犬が前立腺肥大になった!手術費用や予防対策は?

犬 前立腺肥大
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前立腺肥大という病気はご存じですか?

人にもある病気で、聞いたことがある方も多いかもしれません。

女性の方はあまりピンとこない方が多いかもしれませんね。

前立腺肥大は男性特有の病気で、犬もオスがかかるものです。

では自分の犬がこの病気にかかったら、どんな症状がでるのでしょうか?

また命に関わる病気なんでしょうか?

こちらについて、詳しく見ていきましょう。

 

犬が前立腺肥大になった!死ぬ可能性は?

男性の方はご存じの方も多いかと思いますが、中にはどんな病気かあまりご存じない方もいらっしゃると思います。

自分の大切な犬が急に病気を言い渡されたら不安ですよね。

知識が無いと何だかすごく重大な病気なのではないかと心配ですよね。

そこでこの病気がどんなものなのか、ご紹介していきたいと思います。

 

犬の前立腺肥大ってどんな病気?原因は?

どんな病気なんだろう?

こちら自体は病気というよりは現象のことをさします。

前立腺が肥大することにより、周りの組織を圧迫して様々な症状を引き起こすんですね。

主な症状としては

  • おしっこが出にくそうにしている
  • 頻尿になる
  • 便が変形する(例:平たくなる)
  • 下痢
  • 嘔吐

そして実は、原因は今もはっきりと分かっていません。

ただ比較的年を重ねた犬がかかりやすいので、加齢によるホルモンバランス崩れによって起こるというのが有力です。

また高血圧や高脂血症との関連を指摘する人もいます。

いつなってもおかしくないものですので、人もそうですがある程度の年齢になったら定期的な検診をするのが良いかもしれませんね。

検査方法はX線や超音波などがあります。

 

犬の前立腺肥大って死ぬ病気なの?

前立腺肥大は犬の死につながるものではありませんので、安心してください。

こちらは周りを圧迫することにより2次的な症状を起こす現象です。

ただ代表的な症状である排泄のトラブルは対処をちゃんとしてあげないと恐ろしい症状です。

例えばおしっこが何日も出ないと尿毒症などにより死ぬ可能性が出てきます。

「おしっこ」を侮ったら大変なことになるんですね。

おしっこが出ないってそんなに怖いんだね・・

他には便が変形するなどが挙げられますが、直接死とつながることはないのであまり心配しすぎる必要はありません。

まずは焦らずに対処していきましょう。

 

前立腺肥大の犬は後ろ足が動かない?

犬の後ろ足が動かなくなってしまうことがあります。

まれに前立腺肥大の影響でできた血栓が、後ろ足で詰まってしまうことが原因で起きてしまうこともあります。

ただひとえに後ろ足の麻痺というと、その他様々な原因が考えられますよね。

ましてや老犬は自然な筋力の衰えでこのような症状が出ることは多々あり、「ただの老化かな」と見過ごしてしまうこともあると思います。

この現象だけで何かを特定することは難しいと思います。

もし自分の犬の足に違和感があって気になったら、それ以外の症状も出ていないかよく見極めることが大切です。

 

犬が前立腺肥大で手術!入院期間は?

それでは、実際この病気になってしまったらどんな手術が必要なのでしょうか。

手術費用や入院期間はどれくらいかかるものなのかも、気になりますよね。

それぞれご紹介していきましょう。

 

犬の前立腺肥大の手術費用はどれくらいなの?

男性ホルモンが原因と考えられているため、去勢手術をして今以上に悪化させないようにするのが一般的です。

原因となるものを摘出すれば徐々に元に戻っていくので、元に戻るまでしっかり治療してあげないとダメなんですね。

排泄のお世話も欠かせません。

手術費用は、犬のサイズ別で異なってきます。

~10kg程度であれば30,000円程度、20kg以上となると50,000円を優に超え、大型犬は100,000円程度するところもあります。

犬の様子と獣医さんともよく相談して、本当にこの手術は有意義なのか検討したいものですね。

自分の犬がそもそも麻酔に耐えられない、手術をするのは気が進まない、症状が初期の段階であるなどの場合は内服薬で抑える方法もあります。

この場合薬代は2,000円~3,000円程度です。

ただし手術は一度直すと再発も防げるのに対し、薬で抑えるだけでは避けられません。

また同じ症状を繰り返す可能性が高いです。

そのことも、よく考えたいものですね。

 

犬の前立腺肥大手術!入院期間は?

