クロストリジウムで犬が下痢をした?原因は何?抗生物質や看護の仕方

犬 クロストリジウム
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愛犬とはいつまでも健康で共に長生きしたいですよね。

お互いの健康を考えて野菜をたくさん食べてヘルシーに!

健康管理には人一倍、、犬一倍気を遣ってますなんて飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ですが本当に愛犬の健康管理、正しくできてますか?

たとえ同じ環境で毎日一緒に生活していたとしても、犬と人間の身体の仕組みって実は全然違うものです。

特に消化器官 ーーー 犬は人間と違って生野菜を消化するのがニガテなのです。

『うちのコは毎日喜んで生野菜たっぷり食べてるけど大丈夫!』

でもよく思い出してみると下痢してたりしませんか?

それ、クロストリジウムによる下痢かもしれません。

今回はクロストリジウムについて詳しく学んで行きましょう。

 

クロストリジウムで犬が下痢をした原因は何?

犬は食べ物やその時々のコンディション、ストレス状態によって下痢をすることがよくあります。

ごはんやおやつを代えただけでも緩くなることがあるので、下痢をしていたところでそれほど深刻に考えない場合がほとんどです。

ですが下痢はなにか重大な病気の前兆であることも多く、そのうちのひとつに【クロストリジウム・ディフィシル腸炎】というものがあります。

クロストリジウム・ディフィシル腸炎の症状は一見ただの下痢に映り、あまり気にかけずスルーしてしまいがちですが、そのまま放置してしまうと悪者化したクロストリジウムが増殖して症状が悪化してしまう可能性もありますので、愛犬の為にもおかしいなと気付いた時点で動物病院を受診しましょう。

 

そもそもクロストリジウムって?

『クロストリジウム』ってなんだか怖そうなネーミングですよね。

ですが、健康な犬であれば元々腸の中に少量存在している常在菌のうちのひとつなのです。

人間の腸の中にも善玉菌や悪玉菌といった1.000種類以上の細菌がいますよね。

なんとその数は1.000兆個もあるそうです。

犬も同じでサルモネラやカンピロバクターなどの一種でもある『クロストリジウム』が犬の腸の中に存在していること自体は何も問題はありません。

むしろ健康な証拠です。

 

犬にクロストリジウム性腸炎がおきる原因って何?

では『クロストリジウム』による下痢は何がいけないのでしょう。

元々腸の中に存在している細菌ですが、食事や薬の影響、日々のストレスなどの原因により腸内細菌のバランスが崩れると異常に増殖することがあります。

『クロストリジウム』と呼ばれる細菌は芽胞形成菌の一種で、時に芽胞といって自分の体を守る為にカプセル化し、こうすることで様々な攻撃から自分の身を守っているのですが、カプセル化する際いくつかの毒素を出します。

クロストリジウムにも良い菌と悪い菌がいて、悪者役の悪玉菌クロストリジウムが増えると下痢などの症状が現れ、この毒素の一部が腸の粘膜を破壊してしまうことで腸炎を引き起こす原因となっているのです。

100種類ほどもあるクロストリジウム菌の中でも下痢の原因となりやすいのが『クロストリジウム・ディフィシル』

クロストリジウム・ディフィシル腸炎は適切に処置をすることで重篤な症状に繋がることは少ないですが、そのまま放置してしまうと細菌が増殖し恐ろしい病気を引き起こす可能性もありますし、悪者と化したをクロストリジウム菌をしっかりやっつけないと繰り返してしまうこともあります。

前兆のサインとしては

  • 下痢(血便をすることもあります)
  • お腹が痛そうだったり不快に感じている様子がある
  • いつもに比べ食欲がない
  • 食べたものを吐いてしまう

下痢にいたっては、ちょっと緩い程度から、ゼリー状であったりジェラート状であったり、クロストリジウム菌の量により程度は様々です。

1回のうんちの量が少なかったり、うんちをした後におしりからポタポタと血が出たりする場合は早急に動物病院を受診しましょう。

 

悪玉菌クロストリジウムが増える意外な盲点

冒頭で『愛犬に良かれと思って生野菜を食べさせていませんか』と質問しました。

インターネット上では昨今さまざまな情報が発信され、愛犬に生野菜を食べさせている投稿を見かける事がとても多くなってきました。

その目的は健康管理の為であったり、ただ単に愛犬が欲しがるから、はたまたおやつを食べさせたいけどカロリー摂りすぎてしまうから野菜なら安心・・・といったものまで様々な意見があります。

