犬が歯周病になった!治療法や悪化した場合の治療費を紹介

犬 歯周病
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皆さんは愛犬の「口内クリーニング」きちんとやっていますか。

放っておくと80%の犬が歯周病になるといわれています。

ですが飼い主の管理によって防いであげられる病です。

そして犬の歯周病を侮ってはいけません。

放置すると皮膚に穴が開いたり感染症により死に至るケースもあるのです。

ぜひ最後まで読んで愛犬を病から守ってあげてくださいね。

 

犬の歯周病 症状

犬 歯周病

犬の歯周病の原因は歯石ができて細菌まみれになることで発症します。

簡単に治療できる歯肉炎が悪化したものが歯槽膿漏と呼ばれる状態です。

これらの病を総じて歯周病と呼びます。

ここでは主な症状について5つ説明しますね。

 

①目やに

 

進行すると目やにの症状がでることもあります。

患部が炎症を起こし目の周りまで細菌が増殖してくるためです。

 

②くしゃみ

 

細菌の増殖によって骨が溶けてしまいます。

その結果細菌が鼻に回ってしまいくしゃみの症状が出るのです。

 

③痛み

 

わんちゃんに痛みが出ている頃にはかなり悪化しているケースが多いでしょう。

わんちゃんが口内に痛みを感じている時の行動は以下です。

  • 口を気にして前足で掻こうとしている
  • 床に顔をこすりつける
  • 食事中に頭を振っている
  • 痛そうに鳴く

このような行動が見られたら病院に連れていきましょう。

 

④臭い

 

細菌のせいで口臭の症状が出ます。

臭いの種類は

  • 生臭い
  • ドブ臭い
  • 腐敗臭

このようなキツイ臭いです。

健康なわんちゃんの息は無臭かドッグフードの臭いでしょう。

 

⑤穴が開く

 

悪化すると外歯瘻を発症してしまうこともあります。

外歯瘻は

  1. 大量の細菌が繁殖
  2. 骨が溶ける
  3. 目の下付近に穴が開く
  4. そこから出血したり膿が出る

という状態です。

ここまでいくと細菌は体内を回りあらゆる臓器に悪影響が出てきます。

外歯瘻を未然に防いであげることが大切です。
 
ここまで主な症状について解説してきました。

他にも以下のような症状が出ることもあります。

  • 出血
  • 顔が腫れる
  • 鼻血
  • 歯のぐらつきor抜ける
  • ご飯が食べずらそう
  • 食欲 元気の低下

 

犬の歯周病が悪化すると死ぬ!?

犬 歯周病

犬の歯周病なんてたかが虫歯と思う方もいるかもしれません。

しかしわんちゃんにとっては想像以上の痛みを伴います。

そして放置すると最悪死に至る原因となることもあるのです。

悪化すると以下のようになってしまうことも。

 

①抜歯や歯肉切除

 

ぐらつきによって最悪抜歯することになってしまうかもしれません。

また極度の炎症を起こしている場合、歯肉やあごを切除することもあります。

 

②穴が開く

 

皮膚の穴は悪化して外歯瘻を引き起こしてしまった状態です。

放置することで細菌の炎症が骨や皮膚にまで達してしまいます。

その結果皮膚に穴が開いてしまうのです。

 

③感染症や疾患を併発する

 

菌が体内をまわり心臓・腎臓などに疾患を抱えてしまうかもしれません。

以下は歯周病によって引き起こされる疾患の一部です。

  • 感染性心内膜炎
  • 肝炎
  • 腎炎
  • 骨髄炎
  • 肺炎
  • 心不全
  • 腎不全

など

これらは進行すると死に至るケースもあります。

 

犬の歯周病 治療法と治療費は?

犬 歯周病

 

治療法

犬の歯周病の治療は全身麻酔で行われます。
痛みを伴うためです。

治療の流れ

  1. 歯垢・歯石の除去
  2. ぐらつきのある歯は抜く
  3. 磨き上げる
  4. 洗浄

 

治療にかかる費用と手術費用

治療にかかる費用は症状の進行具合によって変わってきます。
悪化して手術になると高額な治療費になることも。

費用は

  • 診察
  • 検査
  • 麻酔 
  • 処置
  • 処方

これらを合わせた料金です。

軽症であれば3∼5万程度。

大掛かりな手術が必要であれば10万以上となることも。

さらにその後も定期的な治療を要する場合は継続して費用がかかるでしょう。

また治療後も自宅でクリーニングしてあげることが大切です。

せっかく治療しても何もしなければ再発してしまいます。

 

薬は抗生物質?