病院やそれぞれ犬によってよりますが、おおむね1泊2日です。

その後は手術でできた傷を早く安全に治すため、しばらく安静に過ごす必要があります。

傷がある程度治るまでは不自由で大変ですが、犬のために頑張りましょう。

おもちゃを使って気を引く等飼い主さんの工夫と忍耐が欠かせません。

いつも以上に愛情を注いであげて、穏やかに過ごしたいものですね。

 

犬の前立腺肥大の予防はどうしたらいいの?

まずは健康が何よりも一番大事ですよね。

その次に定期的な検診が欠かせない予防法、また早期発見への近道です。

また獣医さんからは、去勢を勧められることが多いと思います。

確かに去勢すれば必ず前立腺肥大は治りますし、再発も防げます。

でも犬に予防だからとメスを入れるのは、抵抗がありますよね。

手術以外には予防する方法はないのでしょうか。

その方法をご紹介していきましょう。

 

犬の前立腺肥大に良いサプリメントって?

食事は犬の体を作るために大切なことです。

サプリメントで予防できれば犬にとっても人にとっても万々歳ですよね。

実は効果があるとされているサプリメントはいくつかあり、代表的なのは「ミツバチ花粉」です。

これはただの花粉ではなくミツバチの分泌物が含まれています。

子孫を残すのに欠かせない花粉自体良質なたんぱく質をはじめ栄養の宝庫なのは容易に想像できますね。

こちらに更にミツバチの恵みが含まれているわけですから、まさにスーパーフードなわけです。

栄養満点ですから、犬の若々しさを保つのにはもってこいの食材になります。

ミツバチの恵みを使ったものとしてはローヤルゼリーなんかも有名ですよね。

元気の素として活躍してくれます。

これらは犬だけでなく人間向けにもサプリメントとして発売されています。

安全性も立証されており、犬にも安心です。

 

犬の前立腺肥大に良いハーブ!ノコギリヤシとは?

前立腺肥大の犬にお勧めなサプリメントとしてもう一つ挙げられるのは、ノコギリヤシというハーブです。

ちょっと変わった名前で面白いですね。

その名の通りノコギリの形をした葉が特徴であるハーブなのですが、その効果が気になりますね。

それは前立腺肥大の原因であるホルモンの影響を緩和することと、尿の排出機能を高めてくれる役割です。

天然のハーブなので犬にも優しく、安心して与えられますね。

与えるサプリメントに含まれていたり、オイル状で売られていたりしますので自分の犬に合った与え方をしましょう。

合う合わないがありますし、何より犬が好んで摂取することが大切です。

どんなに体にいいと言われても受け付けがたいほど嫌なにおいや味がしたらストレスになってしまいますよね。

犬の様子をみて与えてください。

 

犬の前立腺肥大を予防する食べ物って?

わぁ~おいしそう!

食事はどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

それはとにかく老化を最小限に抑え、若々しさを保つことです。

それにはバランスの良い食事が欠かせません。

犬にとって一番大切なのは良質なたんぱく質。

ただし、脂質が多すぎるのは肥満にもつながりNGです。

理想は鹿肉や馬肉など脂質が少なくて消化しやすいたんぱく質が豊富なお肉ですが、卵や鳥の胸肉、ササミ、白身魚などもおすすめです。

それに加え、ビタミンやミネラルなども欠かせません。

ドッグフードからも摂取することはできますが、より強化するためにサプリメントを利用しても良いですね。

食事は毎日のことで犬の体を作るための大切なもので、日々の積み重ねが大事なんですね。

またいくら身体に良くても犬の嗜好性が低いと、毎日食べるのはしんどいですよね。

その点鹿肉や馬肉はほとんどの犬にとって嗜好性抜群の強い味方です。

少々お高いので鳥の胸肉等代用できるものもたくさんあります。

犬をよく観察して調節してあげて下さいね。

 

犬の前立腺肥大には運動が良い!?

程よい運動は効果があります。

というのは年を取ってくると高血圧や高脂血症になりやすく、代謝が落ちるため肥満にもなりやすいためです。

ただしこれも度が過ぎるとかえって毒となってしまいます。

あくまで日々の散歩をしっかりしてあげることや、時々気分転換で広い公園に連れて行ってあげるのも良いですね。

いかなる病気に対しても日々の食事や運動が何よりも予防となります。

 

まとめ

前立腺肥大は犬にとって決して珍しくない病気です。

普段の食事や運動に気を付けて予防したいですね。

予防で一番効果的な方法は去勢手術をしてしまうことですが、もちろん去勢にはデメリットもあります。

不用意に自分の犬にメスを入れるのは抵抗のある飼い主さんも多いと思いますので、獣医さんともよく相談してください。

前立腺肥大は初期で見つかれば深刻な病気ではありません。

毎日の食事で楽しく予防するとともに、早期発見のために定期的な検診も受けるようにしましょう。

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