犬が包皮炎になったときの対処方法! 犬の性器が痛々しい

犬 性器 包皮炎
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男の子のワンちゃんがやたらと自分の陰茎を舐めていたりすることがありませんか?

そんなある日、床やソファなどにカスタードクリームみたいなものが付いて汚れているのを見つけたり、抱っこした時に服にもクリームみたいなものがベッタリついてビックリ!

ワンちゃんのお腹を見たら、陰茎の先からそれが出ていて、腫れて血が出て痛々しい。

もしこのようなことがあったら、愛犬の性器である陰茎に包皮炎が起きている可能性があります。

場所が場所だけに心配になりますが、これはすぐさま命にかかわるような疾患ではありません。

しかし、愛犬が気にして舐め続けるのは、痒いか痛いかいずれにしても気持ち悪いということです。

また痛みが酷いとオシッコをがまんするようになって別の疾患を起こすこともあります。

このようなことが起きたら、できるだけ早く診察をしてもらうのが良いでしょう。

ここではオス犬の性器(ペニス)に包皮炎が起こる原因や症状、治し方などについて解説します。

 

包皮炎の症状とは?

包皮とは男の子のオチンチンを覆って守っている皮のことで、それとオチンチンの間のすき間で炎症が起きることが包皮炎です。

この疾患にかかるとこれらの症状が現れるようになります。

  • ペニスの包皮からクリーム(黄色、白)のような膿が出る
  • 座った場所に膿が付く
  • 抱っこした時に服に膿が付く
  • オチンチンを気にしてやたらと舐める
  • ペニスが赤くなって腫れたように見える
  • ペニスから出血している
  • オシッコが細かく切れたように出る
  • 酸っぱいような、生臭いような臭いがする

膿が出ているのに、今は少しだからと放置しておくと、包と陰茎との間に膿が溜まって腫れたようになってしまいます。

そうなるとオシッコがチョロチョロと出るようになるほか、痛くてオシッコをしたがらなくなってしまうこともあります。

 

包皮炎を起こす原因とは?

ペニスにはたくさんの種の常在菌がいて、ふだんはバランスを保ちながらおとなしくしています。

しかし、何らかの誘因によって突然そのバランスが崩れて炎症を起こす菌が増えてしまって悪さをすることがあるのです。

その誘因はいろいろありますが、主なものは以下です。

  • 栄養がたりないために免疫力が低下している
  • ストレスがたまったために免疫力が低下している
  • 若いワンちゃんは身体の代謝が盛んで分泌物が多く菌が繁殖しやすい
  • マウンティングが激し過ぎてペニスが傷ついてしまった
  • 排泄した時に地面にペニスが触れて雑菌がついてしまった
  • オシッコをした時に飛び散って毛に付いて雑菌が繁殖してしまう

このように、どれもが特別に起こったことではありません。

ふだんの生活の中で、あるいは外でいつでも起こることが引き金となっているのです。

 

かかりやすい犬種は?

種類や年齢などについて特異的にかかりやすいとされる種類はありません。

短足系のワンちゃんはペニスが地面に触れやすいので、傷が付くことが多く不衛生になりがちとされています。

  • ミニチュア・ダックスフント
  • ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

例えばこれらではリスクが高いと考えられています。

また種類に関係なく、太り過ぎのワンちゃんやオチンチンの先の毛が長いワンちゃんもかかりやすいとされています。

なお、この疾患はワンちゃんの常在菌が起こすものなので、ほかのワンちゃんにうつすことや、人にうつることはありませんので安心してくださいね。

 

どうやって治すの?

症状の進み具合に応じて治療方法が異なりますが、まずは患部をきれいに洗って消毒をします。

 

患部を洗浄して消毒する

症状が軽く膿が少ないのであれば、獣医さんに洗浄してもらったら自宅で様子を見ます。

その間、自宅でも洗浄、消毒を続けておけば自然に治ることが多いとされています。

動物病院で洗浄液やシリンジなどをもらって、以下の手順で自宅でも簡単に行うことができますよ。

  1. シリンジに洗浄液を入れて、ペニスの先っぽから注入する
  2. ペニスの先っぽを軽くつまんで、全体を優しく揉むようにしてマッサージする
  3. 洗浄液を排出して、カーゼやティッシュできれいに拭きとる

洗浄液には生理食塩水やヒビスクラブ消毒液やイソジンなどを薄めたものが使われます。

炎症が酷くなければワンちゃんが痛がることはないので、安心して行うことが出来るでしょう。

この疾患は再発しやすいと言われていますので、治っても毎日洗浄を続けてあげるようにしてくださいね。

なお、洗浄液は市販されているものもありますが、これらや人用のものを使うことは止めておき、獣医さんから処方してもらったものを使うようにしてくださいね。

 

内服薬や外用薬

重症で傷が大きい、あるいは腫れが酷い場合は、細菌を叩く抗生物質や炎症を抑えるステロイド剤の内服薬や塗り薬が処方されます。

抗生物質は悪さをしている細菌を調べて、それに効果があるものが選ばれます。

また、塗り薬にはゲンタシンなどの抗生物質入りの軟膏やステロイド剤が入ったクリームなどがあります。

これらの薬で傷や炎症が治ったら、やはり洗浄、消毒を毎日行うことになります。

細菌が尿道や膀胱まで入り込んで炎症を起こしているケースでも内服薬が処方されます。

なお、獣医さんの診察を受けないで、市販の抗菌薬入りのものを素人判断で使うことは止めましょう。

起因菌をちゃんと調べて確実に叩くことができる薬を使わないと、かえってどんどん悪化してしまいます。

 

包皮炎を予防するにはどうすればいいの?

