犬が脳腫瘍になった!末期症状や発作頻度は?

犬 脳腫瘍
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犬の脳腫瘍についてご存知でしょうか

治療や予後が厳しい病です。

わんちゃんは言葉が話せないため痛みや症状を訴えることができません。

そのため飼い主が異変に気付いたころには末期であることも多いのです。

大切なわんちゃんのヘルプサインに気づいてあげるためにもこの病について知っておく必要があるでしょう。

ぜひ最後まで読んで犬の脳腫瘍についての知識にお役立て下さい。 

 

今回はわんちゃんの脳にできる腫瘍についての記事だね!
なんだか怖そうな病気だね。詳しく知りたいな。

 

【犬の脳腫瘍】末期症状は?発作の頻度も解説

 

犬がなる脳腫瘍の症状について段階別で解説していきます

 

初期症状

最初にもっともよくみられるのが発作です。

その他にも生活に異変が見られることも。

例えば 

  • 性格が変わる
    温厚→攻撃的になるor好奇心旺盛→物事に興味を示さなくなるなど
  • 動きたがらない
    散歩を嫌がるなど
  • トイレの失敗が増える

しかし初期症状が出ないわんちゃんも多くなかなか気づいてあげられないことも多いのが事実です。

普段と違う行動が見られたら要注意し病院に行くことをお勧めします。

 

よく見られる症状 

腫瘍のできる部位によって病状が異なります。

以下は一般的なものです。

  • 発作 
  • ぐるぐると一定方向に回り続ける 
  • 平衡感覚がなくなる 
  • 視覚障害 
  • 元気がなくなる 
  • 食欲不振 
  • 意識低下 
  • 歩行困難 
  • 性格の変化 
  • 全身の痛み 
  • 失禁 
  • 認知症状
    など

 

発作について 震える?頻度は??

この病では多くの場合けいれん発作を起こします。

震えが出ることもあるでしょう。

しかし震えではなく発作のこともあります。

発作の様子は診断材料となるため動画に撮って獣医師に見せるようにしましょう。

末期になると1日に何回も発作を起こし頻度が多くなります

 

末期症状

何かしらの病状に気づいた時には手遅れというケースも少なくありません。

  • 発作の頻度が増える
  • 食べ物や水が飲み込めなくなる
  • 意識低下
  • 痛み

 

脳腫瘍は苦しむの?

末期になると痛みで1日中這いずり回ることもあります。

悲鳴のように鳴き声をあげ泡を吹くことも。

また痛みによる苦しみから暴れ体をぶつけたり傷を負う場合もあるでしょう。

飼い主からしたら見ているのが辛くなるような病状です。

このようなわんちゃんに必要なのは緩和ケア

痛みを極力取り除き生活の質を少しでも向上させてあげることが大切なのではないでしょうか。

 

末期になると強い痛みがあるんだね…脳腫瘍は予防できないのかな?
発作もたくさん起きるんだね怖いよ。次の章で原因や予防について説明するよ。

 

【犬の脳腫瘍】原因は?予防はできる?

 

犬がなる脳腫瘍の原因は分かっていません

そのため予防法も現段階ではないということになります。

以下はなりやすい条件についてです。

  • 7歳以上の老犬に多い
    若齢でも患う可能性はある
  • 短頭種(頭の短い犬)に多い
    ゴールデンレトリーバー ボストンテリア ブルドッグ ボクサー キャバリアなど
  • 他の部位にできた腫瘍が脳に転移することも(転移性)

これらの条件のわんちゃんがなりやすいというだけで全てのわんちゃんがなりえる病です。

 

普段から気にかけてあげることが最大の予防ってことだね。
もしも僕たちわんこが変な行動をしていたら見過ごさないでほしいな!

 

【犬の脳腫瘍】治療は?手術費用はどれくらい?

 

犬の脳腫瘍の治療や費用について解説します

 

治療

主に腫瘍を取り除くための治療です。

その他にも痛みや苦痛を和らげるための緩和ケアを行います。

 

外科手術

腫瘍をすべて取り除くことができたら完治することができます。

しかし成功率は50%ほどで完全に取り除くのは難しいでしょう。

 

放射線治療

ガン細胞の増殖を抑制するための治療です。

効果が期待される治療法の1つ。

しかし麻酔をかける必要があり、麻酔に耐えられるかがポイントです。

また負担の大きさから何度もできる治療法ではありません。

 

化学療法(抗がん剤)

副作用が出ることが多いです。

抗がん剤によりわんちゃんの生活の質を大きく下げることにつながる場合は中断することも。

また副作用が強いわりに効果が期待できないこともあるため獣医師とよく相談することをお勧めします。

 