しかし、犬は人間のように生野菜をじょうずに消化できません。

いつも食べさせているから大丈夫と思っていても少しずつ少しずつ胃腸が弱っていて、今までは何も症状が出なかったかもしれませんが、疲れていたりストレスを感じて免疫力が下がった際に病気にかかってしまう可能性だってあるのです。

ストレスや免疫力の低下により腸内の細菌バランスが崩れると、悪玉菌代表のクロストリジウム・ディフィシルも増えやすくなります。

生野菜は少量であればまだしも毎日食べさせている様であれば、必ず加熱をしてから与えるようにしましょう。

 

クロストリジウムの抗生物質や看護の仕方

犬がクロストリジウムによる下痢をしてしまった場合、病院に連れて行くと実際にはどのような治療が行われるのでしょうか。

クロストリジウム性腸炎と診断された後に処方される抗生剤についてや、受診後自宅に戻ってからの愛犬の看護の仕方について詳しく説明して行きましょう。

 

犬がクロストリジウムで下痢になった時の治療法

犬のうんちからカプセル化したクロストリジウムの芽胞形成菌がどれくらい増えているか確認をすることでクロストリジウム性腸炎かどうかの診断ができます。

より詳細に調べるにはクロストリジウム菌の毒素や遺伝子を調べるようになりますが、動物病院では基本的にはそこまで踏み込んで調べることは少なく、犬の症状によって抗菌薬を投与しながら反応を診るといった診療が一般的です。

簡単に言い換えると、増えすぎたクロストリジウムをやっつける治療をします。

治療といっても『アモキシシリン・クラブラン酸』や『アンピシリン』と呼ばれる抗菌薬の内服で様子を見るケースがほとんどですが、『フラジール』などの抗生物質の内服により免疫機能の改善を図る治療もあります。

症状が悪化すると下痢だけでなく吐き気も伴い、口からの接種が困難な場合もあるので、その場合には病院で点滴をして毒素を洗い流し、落ち着いてきたら抗生剤と併せて整腸剤が処方されることも。

一定期間内服することで悪者と化した最近をしっかりと減らし、腸内の最近バランスを正常な状態に戻してあげることが大切なので、良くなったからと内服を勝手にストップしてしまうのは厳禁です。

ほとんどの場合はだいたい1~2週間ほどで改善が見込め、改善すればお腹の痛みや下痢も収まってくるので、指定された期間はきちんと内服しましょうね。

 

クロストリジウム性腸炎になった犬の看護・看病の仕方

クロストリジウム性腸炎になってしまった場合、基本的にはかかりつけ医の言う通りしっかりと内服をしながら自宅で様子を見る形になることがほとんどです。

これといって特別なことをする指示が出るようなことはほとんどありません。

腸内フローラを整えることが肝心となってきますので、急にごはんや環境を代えるなど犬にとってストレスがかかる事は極力避けましょう。

ごはんに関しては脂肪分が少ないものを選び、生野菜は与えない方が賢明です。

内服することで徐々に症状が改善して行くはずなので、うんちの状態や吐き気がひどくなっていたり震えたりしていないか、など注意深く観察しましょう。

 

クロストリジウムで犬が下痢をしたら まとめ

下痢は犬にとって珍しいことではありません。

単純に食べ物が合わなかっただけであったり、よく噛まずに食べてしまっていたり、風邪気味であったり・・・

ですが、何か重大な病気の前触れかもしれません。

犬は人間の様に言葉を話したり感情を伝えたりすることができないので、飼い主さんがいち早く病気のリスクを回避してあげなければなりません。

『下痢してるな』と思ったら、上記のような原因からなのか、それ以外の要因なのかよく観察するようにしましょう。

特に暖かい季節になってくるとお散歩の途中で畑に実った野菜を飼い主さんが見ていない隙にペロリと食べてしまったり、道に落ちていた食べ物を舐めてしまったりするケースもあります。

事前に防げるリスクを回避してあげられるのは飼い主さんの力量次第です。

クロストリジウムで下痢などの症状があった場合は直ちにかかりつけの動物病院を受診することをおすすめします。

下痢や血便などのうんちは病院で必要となることもあるので早急に捨てずかかりつけ医の支持を仰ぎましょう。

人間にとって良しとされていることが犬も同じとは限らないので日頃から人間のごはんを食べさせたり、不確かな情報を鵜呑みにすることはとても危険です。

飼い主さんの行動は愛犬の命にも直接関わってきます。

クロストリジウムに関しては愛犬が心配であれば定期的に検便をし、芽胞形成菌の増加の有無を調べてもらえば安心できますね。

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