犬が大腸炎になった!原因や症状は?自然治癒力で治るの?

犬 大腸炎
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犬も人間と同じく、大腸に炎症が起これば“大腸炎”に成る可能性があります。

突然、糞に血が混ざったりゼリー状の物体が現れると、非常に驚きますよね。

その要因は一概には言えませんが、いくつかの可能性があります。

この度は、犬が大腸炎になった時の症状や原因等をまとめていきます。

また、自然治癒できるのかといったポイントにも触れていきますので、ぜひチェックしておいてくださいね。

 

犬が大腸炎になったらどんな症状になる?

大腸炎の症状として一番メインとなる症状が下痢。

中でも、大腸炎の下痢にはいくつかの特徴があります。

  • 糞にゼリー状の粘膜が混ざっている
  • 糞に赤い鮮血が混ざっている
  • 嘔吐をする
  • 糞の回数が増えている

多少の下痢や血液が少量混ざる程度だと、すぐに命に関わる危険性は少ないでしょう。

ただし、あまりにもたくさん血が混ざったり下痢が長引くときは要注意です。

成犬はもちろんですが、仔犬や老犬は体力がない為、事の次第によっては命に関わることも否めません。

いつもと様子が異なる時は、すぐにいつもの獣医に連れて行くことをおすすめします。

 

犬が大腸炎になる原因は何?

大腸炎の原因としては、実にたくさんの可能性が考えられます。

また、様々な要因が合わさって起こることも在る為、犬の大腸炎の原因を限定するのは難しいことも在り得ます。

とは言え、次にあげる三つの要素は大腸炎の原因と成りやすいケースです。

一つずつ紐解いていきましょう。

食べ物の影響

いつもよりフードを食べ過ぎてしまったり、拾い食いした等食べ物が影響して大腸炎に成ることもあります。

また、フードを変えた時に起こる可能性も在るでしょう。

ストレス

季節の変わり目の寒暖差や雷といった気象の変化や引っ越し等、犬にとってストレスに感じることが起こると大腸炎になることがあります。

人間ではわからないような小さなことをストレスと感じているパターンも在る為、細かい気配りが大切です。

細菌感染

ウイルスや細菌に感染することでも大腸炎に成る可能性があります。

また、仔犬に多く見られますが回虫等の寄生虫が原因となることも多いでしょう。

 

犬の大腸炎は自然治癒するの?

大腸炎といっても、その程度は様々です。

犬の糞に多少の血液が付着している程度であれば、少し様子見をするのも一つの手段です。

ただし、いつも通りの食欲があり元気もある成犬の場合に限ります。

こういったケースなら、フードの量を調整したりすることで数日経てば元の健康な糞に戻る可能性も大いに在り得るでしょう。

また、下痢をしている時は脱水症状に成りやすいので、水分補給を意識することも大切です。

しかし、仔犬や老犬の場合は成犬ほどの体力がありません。

その為、多少の血便や症状でもすぐに獣医に連れて行くことが賢明です。

 

犬の大腸炎にはビオフェルミンが効く?

犬が下痢をする際に、ビオフェルミンを与える事で治る事があります。

これは、軽度の下痢のパターンに適用する手段であり、あまりにもひどい下痢や血便が続く場合はビオフェルミンだけに頼る事をおすすめしません。

そもそも、ビオフェルミンは整腸薬であり大腸の炎症の根本に効く訳ではありません。

また、大腸炎は引き金が多種多様になる為、ビオフェルミンが功を奏す事もありますが、一概には言えないといった難点があります。

愛犬が大腸炎の疑いに在る時は、基本的にすぐに獣医に診てもらうことが先決です。

 

犬の大腸炎にはステロイドがいいの?

犬の大腸炎が慢性的になってくると、炎症性腸疾患と診断される事があります。

いわゆるIBDと称される病気で、基本的にステロイドを用いた治療を施される事が多いでしょう。

ステロイドは副作用が気になるところですが、リスクを回避する為に減薬しながら様子を見る事が一般的です。

また、ステロイドが効かない時やどうしてもステロイドの副作用を避けたい時には、目ネキ抑制剤を使用する事もあります。

どちらにしても、個人的に行う事は難しく、獣医の診断を仰ぎ薬を処方してもらわなければなりません。

 

犬が大腸炎になって治らないけど大丈夫?