洗浄後に抗生物質や抗菌薬を飲ませることになるでしょう。

抗生物質は細菌を軽減し痛みや炎症を抑えてくれます。

また高齢で麻酔のリスクがあるわんちゃんは、手術せず抗生物質の内服による治療が取られることも。

 

犬の歯周病 ケア用品をご紹介

犬 歯周病

犬の歯周病は飼い主の努力によって防ぐことのできる病気です。

デンタルケア用品を一部ご紹介します。

 

歯ブラシ

 

ブラシは慣れるまで難しいかもしれません。

しかし毎日磨いてあげることで綺麗に保つことができます。

後ほどわんちゃんの歯みがきのやり方も解説しますね。

 

シート

 

シートは歯ブラシデビュー前にオススメです。

いきなりブラシで磨こうとすると嫌がるわんちゃんが多いでしょう。

最初はシートでマッサージするように優しくこすって汚れを落としてあげます。

 

ジェル

 

歯磨き粉のようなものです。

人間用のものは使わないでくださいね。

理由は含有成分であるキシリトールはわんちゃんにとって危険であるためです。

必ずわんちゃん用のジェルを選びましょう。

ジェルにはわんちゃんの好む味がついているものも多いでしょう。

 

ガム

 

噛むだけで簡単にクリーニングができます。

触られるのがどうしても苦手なわんちゃんにオススメです。

しかしあまりにも硬すぎるものは歯が欠けてしまったり口内に負担をかけることになります。

ガムだけに頼らないことが望ましいでしょう。

 

デンタルトイ

 

噛んで遊ぶことで汚れを除去できるおもちゃのことです。

噛むのが好きな子には普段からデンタルトイを与えると良いですね。

ただしデンタルトイは雑菌が繁殖しやすいのでまめに洗濯し衛生を保ってあげましょう。

 

サプリ

 

サプリは善玉菌を増やす働きのあるものを選ぶと良いでしょう。

トラブルの原因である細菌は悪玉菌によるものです。

悪玉菌を減らす手助けをする善玉菌が入ったサプリで未然に防いであげましょう。

サプリのタイプも錠剤から粉状のものまでさまざまです。

愛犬に合ったものを選んであげましょう。

 

犬の歯周病を予防しよう 歯磨きのやり方

犬 歯周病

犬の歯周病を防ぐための歯磨きは日々の継続が大切です。

最初のうちは慣れるまで少しずつステップアップしていきましょう。

手順

  1. まずはわんちゃんの口元を触ることからスタート。
  2. スムーズに触れるようになったらシートで歯に触れる練習をする。
    この時に好みの味のついたジェルを使うと良い。
  3. シートで歯を触れるようになったらブラシの練習。
  4. ジェルを使って優しく磨いてあげる。

 

 

わんちゃんの歯磨きは少しでも嫌がったら一度中断することも重要です。

なぜなら嫌な印象を持たれるとますます自宅でのクリーニングが難しくなってしまうため。

ご褒美のおやつを活用するのも良いでしょう。

わんちゃんに楽しいと思ってもらうことが大切です。

また始める時期は早いほど良いでしょう。

できれば生後3ヶ月くらいから口元を触る練習を始めると良いですね。

そして頻度は毎食後か最低でも3日おきくらいには磨いてあげたいところです。

 

犬の歯周病にヨーグルトが効く!?

犬 歯周病

ヨーグルトは歯周病予防に効果があると言われています。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌が口内の細菌の増殖を抑えてくれるのです。

また整腸効果によって口臭予防も期待できます。

与え方の注意点

  • 量は1日に小さじ1∼2杯程度
  • 無糖のプレーンを選ぶこと
  • 低脂肪か無脂肪だとさらに良い

効果を高めたいなら人間用のプレーンヨーグルトがオススメ。

犬用のヨーグルトは人間用に比べて乳酸菌が少ないためです。

 

犬が歯周病になった!治療法や悪化した場合の治療費を紹介 まとめ

犬 歯周病
  • 犬の歯周病は歯石によって雑菌が繁殖することで発症する
  • 悪化すると細菌によって臓器に悪影響を及ぼし感染症になることもある
  • 治療法は全身麻酔をかけて汚れを除去し洗浄する
  • 治療費は安くて3万からで悪化すると手術費用は10万以上と高額になる
  • 若いうちから口内のクリーニングをしてあげることが大切

犬の歯周病は放置すると最悪死に至る恐ろしい病です。

痛みも伴うことから何とか防いであげたいですね。

日頃から清潔に保つことがわんちゃんのお口の健康を守ることにつながります。

さっそく今日から歯磨きの練習を始めてみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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