日で亡くなってしまったり治療しても半年∼数年の寿命となってしまうことも。

また適切な治療を受けずに放置すると突然死につながります。

さらに治療の見込みがなく苦痛がひどい場合は安楽死が取られることもあるのです。

安楽死なんて…悲しすぎるよ。なんとかして助けてあげたいね。

 

【犬の脳炎】老犬がなる病気?

 

脳炎は高齢の犬に多い病というわけではありません

感染性や二次性ではどの犬種でもそして何歳でもかかる可能性があります。

非感染性に関しては比較的若齢期での発病が多いようです。

またこの病は別名パグ脳炎と呼ばれています。

かかりやすい犬種は

  • パグ
  • チワワ
  • ミニチュアダックス
  • シーズー
    など

比較的小型犬に多いです。

つまり感染性は小型犬で若いわんちゃんに多く非感染性と二次性はどのわんちゃんでもなりえるということになります。

まだ若いから大丈夫と油断せず特になりやすい犬種の場合は注意してあげましょう。

わんちゃんの様子がおかしいなと感じたら脳の病気も疑って早めに受診することをオススメします。

どんな犬でもなる病気!小さな症状を見過ごさないでね!

 

犬が脳炎になった!初期症状や治療方法を紹介 まとめ

 

  • 犬がなる脳炎は原因予防法ともに不明である
  • 初期段階での治療開始が望ましい
  • 完治が難しく病状によっては急死の可能性や安楽死の選択になることもある
  • どの犬でも脳炎になる可能性があり日頃からの健康チェックを怠らないことが大切

いかがでしたでしょうか。

わんちゃんの脳炎は珍しい病であり治療も困難です

しかし早期での適切な治療によって長生きし寿命をまっとうできることもあります。

悪化したり末期になる前にわんちゃんからのヘルプサインを見逃さないようにしましょう。

当記事が皆さんのわんちゃんの健康につながると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

脳の病気は怖いね!早期発見を心がけなきゃ!
同じく脳の病気である水頭症の記事もぜひご覧ください!

合わせて読みたい。犬の水頭症の記事もオススメです。