【専門家監修】猫草って犬が食べてもいい?犬にもペットグラス(猫草)は効果あり?

猫草 犬
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緑色のつんつんした背の低い草、ペットグラス

でも犬には美味しくないんじゃないの?

この草、犬も食べますよ

草を見て猛ダッシュしたり、まさに道草好きなわんこ、多いですよね。

雑草は食べてほしくないからと、ペットグラスを用意している方もいます。

猫草をあげることによる効果や正しい与え方、注意点などをご紹介します。

 
 

【専門家監修】宮腰 里知子

専門家 監修
【動物関係の保有資格】愛玩動物飼養管理士、アニマルリハビリテーターなど。動物専門学校ペットビジネス科卒業後、ブリーダーの犬舎に就職。ドックショーにも出陳。ペットショップで販売を経験しました。ペンギン、カピバラ、フクロウなどの飼育にも携わりました。

猫草って犬が食べて大丈夫?

植物の中でもイネ科は種類がたくさんあります。

小麦、大麦、ハト麦などこれらをひっくるめて猫草と呼びます。

若いうちの猫草は葉がとてもやわらかで、犬やウサギも食べて大丈夫です。

成長すると先が硬くなり触ると痛くなってくるので、食べたがらない子もいるようですね。

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ちなみに猫がどうして食べるかは、いまいち明確な根拠はないそうです。

毛玉を吐き出したいから、じゃれて遊びながら食べたいからなど多くの説があります。

 

ペットグラス(猫草)は犬にも効果あるの?

ペットグラスを犬が欲しがることもありますが、それはどういったときなのでしょう。

また、何か健康効果はあるのでしょうか。

欲しがるのはなぜか、また与えるときの注意点などを知っておくと安心です。

 

なぜ草を欲しがるの?

猫草 犬

愛犬はいつ草を食べますか?

散歩のときいつでも?それとも食後だけ、朝だけ?

これは犬によって違いますよね。

ご飯を食べて満腹のはずでも食べる子もいます。

でも、

・胃腸の調子が悪くて何かを吐き出したい

・噛みついて遊びたい

・ストレスがたまっている

・ビタミンが足りていない

・気持ちを入れ替えたい

どうやらこういったときに食べているようですよ。

 

草を食べると何か効果がある?

草を食べたあとって、何か変わったことはありますか?

別段特に変化も見られず、いつも通りのこともあるでしょう。

でも、胃液や胃の中にある物を草と共にオエッと吐き出したり、下痢をしたりする子もいます

また食べ物ではない何か、例えばプラスティック製品などを丸のみしてしまったときなどに、わざと草を食べて吐き出したという例もあります。

 

草でかえって体調崩したりしない?

犬は雑食。

でも草を食べて喉が痛くなるとか、お腹が痛くなるとかならないのでしょうか。

犬の祖先とされるオオカミ。

その仲間などのフンをチェックしたら、植物もほんの少しですが確認されたそう。

犬やオオカミなどの動物から見れば、食べられる物のうちのひとつなのでしょう。

食べること自体は問題ないとされています。

お腹の中に寄生虫がいて、それを出すためだという意見もあるようですが、現段階で「これだ!」という明確な理由はないそうですよ。

 

あげすぎると危険って本当?

猫草 犬

雑食性の犬は、肉や骨はどろどろに溶かすことはできても、草は消化することができないんです。

一説によると、1日に食べさせてよいのは2g程度、草30本だそう。

大量に食べすぎると胃の出口である幽門部や腸内で塊になってしまい、ひっかかってしまうことがあるのです。

草の量が原因で、動物病院で治療を受ける羽目になった犬もいます。

美味しそうに食べていたとしても、いつもより量が多くないかなどは見ておきましょう。

また高齢の子は食べ物を消化する能力が落ちているため、食べたがるからと放っておくのは控えましょう。

 

こんなときは病気が隠れてるかも?

たまに食べるくらいなら大きな問題はないといえますが、がつがつ一心に草を食べるようなときは、愛犬からの「ヘルプ!」の合図かも。

内臓にトラブルがある、精神的な問題がある、寄生虫がいる、異物を食べてしまったなどの理由があり、犬が知らせようとしているサインなのかもしれません。

「いつも食べてるし、大丈夫じゃないの?」

もちろんふだんから食べていて、特に問題のない子もいるでしょうね。

でも、妙に多く草を食べたりしたら、獣医さんにちょっと聞いてみたほうがいいかも。

いつもと違うことに気づくと、病気発見のきっかけになることもあります。

 

犬が食べる草の種類は?

猫草 犬

犬がまるでデザートのように食べている草、調べたことってありますか?

