【専門家監修】犬が玉ねぎを食べちゃった!致死量ってどれくらい?

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愛犬の健康を考えてドッグフードではなくてごはんを手作りしよう!と思ってインターネットで調べてみると、人間が日々食べているものの中にも犬にとってはリスキーな食べ物が意外とあります。

特に玉ねぎは犬にとっては有害で、絶対に与えてはいけない食べ物のうちのひとつです。

たまねぎだけでなくニラやニンニク、長ネギにわけぎ、あさつきなどネギ類は全般NGですが、ニラなどは匂い的にも犬が嫌ってあまり食べたがりません。

しかし玉ねぎに関しては犬の大好きな肉類と一緒に調理されていることも多く、知らないうちにペロリと食べてしまうことも!

もしも犬がたまねぎを食べてしまうと様々な中毒症状が現れ、最悪の場合死んでしまうこともあるのです。

玉ねぎの致死量についても後ほど詳しく説明していきますが、致死量を超えなければ心配ないなんて思わずに、愛犬が絶対に誤飲してしまうことのない様、最大限配慮してあげましょうね。

 

【専門家監修】宮腰 里知子

専門家 監修
【動物関係の保有資格】愛玩動物飼養管理士、アニマルリハビリテーターなど。動物専門学校ペットビジネス科卒業後、ブリーダーの犬舎に就職。ドックショーにも出陳。ペットショップで販売を経験しました。ペンギン、カピバラ、フクロウなどの飼育にも携わりました。

犬が玉ねぎを舐めたり食べてしまったら実際どうなる?

犬に玉ねぎを与えてはいけないということが分かったところで、そもそもなぜ玉ねぎを食べたらいけないのでしょうか。

致死量を超えなければ食べても大丈夫?

たまねぎを切ってる時の匂いは?

万が一たまねぎを食べてしまったらどうなるのでしょう。

いろいろな疑問がわいてきます。

たとえ致死量を越えて超えていなかったとしても危険がいっぱいです!

誤って犬が食べてしまうことのない様飼い主さんが気を付けてあげましょう。

 

なぜ玉ねぎを食べたらいけないの?

玉ねぎの中に含まれている『チオ硫酸化合物』という成分が悪者です!

ネギ類の中でも特に玉ねぎやニンニクにたくさん含まれていて、人間にとっては血液をさらさらにしてくれるありがたい性質なのに、犬にとっては血液中の赤血球を破壊してしまうおそろしい成分なのです。

赤血球膜やヘモグロビンを酸化させ、ヘモグロビンが機能しなくなることで体内に酸素が回らず酸欠になってしまいます。

厄介なのは『チオ硫酸化合物』は玉ねぎを調理をする過程で茹でたり焼いたり煮たりと火を通しても破壊されません。

生で食べるのはもちろんダメですが、調理後であっても危険なんてタチが悪いですよね。

ちなみに玉ねぎの中でも人間の食事に比較的頻繁に登場する新玉や紫(赤)玉ねぎは一般的な黄玉ねぎよりも危険度が増します。

 

匂いについて

玉ねぎを切っている時に涙が出ますが、人間でも涙が出るほどだから犬にもやっぱり良くないのかなと思いがちですが、匂いに関しては犬がたくさん玉ねぎの匂いを嗅いだところで問題ありません。

なので調理中に近くに愛犬がいても大丈夫ですが、落とした玉ねぎを愛犬が瞬時に食べてしまったり、玉ねぎを切ったまな板を洗わずにそのまま犬のごはん用の食材を切る・・・などは危険ですので絶対にしないように気を付けましょう。

 

犬が玉ねぎを食べた時に起こる症状

犬が玉ねぎを食べると貧血になります。

貧血は人間でも比較的よく起こる症状で、病院を受診する際に貧血か聞かれても『貧血気味です』『そうなんですね、わかりました』なんて軽く流されるケースも多く、それほどリスキーなイメージってないですよね。

しかし犬にとっての貧血は人間よりもはるかに複雑で厄介なんです。

犬は貧血になることで致死率が一気に上がります。

貧血の要因は玉ねぎ以外にもたくさんありますが、大事なのは貧血かな~と思ったら放置しないことです。

溶血性貧血の場合次のような症状が現れます。

軽度のうちは

  • いつもよりも元気がない
  • 食欲がない
  • ふらふらする
  • お散歩に行きたがらない
  • 遊ばない

悪化してくると

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 血尿が出る
  • 歯茎が白っぽい
  • 黄疸が出る(皮膚が黄色っぽくなる)
  • 息が荒い
  • 脈が速い

気を付けなければいけない点は玉ねぎによる中毒の場合、食べてすぐに症状が出るとは限りません。

基本的に玉ねぎ中毒に関しては翌日から4、5日くらいの期間に症状がでることが多いのが特徴です。

 

犬が玉ねぎを食べた場合の致死量

犬にとって玉ねぎが危険だということはよくわかりましたが、愛犬がもしも玉ねぎを食べてしまったらきっとパニックになってしまいますよね。

食べさせないように気を付けていたけど、目を離した隙に調理中の玉ねぎをペロっと食べちゃった!