対症療法

出ている病状に対して取られる治療のことです。

例えば

  • 発作を抑える
  • 脳圧を下げる
  • 脳の炎症を抑える
    など

 

手術費用

腫瘍の状態や進行具合によって手術費用は変動します。

脳の手術は大掛かりになるため30万∼50万が相場です。

しかし中には100万円以上かかることも。

さらに手術以外にも

  • 検査
  • 対症療法
  • 薬代
  • 通院費
    など

以上が継続的にかかるでしょう。

よって治療は高額になることが予想されます。

万一に備えてわんちゃんのために貯金しておきましょう。

早いうちから保険の検討もオススメいたします。

 

やっぱり大変な病気だからこそ手術の料金も高くなりがちってことだよね。
治療法もたくさんあるんだね!効果がある治療法が見つかるといいんだけど…

 

【犬の脳腫瘍】闘病はどうすればいい?

 

犬の脳腫瘍は腫瘍を完全に取り除くことができれば完治となります

しかし手術の成功率は50%ほどと言われていて完治が難しい病です。

その間にトイレのお世話や食事療法などの介護が必要となるでしょう。

またいつ起きるか分からない発作や痛みに苦しむわんちゃんとの闘病は決して楽なものではありません。

闘病生活において必要なのは医療的な治療だけではなく生活の質の向上に努めることも飼い主がしてあげられることです。

生活の質を高めてあげるには

  • 食事の工夫
  • 快適な室内環境を整える
  • 痛みの緩和
  • 気分転換に少しでも外に連れて行ってあげる(抱っこ散歩)
  • トイレのお世話
    など

闘病に当たってわんちゃんが少しでも快適に過ごせるような工夫をしてあげることが大切です。

食事や痛みのケアに関しては獣医師に相談した上で行うようにしましょう。

また介護や闘病生活は飼い主も体力精神共に疲弊します。

無理しすぎず共に過ごす時間を有意義なものにすることも忘れないでくださいね。

 

わんちゃんは喋れないから治療が辛くても伝えることができないよね。
どんな闘病生活でも大好きな飼い主さんが安心させてくれたら嬉しいな!

 

【犬の脳腫瘍】長生きできる?

 

犬が脳腫瘍を患ってしまったら寿命は数カ月から1、2年と言われています

長生きするためには

  • ガンを取り除くもしくは小さくする治療を続ける
  • 免疫を高める
  • 継続的な定期健診

などが大切です。

腫瘍を完全に取り除くことができなかったとしても腫瘍と共存し治療を続けることで長生きできることもあります。

継続的な治療により腫瘍を小さくし病状に応じてケアすることで通常通り生活することも可能なのです。

特に免疫力を高めることはガンとの闘病では欠かせません。

治療はもちろん飼い主の私たちが生活の質を高めてあげることで奇跡的に回復することもあるでしょう。

そしてもっとも大切なことは早期での発見と治療です。

腫瘍が進行する前に治療を始めることで長生きできる可能性は格段に上がります。

普段からわんちゃんに異変がないか観察しましょう。

そして異変を感じたら自己判断せずに病院に連れていくことをお勧めします。

もしも脳腫瘍を患っても懸命に生きようとするわんちゃんをサポートしていくことが大切なのです。

 

脳腫瘍になってしまっても悲しみ続けているわけにはいかないね!
飼い主さんの悲しい顔は見たくないよ。長生きできるように応援してほしいな!

 

犬が脳腫瘍になった!末期症状や発作頻度は?まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

当記事をまとめると

  • 犬の脳腫瘍は原因予防法共に解明されていない
  • 病状でもっとも多いのが発作
  • 治療法は外科手術や放射線治療、化学療法
  • 闘病生活では生活の質を高めてあげることも大切
  • 早期での発見と治療によって長生きできる確率が高くなる

がなる脳腫瘍は治療から介護まで困難を極めるでしょう

病に苦しむ大切なパートナーの姿に心が痛むことと思います。

しかし1番辛いのはわんちゃんです。

辛いながらも懸命に生きるわんちゃんに感謝の気持ちをもって最後まで寄り添ってあげましょう。

1匹でも多くのわんちゃんがこの病を克服し奇跡的な回復を遂げることを願ってやみません。

当記事がわんちゃんの健康に役立つと幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この病気を患ったわんちゃんはとても大変だけど、一生懸命お世話してくれる飼い主さんがいてくれてきっと幸せだよ。
うん!大好きな飼い主さんがそばにいてくれたら幸せ!
他にも腫瘍についての記事があるのでぜひご覧ください。

 

合わせて読みたい。犬の精巣腫瘍についての記事もオススメ。