「いつまでも雑草に固執して、ニオイを嗅いだりかじってみたり、散歩が終わらない」

「教えてもいないのに草ばっかりむしゃむしゃ・・・そんなに美味しいのか?」

「草、よく食べるけど、これはもしかしてどこか悪いとか?」

愛犬家のみなさんなら、こういった経験してませんか。

名前は知らなくても、先がちょっと鋭くなった細い葉っぱばっかり食べているのではないでしょうか。

よく道端などで見るのは「カモジグサ」や、ねこじゃらしで知られる「エノコログサ」、「スズメノカタビラ」などのイネ科の草が代表的ですが、クローバーを食べてみたり、アルカリ度の高い笹を好んで食べるわんこもいます。

ドクダミを食べてしまった子もいるんです。

漢方薬にも使われるドクダミは、独特のにおいが名前の由来であって毒性のない植物。

青汁は胃腸や十二指腸潰瘍に効果がありますが、その効能を知っていてあえて食べたのでしょうか・・・

 

雑草は危ないの?

猫草 犬

犬は食べたら危険と感じたら、ニオイを確認することはあっても食べたり口に入れることは普通はしません。

ただ、雑草には除草剤農薬がまかれたりしていませんか?

同じエリアを他の犬も散歩するのなら、除草剤だけでなく、おしっこやフンがついているかも。

フンをわざわざ食べることはないでしょうが、もしそのフンが病気のわんこのものなら、病原菌も一緒に体内に取り込んでしまうことになります。

空き地など草が生い茂っているようなポイントなどは、嫌なダニがいる可能性が高いんですよ。

寄生虫に感染したり、草アレルギーが出る可能性もあるので、むやみに道端の草を食べさせないほうが無難といえるでしょう。

リードを引っ張っても止まらない草へと一直線のわんこなら、茂みが少ないところに誘うようにしたり、除草剤などがまかれていないことが分かっている場所を選びましょう。

 

こんなにある犬にはNGの草

ナズナや笹、イネ科の植物などはOKです。

しかし、犬にとって危険な植物ってけっこうあります。

そういう危険な草などは、わざわざ選んで口に入れない犬がほとんど。

でも、遊んでいてかじってしまうことも考えられます。

道端に生えているものもあるので、飼い主さんは覚えておくといいかもしれません。

・ユリ科の植物

・あさがお

・アロエ

・チューリップ

・パンジー

・あじさい

・球根類

・ポトス

・アルファルファ

・オシロイバナ

これらの他に、観葉植物の中にも要注意のものがあります。

室内犬の場合は特に注意しましょう。

 

毒性の草を食べるとこうなる!

愛犬が危険な草などを食べてしまうと、次のような症状がみられることがあります。

・アレルギー反応が出る

食べた後に口、舌、唇などに炎症が起きる

咳やくしゃみが出る

・ふらふらする

足が痙攣したり麻痺を起こすと、ふらふらしてまっすぐ歩けなくなる

・激しい下痢・嘔吐

吐いたものやフンに血が混ざることもある

これ以外にもいつもとは違う様子が見られたら、何か悪いものを食べてしまった可能性が考えられます。

獣医さんに連絡するか、動物病院に行くといいでしょう。

 

犬が食べる草を育てるには

猫草 犬

芽がまだ出ていないもの、葉が伸びたものなどから選んで購入することができますが、猫草は土と種を買って自分で育てるのが安上がりでおすすめ。

どこでも比較的すくすく育つ植物の仲間なので、面倒なお手入れをしなくても、元気にのびのび育ってくれます。

下から水が出る穴があるプランターなどに石を入れ、培養土を乗せて、種をまき、水をやります。

1週間程度で芽が出るので、日当たりのよいところで育てます。

水のあげすぎ、寒さ、日光不足に注意すれば育ちますよ。

 

草の代わりに犬に何をあげていい?

「雑草はどうしてもあげたくない!」

それならペットグラスを食べさせるという方法も。

愛犬に草じたい食べさせたくないなら、代用品になりそうな食べ物を食べさせる方法がありますよ。

草の噛みごたえを楽しむようなら、キャベツなど似たような硬さの野菜を与えたり、栄養を補給しているようであればフードに緑の濃い野菜類を足すなど、一工夫してみるといいですよ。

 

まとめ:ペットグラス(猫草)は犬も大丈夫

猫草 犬

牛や馬はともかく、人間は口にしないペットグラス。

犬は草や猫草を食べ物と認識しているようです。

でも、食べさせなくちゃいけない!栄養失調になる!というものでもありません。

散歩中にどうしても草へと一直線の子なら、どんなところに生えているか、どんな草かなど安全性を確かめましょう。

ペットグラスを育てたり、草代わりに野菜を食べさせるという選択肢もあります。

犬も自分の健康管理を考えているのかも。

ただ、食べ過ぎはダメ、ということはお忘れなく。

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