ふだんからオチンチンとその周囲を清潔にしておくことで防ぐことができます。

さらにオチンチンを傷つけるような行動をさせないことも重要です。

 

オシッコをしたら洗浄する

毎回洗浄液を用意しなくとも、ふだんはぬるま湯で洗ってあげてください。

できれば包皮をすこし剥いて、皮とオチンチンの間もきれいにしてあげると良いですね。

洗ってあげられない時はぬるま湯に浸したタオルできれいに拭いてあげるだけでも良いでしょう。

 

散歩から帰ったら洗浄する

やり方はオシッコの後と同じです。

家の外は雑菌だらけですので、散歩から帰ったら足を拭くだけでなく、オチンチン周りも洗うか拭くかをしてあげましょう。

なお、必ず足拭きタオルとオチンチン拭きタオルは別のものを用意してくださいね。

 

包皮の先に生えている毛をカットしておく

オチンチンの先に長い毛があると、地面に触れて雑菌が付いてしまうことや、オシッコが付いたままになって細菌が増えやすくなってしまいます。

それらの毛は長くなる前に短くカットしておくようにしましょう。

ただし、カットするのは毛だけにするように慎重に行ってくださいね。

もし自信がなければ獣医さんにお願いするか、トリミング専門店でカットしてもらいましょう。

 

マウンティングをしないようにしつける

まだ小さいうちであれば、マウンティングをしないようにしつけておきましょう。

しつけの方法はいろいろありますが、簡単な方法を紹介します。

  • 飼い主さんなどにマウンティングをしたらワンちゃんを引き離して無視する
  • ぬいぐるみなどにしていたら、オヤツなどで興味をそらして取り上げて隠す
  • 散歩中にしそうになったら、リードを引いて「お座り」や「待て」をさせる

それでも止めないようでしたら、獣医さんやカウンセラーなどに相談してくださいね。

 

去勢をする

包皮炎の原因に分泌物が多いことがあります。

去勢を行っておくことで分泌が止まりますので、有効な予防手段となります。

また、これによってマーキングやマウンティングをしなくなることも期待できます。

さらには、オスのワンちゃんの生殖器に特有の疾患を防ぐことができるなど、メリットは大きいとされています。

費用はかかりますが、長い目で見れば実施しておくことをおすすめします。

 

犬のオチンチンを触っても大丈夫?

オチンチンを洗浄するには触っても嫌がらないようにしつけておく必要がありますよね。

いくら飼い主さんとはいえ、嫌なことをしつこくされたら怒って噛みつきたくなるでしょう。

そこで、ふだんから身体のどこでも触らせるようにボディコントロールをしておきましょう。

これをしておくことで、飼い主さんだけでなく獣医さんの診察でもおとなしくしてくれますし、外で「かわいい!」といきなり子供が手をだしても噛みつかなくなります。

疾患予防のマッサージなどもしやすくなりますので、ぜひチャレンジしてください。

やり方の詳細をここには書ききれませんが、大まかな手順は以下のとおりです。

  1. 犬の嫌がらない場所を触る(嫌がる場所を事前に調べておく)
  2. 犬の耳を触る
  3. 犬の足を触る
  4. 犬の鼻先を触る
  5. 犬の腰を触る
  6. 犬のしっぽ(尾)を触る
  7. 横になっている犬を触る
  8. 仰向けの犬を触る
  9. 触る強さや時間を変えてみる
  10. おやつの回数を減らす

ポイントはこれらを強制的にやらないこと、ワンちゃんが集中できるように静かな所で1回15分ほどにすること、効果が薄れるのでご褒美のオヤツを与え過ぎないことなどです。

ネットで検索すると詳しいやり方や動画がありますので参考にしてみてくださいね。

 

犬が包皮炎になったときの対処方法! 犬の性器が痛々しい・まとめ

愛犬の大事な部分のトラブルは、できるだけ早く解決してあげたいものですよね。

そのためには、飼い主さんが愛犬の性器に包皮炎が起こっていないかを注意深く観察しておくことが大切です。

初期のうちに発見してあげられれば、包皮炎は簡単に治療することができますし、何よりも愛犬の不快を解消してあげることができます。

犬の包皮炎は性器とその周りを常に清潔にしておくことで防ぐことができます。

面倒でもオシッコをした後や散歩の後にはきれいに洗ってあげるようにしてくださいね。

また、去勢をしておくことで防ぐことができますので、かかりつけの獣医さんと相談の上で検討してみてください。

>>合わせて読みたい!マウントする犬ってどういう意味でするの?いつからするの?去勢後もするの?

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