なんだか元気がないような気がする・・・どうしよう!

なんてついつい慌ててしまいますが、飼い主さんがあたふたしていると愛犬まで不安になってきてしまいます。

元気ないように感じるのももしかしたら飼い主さんが焦っているからかもしれません。

こんな時こそ慌てずに愛犬に優しく声を掛けてあげましょう。

実際にどれくらいの量なら犬がたまねぎを食べても大丈夫なのでしょうか。

致死量ってどれくらいなのでしょう。

たまねぎの致死量について学んでいきましょう。

 

最悪の場合、死に至ることも!

では実際に一般的に提唱されている玉ねぎの致死量ってどれくらいなのでしょう。

  1. 一度の摂取量が体重の0.5%以上
  2. 体重1㎏あたり15~30g 

と言われています。

1㎏あたり15gで計算してみると 

▲  5kg の小型犬の場合 ・・・ 75g~150g の摂取

▲15kg の中型犬の場合 ・・・ 225g~450g の摂取

玉ねぎを1切れ2切れ食べてしまったところで問題なさそうに感じますが、報告されている例では個体差があり、少し舐めただけでも中毒症状が出てしまう子もいるようです。

玉ねぎ1個がだいたい200g程度。

致死量だけをみると相当量食べなければ大丈夫かなと思いがちですし、実際に玉ねぎを食べたことによる死亡例はそれほど多くはありません。

しかし、症状が悪化すればするほど病院での処置も大がかりな物になってきますし、愛犬の体への負担も増加します。

死亡例が多くないとは言っても玉ねぎ中毒で入院しているケースもたくさんあります。

楽観視して愛犬にもしものことがあっては大変なので、致死量に関してはあくまで目安ですが、リスク回避の為にも日ごろから愛犬に玉ねぎを食べさせたり、犬が誤って食べてしまうことのないよう心掛けましょう。

 

柴犬や秋田犬は特に注意!

致死量が意外と多く少しだけ安心した方もいるかもしれませんが、柴犬や秋田犬は体内に『高カリウム赤血球』をたくさん持っている為、他の犬種と比べ玉ねぎ中毒を起こすリスクがより高くなりますので、より一層注意してあげましょう。

 

犬が玉ねぎを食べてしまった時の応急処置

もしもおうちで玉ねぎを食べてしまった時の応急処置として、まだ玉ねぎが口の中に残っているようであれば口を開けて取り出しましょう。

先ほど、病院での処置は主に吐かせる治療だとお伝えしました。

インターネットには犬が誤飲した時に食塩やオキシドールを使って吐かせる方法がたくさんのっていますが、素人が無理やり吐かせるのは危険です。

愛犬の体を傷付けてしまうリスクの方が大きいので必ず自力でなんとかしようとするのはやめましょう。

つまり、応急処置と言っても、口の中に残っていたらそれを取り出すことくらいしか術はないのです。

まずはかかりつけの動物病院に連れて行きたいところですが、獣医師にとって大事なのは誤飲した時の詳細です。

愛犬がどんな状態の物をどれくらい食べてしまったのか、現時点での様子はどんなかがわかるように落ち着いてメモを取りましょう。

  • 玉ねぎを食べた時間 (今からどれくらい前に食べたか)
  • どれくらいの量を食べたか
  • 調理方法 (生か調理済みか)
  • いつもと違う症状はあるか

生の皮つきの玉ねぎをまるまる1個食べてしまったのか、ハンバーグと一緒にみじん切りにした玉ねぎを食べてしまったのかでは処置方法も変わってきます。

楽観視はNGですが、落ち着いて愛犬の様子を観察しましょう。

 

犬がたまねぎを食べてしまったら まとめ

もしも玉ねぎを食べてすぐに吐いてしまった場合、悪化して嘔吐しているわけではなく犬自身が『なんか気持ち悪い』『変なもの食べちゃったかな』という違和感から吐いている場合がほとんどです。

自宅で少量を食べてしまったけどすぐ吐いたということであれば、中毒症状が現れることは少ないので、安静にして4、5日間注意深く見守ってあげましょう。

病院に連れて行った場合の治療は消化前の段階だと主に玉ねぎを吐かせる治療が行われます。

催吐剤と呼ばれる薬を投与して吐かせたり、活性炭を飲ませたり場合によっては胃洗浄を、重症になってくると点滴や輸血をします。

先ほどお伝えしたたまねぎの致死量はあくまで目安です。

致死量ほどのたまねぎを食べていなくても症状の出方は犬それぞれ違うので、持病があったり心配な場合は遠慮なくかかりつけの病院を受診してくださいね。

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