新しい家族となったワンちゃんには、まず「しつけ」をしなければなりません。
家族として一緒に暮らすためだけでなく、他人に危害を与えないことにつながります。
しつけにはいろいろありますが、「ステイ」は興奮した犬を落ち着かせる重要なしつけです。
そして、その「ステイ」覚えさせるには愛犬との信頼と根気が大切です。
ここでは「ステイ」の教え方をご紹介します。
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犬のステイとはどんなしつけ?コマンドってなに?
まてと言えば待つかしこい犬 pic.twitter.com/dEf8fUI39R
— うなばら (@blaque_1234) May 19, 2022
ワンちゃんへのしつけとして行動を命令する言葉が「コマンド」で、ワンちゃんに対する合図となります。
「ステイ」を英語で書くと「stay」となり、「そこでまて」との命令で、ワンちゃんを落ち着かせ、周囲に危害を加えないようにする大事なしつけです。
興奮状態でも、ピタっと動きを止めるように訓練しておきたいですね。
犬にステイなどを教えるのに英語がよいのはなぜ?
ステイ(まて)の練習🐶
ハンドラーは犬をダウンさせてステイをかけて離れた後、犬から姿が見えない場所で待機…本番では7分間のダウンステイを他のワン達と並んで行うのですが、自主練なので一頭です。
複数の団体に所属してるので競技規定が異なることが一番大変です💦 pic.twitter.com/TYMqCB5sJD— 琴音 (@kotosarajyumaro) May 11, 2021
ワンちゃんは言葉がわからないので、単語の音で命令を判断します。
そのため覚えさせるには、短くはっきり違いがわかる単語を用います。
さまざまな日本語は犬が混乱
でも、なぜ日本語で「まて」ではなく、英語で「ステイ」と教えるのがよいのでしょうか?
それは、日本語では家族のなかでも使う言葉が異なることがあるからなのです。
例えばお父さんが「まて」と教えたとして、お母さんが「まちなさい」と命令したり、子供が「まっててね」と頼んだりすると愛犬は聞き分けができず混乱してしまいます。
簡単な英単語に統一すれば、ワンちゃんの混乱を防げるのです。
音が少なく犬が理解しやすい
愛犬を呼ぶと反応することから「うちの子は言葉を理解できる」と思いがちですが、ワンちゃんは言葉の意味を理解するのではなく、「音」で判断しているのです。
日本語は文字ひとつに母音がついて単語が長くなりがちですが、英語は母音が少なく言葉が短くなります。
たとえば日本語の「おすわり」は4文字ですが、英語の「Sit」は「シット」で、ワンちゃんは「シッ」だけでも理解できるとされています。
犬にステイを覚えさせる方法
朝 雨に降られる前のコロ散。
人っこひとり犬っこ1匹いなかったので 「まて」でドキドキじわじわ離れると… 全く見えなくなっても待っていた。
積み重ねてきた関係とか時間とかにじーん。ありがとコロ公。 pic.twitter.com/WmxigXgQQz— mayu。 (@xx_mayu_xx) March 21, 2018
しつけのなかでも、とくにワンちゃんの要求を押さえつけるコマンドですから、成功への難易度が高いとされています。
長い時間がかかることもあり、飼い主さんの根気が必要ですが、次にご紹介するように4段階に分けて進めていくと無理なく進められるでしょう。
どの段階でも、うまくできたら思いきりほめてオヤツを与えてください。
そうするとワンちゃんは、「言う事を聞けばよい事がある」と理解します。
部屋の中で犬にリードをつないでステイ
ワンちゃんにリードを着用して、飼い主さんはリードを持ったまま命令して1歩2歩と離れます。
その際ワンちゃんが最初の場所から動かなければOKです。
「おすわり」や「ふせ」などができる子なら、その状態で命令するとよいでしょう。
もし、動いてしまうようなら、ワンちゃんが嫌がるほどリードを強く引いて「ノー(no、あるいはダメ)」と言えば、「ノー(no、ダメ)」も覚えるので一石二鳥ですね。
犬にハンドサインを見せながらステイ
コマンドを発すると同時に、ワンちゃんの目に見えるように手を出すと効果的で、待たせるにはワンちゃんに手のひらを見せるのが一般的です。
これによって騒音がうるさい場所や、シニア犬になって耳が遠くなっても、手を見るだけで理解できるようになります。
ステイしたまま、ほめるまでの時間を少しずつ長くする
待てるようになったら、ほめるまでの時間をすこしずつ長くしてみましょう。
するとワンちゃんは、「動かなければほめてもらえる」ことを理解します。
大切なのは我慢できずに動いてしまっても叱らないことで、まてるようになるまで根気よく続けてくださいね。
窓を開けたり、外に出たり環境を変えてステイ
静かなお部屋の中で完璧にできるようになったら、窓を開けて外の音を聞かせながら、あるいは家の外でも完璧にできるようにしておきましょう。
このようにしてどこででもできるようになれば、ワンちゃん同伴で外食を楽しめて、道路への飛び出しなどを防げます。
ステイのほかに犬に教えておきたいコマンドとは?
ブロッコリー心待ちの犬
まて!
よし!で瞬殺ちなみに夏は胡瓜🥒 pic.twitter.com/3EBmHcNpd7
— 楓文庫ときどき書店 (@kaedetokidoki) December 9, 2019
次のコマンドも覚えさせておくと便利です。
英語がおすすめですが、家族で統一するなら日本語でもよいでしょう。
- シット(sit・おすわり):基本的なしつけとして必要
- ダウン(down・ふせ):長い時間待たせる時にはふせの姿勢が楽
- カム(come・おいで):ドッグランなどで遠くにいる犬を呼び寄せる
- ハウス(house・ハウス):来客などケージに入れる必要がある時に便利
- オーケー(OK・よし):「ステイ」などで待たせた状態から解放するコマンド
- ノー(NO・だめ):ワンちゃんの行動を止める言葉で「ステイ」より強力
- ハンド(hand・おて):芸としてチェンジ(おかわり)まで覚えさえたい
犬に「ステイ(待て)」を覚えさせよう!まとめ
大好物の焼き芋を前にまてをさせられる犬と、直後ぐんって身を乗り出して勝手に芋を強奪する瞬間の犬(芋は取られた) pic.twitter.com/LYQe1ny0tY
— 円 (@tuburanamadoka) October 17, 2021
愛犬が「ステイ」を覚えることで、安心して外へ連れ出せるようになります。
おぼえさせるのに根気が必要なしつけですが、がんばってくださいね。
しつけでは、「ステイ」だけでなく「ほめてオヤツをあげる」のが基本ですが、オヤツのあげ過ぎは太り過ぎを招くおそれがあります。
できるだけ低カロリーのオヤツを用意しておくようにしてくださいね。