犬にカロリーメイトを与えても大丈夫? カロリーメイトを与える注意点

犬 カロリーメイト
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犬にカロリーメイトを与えても大丈夫? 

忙しい人などにとっては有難い手軽に食べる事ができるカロリーメイトという商品があります。

カロリーをしっかりと摂取できるだけではなく、栄養もしっかりと入っているので食餌の代わりにもなる商品です。

その日、どうしても忙しく愛犬の食餌を用意する時間がない、若しくはドッグフードを切らしてしまい、買いに行く時間もないなど、そんな飼い主がカロリーメイトを食餌の代わりやおやつの代わりに愛犬に与えることは大丈夫なのでしょうか?

まず先に、犬にカロリーメイトのブロックタイプを与えていいかという前に、そもそもカロリーメイトのブロックタイプとはどういった商品なのかを見ていきましょう。

カロリーメイトとは?

犬 カロリーメイト

カロリーメイトは、元々は「病人の健康の回復」と「健康な人の健康の維持や増進」を目的に作られた商品です。

消化が良く、人にとって必要な栄養がしっかりと摂取でき、手軽に食べられるものを目指して、これらの条件を満たす「宇宙食」を参考にして開発が行われました。

カロリーメイトは、カロリーだけではなく、ビタミンやミネラル、タンパク質、糖質、脂質がバランスよく含まれている商品で、人が食べるには素晴らしい商品といえます。

ただ、人にいいからといって犬にも素晴らしい商品とは一概には言えません。

犬と人は違う動物であり、1日に必要な栄養やカロリーも違っています。

まずは、栄養面から犬に与えてもいいのか見ていきましょう。

カロリーメイトのブロックタイプはチーズ味、フルーツ味、チョコレート味、メープル味、プレーンの5つがあります。

因みに、カロリーメイトはブロックタイプ以外にも種類があり、買う人の好みなどによって選べるバリエーションが豊富な商品となっています。

そのカロリーメイトはブロックタイプの中でベースとなっているのはチーズ味で、その原材料は小麦粉、マーガリン(乳成分を含む)、砂糖、ナチュラルチーズ、卵、アーモンド、でん粉、脱脂粉乳、大豆タンパク、小麦タンパク、食塩/カゼインナトリウム、加工でん粉、香料、カロチノイド色素です。

含まれている原材料は、犬に与えてもそこまで健康的な問題がありそうなものは含まれていません。

なので、犬にカロリーメイトをおやつとして与えるのであれば栄養面からは問題ないといえます。

但し、食餌の代わりになるかというと、代用にはなり得ないといえる商品です。なので、愛犬の食餌の代わりに与えることには適していないといえます。

犬にカロリーメイトを与えるとカロリーは?

犬 カロリーメイト

画像引用:https://ameblo.jp/rou-ken/

では、カロリーはどうでしょうか。

カロリーメイトのブロックタイプは4本入りで、1本100kcalで合計400kcalです。

犬が1日に必要なカロリーは体格によって違ってきます。

これは、犬が犬種によってかなり大きな違いがある動物で、数キロしかない犬種から人よりも大きい体格をした犬種までいるので、ひとくくりに1日の必要カロリーが決められているわけではありません。

その計算方法は少し複雑ですが、電卓であればそこまで難しくなく出す事ができます。

電卓ですると、その犬の体重を3乗し、その数字にルートを2回押します。

出た数字に70を掛けるとその犬に必要なカロリーが出ます。

この計算で行くと、体重5㎏の犬の場合のカロリーは約230kcal、体重10㎏の場合は約390kcal、体重50㎏の場合は約1300kcalとなります。

カロリーの面からもそこまで問題になる可能性は低いといえます。

従って、犬にカロリーメイトを与えても大丈夫といえます。

 

