肺炎に犬がなった時どうする?初期症状や、末期について

犬 肺炎
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犬が肺炎になってしまったらどのような対処をするべきかご存知ですか

治療が遅れると命に関わる恐ろしい病です。

特に子犬や老犬は抵抗力が弱っているため発症すれば重症化してしまいます。

早期に発見しわんちゃんの命を守るためにも症状や治療法について知っておくべきでしょう。

当記事では犬の肺炎における

  • 症状
  • 原因
  • 治療
  • 余命

について解説していきます。

ぜひ最後まで読んでわんちゃんの病気の知識にお役立てください。

 

わんちゃんの健康を守るためにも病気について知っておくことはとても大切なんだよ!

 

【犬の肺炎】症状 

 

犬の肺炎の症状について解説していきます。

 

早期発見のためにも初期症状は知っておきたいですね!

 

初期症状

初期では咳や呼吸が苦しそうといった症状が出ます。

次第に以下のような症状が見られるでしょう。

  • 発熱
    (体が熱い)
  • 食欲の低下
  • 元気がなくなる
  • 疲れやすくなる
  • 咳き込む
  • 呼吸数が早くなる
  • 吐き気or嘔吐
  • 鼻水
  • 呼吸時に音がする
    (ゼーゼーといった呼吸音)
  • ぐったりしている

これらの症状が見られたら速やかに病院に連れていきましょう。

 

末期症状

末期になると呼吸困難を起こし命の危険があります。

初期症状に加え以下のような状態になることも。

  • 横になれない
  • 炎症の痛みで眠れなくなる
  • チアノーゼ
    (呼吸困難により十分な酸素が取り入れられなくなり舌が紫色になる症状)
  • 急激に悪化し死に至ることもある

末期になると手遅れとなり数日で亡くなってしまうこともあります。

特に子犬や老犬は重症化しやすいので気を付けましょう。

咳や呼吸困難は普段見られないよね。症状が出たら早めに病院に行きましょう。

 

【犬の肺炎】 種類 

 

犬がなる肺炎には原因によっていくつか種類があります

  • 細菌性
    マイコプラズマなどの細菌が肺に入ることで発症する。
  • 真菌性
    主にカビなどが原因で発症。
  • ウイルス性
    犬ジステンパーなどの感染症になることで引き起こす。
  • 特発性
    肺の間質という部分が固くなることで発症。
    原因は不明。
  • 誤嚥性
    食べ物や異物を飲み込んだ際に気管支や肺に入ってしまうことで発症。

同じ肺炎でもこのように種類があるのです。

発症する要因がいくつかあるということだね。気を付けなきゃ!

 

【犬の肺炎】原因 

 

犬の肺炎の原因について解説します。

原因

以下の要因により引き起こすといわれています。

  • 抵抗力の低下
  • 栄養不足
  • 基礎疾患によるもの
  • ストレス
  • 誤飲

これらが要因で肺に炎症を起こし発症することになります。

 

肺炎はうつる?

他のわんちゃんや人間にうつることはありません。

しかしウイルス性や細菌性であれば元凶となるウイルス、細菌は他のわんちゃんにうつる可能性があります。

そのことから肺炎を同じく発症するということになるでしょう。

肺炎自体がうつるということはありません。

人間の風邪みたいに肺炎がうつることはないんだね。ウイルスや細菌には注意が必要だね!

 

【犬の肺炎】治療 

 

犬の肺炎の治療について解説します。

 

治療法

種類(要因)に適した治療を行う必要があります。
全てに共通する治療法は点滴や内服などです。

 

細菌性 

基礎疾患があればその治療と抗生物質の服用

 

真菌性 

抗真菌薬の内服

 

ウイルス性 

出ている症状に対する治療(対症療法)と抗生物質

 

特発性 

対症療法とステロイドの内服

 

誤嚥性 

  • 抗生物質
  • 嘔吐抑制剤
  • ステロイド
  • 気管支拡張薬
    などの内服 

重症化しやすいので入院が必要なことも。

さらに呼吸困難な場合は吸入器を使ったり酸素室に入る必要があります。

要因によって治療や使われる薬にも違いがあるんだね。

 

【犬の肺炎】余命

 

犬の肺炎が治る見込みについて解説します。

 

肺炎は治る?

早期に適切な治療を行うことで治すことができます。

再発は少ないと言われていますが治療後も呼吸器に異変がないか観察することが大切です。

特に誤嚥性肺炎は急激に悪化し亡くなることも多いため注意が必要でしょう。

 

誤嚥性肺炎の余命は?レントゲンは必要?

 

中でも重症化しやすいのが誤嚥性。

短期間で悪化することから症状が見られた際には急いで病院に連れていく必要があります。

誤嚥性肺炎が疑われる場合はレントゲン検査が行われるでしょう。

肺が白ければ誤嚥性肺炎となります。

余命は適切な治療を行えば70%の確立で生存できるでしょう。

 

肺炎で急死 死のリスクは?

末期となり呼吸困難に陥ることで亡くなってしまうわんちゃんもいます。

肺が機能しなくなると飲食できなくなり数日で死んでしまうことも。

また適切な治療を施しても急激な悪化により急死することもあります。

特に老犬と子犬は悪化するリスクがあるため注意しましょう。

 

最期にできること

残念ながら余命宣告されてしまったら最期に愛犬にできることを考える必要があります。

呼吸の苦しみを少しでも緩和するために酸素室を自宅に置くことになるかもしれません。

また新鮮な空気を吸えるようにこまめな換気も必要でしょう。

さらに生活環境を衛生的に保つことも大切です。

また自宅で看取るのか、少しでも延命治療のために入院させるのかもよく考える必要があります。

獣医師と相談し納得のいく決断を出すことが大切です。

 

重症化させないことが大切。治るからって油断しないでくださいね。

 

肺炎に犬がなった時どうする?初期症状や、末期について まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

当記事をまとめます。

  • 犬の肺炎では初期では軽い咳や呼吸に異常が見られる
  • 末期になると呼吸困難を起こし死に至ることも
  • 原因は様々で適した治療を行うことが大切
  • 誤嚥性肺炎は短期間のうちに悪化して急死することもある
  • 特に抵抗力の弱い子犬や老犬は重症化しやすいため注意が必要

犬の肺炎は適切な治療で治すことができる病です

しかし急激に悪化し呼吸困難で亡くなることもあり油断できないでしょう。

日頃からわんちゃんの体調を観察することが病を予防することにつながります。

咳や呼吸器の異常は発見しやすい症状です。

症状が見られたら早めに診察を受けるようにしましょう。

当記事が皆様のわんちゃんの健康に役立つと幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

最後までお付き合いありがとうございました!関連記事もぜひ読んでみてくださいね。

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