老犬が餌を食べなくなった!対策やおすすめフードなど

老犬 餌
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犬も人と同じで、老犬になると運動量や食欲が落ちてきて餌を残すようになります。

そのことが続くと心配になりますが、老犬が餌を食べなくなるのは自然な現象なので、慌てずにゆったりした気持ちで対応してあげましょう。

ここでは老犬に合った餌への手の加え方や与え方、回数などのほか、おすすめのフードなどについてご紹介します。

 

老犬が餌を食べなくなるのはなぜ?

シニア世代になったワンちゃんの食欲が落ちるのには次に挙げるような理由があります。

  • 消化器機能の低下
  • 運動量減による基礎代謝低下
  • 味覚や臭覚の衰え
  • 嚥下困難(固いものを飲み込めなくなる)
  • 口の中にトラブルがある
  • ストレスが溜まっている

 

老犬の消化器機能や基礎代謝の低下は餌の量や回数を変える

シニアのワンちゃんでは胃腸などの働きが低下することが多く、消化に時間がかかるためにいつまでも餌が消化管内に残ってしまうことがあります。

一度にたくさんの量を食べることができなくなるので、一回の量を減らして回数を増やします。

例えば1日2回与えていたものを、1日総量は変えずに3回に分けてみましょう。

また、足腰の衰えなどで散歩や運動をしたがらなくなると、基礎代謝が低下するので食事量が減ります。

ワンちゃんが少量でも必要な栄養素が摂れるよう、サプリメントなどで補うのもよいですね。

 

味覚や臭覚などの感覚が衰えた老犬には香りの強い餌を選ぶ

これらの感覚も加齢とともに衰えるので、ワンちゃんが好きな食材をドッグフードにトッピングしたり、その食材を中心に手作りご飯を与えたりするなどで味覚を刺激します。

その際に、臭覚も刺激するようにご飯を温めて、香りを立たせるのもよいですね。

 

老犬の飲み込む力が弱い時は餌をやわらかくする

歳をとったワンちゃんは固いものが飲み込みにくくなります。

ペースト状のフードや水でやわらかさを調節できる粉末のフードなどが便利です。

手作りご飯でしたら固形物を少なくして、流動食のようにやわらかくしてあげると、食いつきがよくなります。

やわらかさにはワンちゃんの好みがあるので、水分量を調節して好むやわらかさを探ってあげてくださいね。

 

老犬の口のトラブルにも食べやすさで対処する

シニアのワンちゃんでは次のようなお口のトラブルが起こりやすくなります。

  • 歯茎が縮んで歯が抜ける
  • 歯周病を起こして歯茎が腫れる
  • 唾液の分泌が減り、口の中が乾燥しやすくなって乾く

これらのために固いものをかじった時の痛みや、乾きによる飲み込みにくさを嫌がります。

この場合も食べやすく飲み込みやすくするために、水分を多くしてふやかしたご飯がおすすめです。

 

老犬がストレスで餌を食べなくなったら、気持を和らげる

シニアのワンちゃんは体の衰えを感じて不安になり、自分の気持ちをコントロールできなくなることがあります。

こんな時に急にかまいだすと、何か異変を感じてかえって不安になることもあるので、ふだん通りに接して、そのうえで一緒に過す時間を少しずつ増やしてあげるとよいでしょう。

短い時間でも一緒に外で散歩して、いつもスキンシップをとることが一番の対策です。

 

老犬の餌を手作りご飯にしてみよう!

市販のドッグフードは栄養素がバランスよく配合されていますが、手作りご飯にしてあげることで、飼い主さんの愛情をワンちゃんがより感じることができるでしょう。

手作りご飯は栄養の配分を考えなければならないので、獣医さんに相談しながら献立を考えてあげてくださいね。

 

老犬の手作りご飯におすすめの食材

ビタミン、ミネラル、タンパク質のバランスを考えて食材を選びましょう。

タンパク質の源になる肉や魚は、できるだけ脂身が少なく新鮮で良質なものを選ぶと消化にもよくおすすめです。

鶏のささみやレバー、魚ならDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸を多く含むサバ、イワシ、マグロ、カツオなどを、しっかり火を通して小さく刻んで食べさせてあげましょう。

また、次の食材も栄養価が高く、ワンちゃんが食べやすいのでおすすめの食材です。

  • わかめや昆布などの海藻類
  • きのこ類
  • 発芽玄米
  • 納豆
  • 根菜類(大根やニンジンなど)

 

老犬におすすめの市販ドッグフードは?国産がいいの?

日本では多くの種類のドッグフードが市販されていますが、次の点に注意して選びましょう。

ワンちゃんの対象年齢に合っているもの

シニアのワンちゃんによい原材料が使われているもの

成分量が表示されていて安全性が高いもの

安い外国製のフードがありますが、安全性については国産フードがおすすめです。

また、成分表示をみて足りない栄養素があればサプリメントを加えるとよいでしょう。

 

老犬が餌を食べなくなった!対策やおすすめフードなど・まとめ

老犬が餌を食べない時、食いつきのよい甘いオヤツばかりを与えるのはNGです。

栄養が偏るだけでなく、餌を食べなければオヤツをもらえることを学習してしまいます。

そしてハイカロリーなものが多いので、あげ過ぎによる肥満にも注意が必要です。

老犬が餌を食べなくなったら、栄養補給について獣医師などに相談しましょう。

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