犬にカロリーメイトを与える方法・ダメなブロックタイプも紹介

では、犬にどんどん与えても大丈夫なのかというと、大丈夫ではないですね。

まず、犬にとって最も必要ない栄養がカロリーメイトにはあまり含まれていません。

それは、動物性たんぱく質、つまり動物の肉です。 

犬は雑食性が強いものの肉食動物なので、この動物性たんぱく質があまり含まれていない食べ物は1食だけ、若しくは1日だけではそこまでの悪影響はないと思われます。

ですがそれが長期になると健康面で悪影響が出てしまう危険性があります。

なので、犬に与える際にはおやつの代わりに少しだけカロリーメイトを与えるようにした方がいいですね。

また、食餌の中に少し混ぜて、いつもの食餌にアクセントとして加えて与えるのも1つの方法ですね。

5つあるカロリーメイトのブロックタイプの中で犬に与えてはいけないものがあります。

犬に一番危険なのがチョコレート味のカロリーメイトです。

犬にとってチョコレートは毒物であり、食べさせてしまうと最悪の場合亡くなってしまいます。

チョコレートの中の、カカオの成分であるデオブロミンという成分が問題なのです。

なので、カカオの含有量が多いチョコレートほど危険度は高まります。

この成分が犬の中枢神経を刺激し、不整脈薬地の乾き、痙攣、発作、嘔吐などを引き起こして、最悪亡くなってしまうのです。

致死量は体重1㎏あたり50~100㎎とされています。

これも犬の体格によって変わってきますが、チョコレート味のカロリーメイトのブロックタイプにどの程度含まれているかどうか不明なので、チョコレート味のカロリーメイトのブロックタイプを食べさせてすぐに亡くなってしまうことはないかもしれませんが、与えない方が愛犬のためにはいいです。

万が一、愛犬が盗み食いをしてしまった場合には、チョコレート味のカロリーメイトのブロックタイプを食べたことが確実ならば、動物病院で診察を受けた方が安心ですね。

含まれているものは犬にとって悪影響があるものは基本的には含まれていませんが、注意するべきものがあります。

それは、犬のアレルギーです。

アレルギーにはいくつかの種類がありますが、その中でも食べ物が原因で起こる食物アレルギーには注意が必要となります。

どの食べ物がアレルギーを引き起こすかは個体差があるので、一概には言えず、食べてみないとわかりません。

なので、カロリーメイトのブロックタイプを食べさせる際には、アレルギー症状が出ていないかをチェックしながら食べさせるようにしましょう。

食物アレルギーの症状としては、最も主な症状は痒み。一部若しくは全身的な痒みが起こります。

また、抜け毛や皮膚を引っ掻く、外耳炎、下痢などの消化器症状が認められることがあるので、これらの症状が認められた場合にはアレルギーを疑って、動物病院で診察を受けるようにしましょう。

 

まずはおさえておきたい!カロリーメイトを与えるうえでの注意点

犬 カロリーメイト

画像引用:https://www.mameke.com

ブロックタイプを扱う際に注意したいことは、やはりカロリーですね。 

ブロックタイプは4本入りで、全部で400kcalがあります。チワワやダックスフンドなどの超小型犬や小型犬などは1本でもかなり高カロリーになってしまうので、半分や三分の一など少量ずつ与えるようにしたいですね。

また、人用の食べ物は犬にとっては塩分が多すぎる場合があります。

カロリーメイトのブロックタイプにも塩分は含まれていて、その含有量はチーズ味の場合は4本で0.94gということです。一般的に犬の1日の必要塩分量は体重1㎏あたり25~50㎎といわれています。

  • 世界最小とされるチワワで0.18g
  • 世界で最も重い犬種とされるセント・バーナードで4.9g

4本で0.94gということは1本あたり約0.23gなので、チワワだと1本で1日の摂取量を超えてしまうことになります。

やはり、超小型犬種や小型犬種などの体格の小さな犬種の場合には食べさせる量をしっかりと管理してあげないといけないですね。

カロリーメイトのブロックタイプは、手軽に食べやすくするために簡単に開けられるようになっています。

なので、犬がその気になれば簡単に噛んで開けてしまって食べてしまう可能性は否定できません。

犬にとって健康的な悪影響はないものの、大量に食べてしまうと肥満の原因にもなってしまうので、盗み食いをされないように、愛犬の口が届くような場所には置かないように注意しましょう。

犬 カロリーメイト

まとめ:犬にブロックタイプの与え方まとめ

カロリーメイトのブロックタイプは、愛犬に食べさせてもそこまで健康的な悪影響はなく、おやつとして食べさせる分には大丈夫といえる商品です。

ただ、食べさせ過ぎと盗み食いには注意したい商品でもあります。

愛犬に勝手に食べられないように、必ず犬の口が届かないような場所で管理をして、食べさせる量はしっかりと飼い主や家族が管理できるようにしましょう。

与える際には、愛犬の一日のカロリーを計算し、ドッグフードなどのいつもの食餌やいつものおやつを調整しながら、愛犬の健康を害することが内容に食べさせていきましょう。

また、塩分量も過剰摂取にならないようにしましょう。

アレルギーは何時発症するかわからないので、食べさせる際にはアレルギー症状が出ていないかをチェックしながら用心深く食べさせていきたいですね。

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