一時的な大腸炎ならばまだしも、犬は慢性的な大腸炎になる事も多々あります。

その症状として、下痢が長続きするという点があります。

また、炎症が広がってしまいで嘔吐まで至るケースも。

こうなると、なかなか大腸炎が治らず飼い主としては心配になるでしょう。

実際、慢性的な大腸炎は完治するのが難しく、上手に付き合うほかありません。

とは言え、獣医の診断を仰ぎしっかりと対処する事である程度は緩和される為、自己診断をしない事が大切です。

 

犬が大腸炎になったら食事はどうすればいい?

まず、犬が大腸炎になったら1食程度抜く手段をおすすめします。

その後、糞の様子を確認しながらフードをあげる事が大切。

絶食後の食事ですから、いきなり通常通り与えるのではなく、お湯や水で柔らかくしたフードを回数を分けて与えるのがポイントです。

また、食物繊維を多く含んだ食事も大腸炎に効果が在ると言われています。

普段の食事に加えて食物繊維の多い食材を与えて見るのも一つの手段でしょう。

そのほか、消化性の高いタンパク質や質の良い脂肪もおすすめです。

 

犬の血便は大腸炎の可能性あり?

犬が血便をした場合、実は様々な理由が考えられます。

その中の一つに大腸炎が在る事は確かでしょう。

主に、糞に少量の血液が付いていたりゼリー状の物体が付着している時は大腸炎が疑われます。

ただし、持続的に血便が出たり多量の血液が付着する場合は、腫瘍やポリープといった重い病が潜んでいるケースもあります。

特に、老犬が血便を出し、色々対処したとしても止まらない時は、すぐに獣医に診てもらう必要があります。

 

犬が大腸炎を繰り返す時は何が考えられる?

大腸炎には急性腸炎と呼ばれ、下痢や嘔吐が起こるものの自然治癒したり獣医に診てもらう事ですぐに治るパターンと、慢性腸炎の2パターンがあります。

犬が大腸炎を繰り返す時には、慢性腸炎の可能性が大いに考えられます。

こうなると、自然治癒するケースはほとんど皆無といえ、さらには急性腸炎の治療を施してもすぐには治らないといった状態になります。

その為、獣医に診てもらい然るべき処置をしてもらう事が大切です。

慢性腸炎では、血液検査や内視鏡検査等に加えて、ホルモン検査やアレルギー検査をされるパターンもあります。

何れにしても、犬が慢性腸炎になった時には、大腸炎と長い付き合いをする事を覚悟する必要があります。

 

犬が大腸炎になったら他の犬にうつる?

犬が大腸炎になっても、他の犬にうつる心配はまずありません。

ただし、大腸炎の原因がウイルスや細菌によるものだった場合は例外です。

大腸炎自体がうつることはありませんが、細菌感染は他の犬にもうつる可能性も在る為です。

細菌感染をうつされた犬が、同じように大腸炎になることは少なく在りません。

犬が大腸炎になったら、原因をしっかりと解明し、もしも細菌感染だった場合は他の犬にうつらないように配慮する事が大切です。

特に、多頭飼いしている犬や散歩コースに他の犬がいるという場合は要注意でしょう。

また、仔犬や老犬が細菌感染してしまうと、体力がない為、危険な症状に陥る可能性も。

十分に注意するよう気を配っておく事が大切です。

 

犬が大腸炎で急死することはある?

結論から言えば、犬が大腸炎になったからといって死に直結するケースは少ないでしょう。

大腸炎に限らず、腸疾患は犬にとってポピュラーな症状でもあります。

とは言え、長期的に症状が診られる場合や老犬・仔犬が大腸炎になったケースは、注意が必要です。

大腸炎が引き金となったその他の症状や、大腸炎と勘違いして実は大きな病が潜んでいたパターンだと急死する可能性もゼロではありません。

万が一、犬が大腸炎にかかり長引いたり、いつもとあまりにも様子が違う時はすぐに獣医に診てもらうことをおすすめします。

 

犬が大腸炎になった!原因や症状は?自然治癒力で治るの?まとめ

犬が下痢をしたり、糞に血が混ざったりする事は割とよく在る話です。

とは言え、飼い主としては心配になるのも当然。

下痢が長く続いたり元気が無くなったりすれば慌ててしまいますよね。

犬が大腸炎になった疑いの在るときは、数日様子を見るのも一つの手段ですが、やはり獣医に診てもらった方が安心と言えます。

また、早期発見することで、慢性化するのも防げるでしょう。

その為には、日頃の散歩で犬の様子や糞をチェックするのも飼い主の大切な作業です。

愛犬が、いつまでも健康に生きられるように、しっかりと配慮してあげるようにしましょう。

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