犬がパピローマウイルスにかかった!?出血や乳頭腫、薬や手術で治るの?

パピローマウイルス  犬 乳頭腫
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愛犬をなでた時、シャンプーをした時やブラッシングの時にイボを見つけたことはありませんか?

それはもしかすると愛犬にパピローマウイルスが原因でできた乳頭腫かもしれません。

犬にはよくイボができるといわれていますが、突然見つけると驚いてしまいますよね。

もしそれが乳頭腫であれば良性で、自然に治ってしまうことが多いので心配せずとも良いのですが、イボの中には悪性のもの、例えばガンなどがあります。

また、パピローマウイルスによるイボは他の犬に移してしまうことがありますので、見つけた時にしっかり見極めて対応しておきたいものです。

ここではイボの見分け方や治療方法、予防方法などをご紹介します。

犬はイボができやすいんだって

 

犬の乳頭腫はどんなイボ?カリフラワーに似ているってホント?

イボとは皮膚の上に盛り上がる突起のことです。

乳頭腫は皮膚乳頭腫とも呼ばれ、1cm未満の小さなイボで、よく見ると表面に亀裂のスジが縦横に入っていてカリフラワーの様な形をしています。

色は白や肌色、ピンク色など明るめの色が特徴で、最初のうちは小さく皮膚の色と同じピンク色なので分かりにくいのですが、だんだんカリフラワー状になるので確認できるようになります。

転移しない良性の腫瘍ですが、一度に数個から多い時には100個ほどもできることがあります。

非ウイルス性のものは単発型とされ免疫力が落ちた老犬や病犬がかかりやすく、ウイルスによるものは多発型と分類されていて若い犬がかかることが多く、カリフラワー状のイボとなります。

乳頭腫はたくさんできるんだって

 

乳頭腫は若い犬と老犬ではどちらが多いの?出血はあるの?

身体の免疫力が落ちていると感染しやすいとために、まだ免疫が整っていない仔犬や老犬、あるいは病気で免疫力が落ちた犬にできやすいとされています。

仔犬の場合は放置しておいても免疫力の向上とともにイボが消えるといわれています。

老犬に発生しやすいとされていますが、ウイルス性のものは少なく、頭、まぶた、足や生殖器にできやすいとされていて、なかなか消えずに跡が残ることが多いとされています。

若い犬にできる場合はウイルスによるものが多く、こちらは頭、まぶた、足、生殖器に加えて口の周りや中に見られて、そのまま放置していても数カ月ほどで自然に消失します。

しかし、イボができて放置している間に、犬自身で引っかいてしまう事があるほか、どこかにぶつけた場合もイボがつぶれて出血することがあります。

そのままにしておくと化膿してしまう可能性があって、さらに新しいイボができる原因になりますので、出血しているようなら消毒や切除するなど治療を受けるようにすると良いでしょう。

出血しちゃったら病院に連れていこうね

 

犬の乳頭腫の原因は?

犬は体毛におおわれていますが皮膚が弱く、紫外線の刺激や乾燥などによって傷つきやすいためイボができやすいとされていて、その確率は人間と比べると34倍も高いといわれています。

その傷などからパピローマウイルスが入り込み、皮膚の扁平上皮細胞を増殖させてイボができます。

ただし、犬同士が接触した場合にうつる可能性が高く、感染している犬と一緒にドッグランで遊ばせたりするだけでも発症することがあります。

また、不衛生な環境で犬を多頭飼いしていると、直接接触することがなくとも間接的に感染することがありますので、イボが出来た犬を隔離しなければなりません。

犬同士で遊ばせる時は気を付けよう

 

犬のパピローマウイルスはどんな時にうつるの?人間にもうつるの?

パピローマウイルスは数100種あって様々なタイプがあります。

人間はで子宮頸がんを起こすヒトパピローマウイルスが知られていますが、犬と人間が感染するウイルスはそれぞれ違っていて、犬から人間、あるいは人間から人にうつることはないとされています。

ただ、ウイルスは常に生き残りをかけ己の子孫を残そうと変異をするため、もしかすると犬から人間に感染するウイルスが現れる可能性はゼロではありません。

念のため、愛犬のイボに触る際には使い捨てのビニール手袋などを使うと良いでしょう。

ウイルスはすぐに変異するから怖いね

 

犬の乳頭腫と悪性のイボの見分け方はあるの?黒いイボは大丈夫?

 

良性

良性のイボは1cm未満程度の大きさで黄色や白などの明るい色合いで触ると柔らかいという特徴があります。

愛犬が気になってイボを舐めたりするようだと治りが悪くなることがあるので、治るまではエリザベスカラーなどを着用して舐められないようにしてあげてくださいね。

 

悪性

悪性のイボの場合は、時間経過とともに大きさがどんどん大きくなることにあります。

そして赤黒いか黒色をしているものが多く、触ると硬くゴリゴリした感じです。

明らかにこの特徴が見られる場合は放置しておくと手遅れに成りかねませんので、すぐに獣医さんに相談してください。

ただし、ここまではあくまで見た目と硬さの違いでしかありませんので、絶対に間違いがないとはいいきれません。

人間の腫瘍の診断と同じようにイボの細胞組織を採ってもらって生検をしてもらってください。

なお、口の中にできた良性の乳頭腫であってもガン化する可能性が高いとの報告がありますので、やはり良性に見えても一度は検査をしてもらうことをおすすめします。

エリザベスカラーを首に巻いてる犬って可愛いよね

 

犬にイボができるのを予防する方法はあるの?

良性で自然に治る可能性が高いとはいっても、できるならイボなどが出ないようにしてあげたいものですよね。

私たちが愛犬のためにしてあげられることをここでご紹介します。

 

ビタミンE

乳頭腫ができる主だった原因は、皮膚にできた傷からパピローマウイルスが入り込むことです。

その事を防ぐにはどうしたら良いかというのは簡単なことで、犬の皮膚を強く健康にしてあげることが一番なのです。

皮膚を健康に保つために最も必要な栄養素はビタミンEですので、これを積極的に愛犬に与えて、イボができない強い皮膚にしてあげましょう。

ビタミンEがたくさん含まれている食材はこちらです。

  • イワシ
  • カボチャ
  • 大豆

また、サプリメントでビタミンEを摂ることもできるので、手作りご飯派でない方は利用すると良いでしょう。

 

肌のケア

犬の肌をブラッシングしてあげることやマッサージなども効果的です。

イボができる理由として、肌表面が乾燥することや血流が悪くなることがわかっています。

そこで、愛犬の肌や体毛をブラッシングして、マッサージをしてあげましょう。

マッサージには犬専用保湿化粧水などが売られていますので、それを使ってのマッサージがおすすめです。

のんびり過ごしている時などにマッサージやブラッシングをしてあげれば愛犬も喜びますし、肌の変化にも早く気付いてあげることができますよ。

ブラッシングは力まかせにやらずに、スナップを利かせて軽くするのがコツですよ。

ノミやダニなどはお肌の大敵ですが、ていねいなブラッシングで見つけて取り除いてあげることができます。

また、ふだん使っているベッドやシーツ、タオルなどにノミやダニが潜んでいるかもしれませんので、洗濯と日干しをこまめにしておきましょう。

ブラッシングが大好きな愛犬は多いよね

 

犬の乳頭腫に効く飲み薬や塗り薬は?手術が必要?治療費はいくら?

良性のイボの場合は薬を使わなくとも自然に小さくなりますので、あえて薬を使う必要はなく、ビタミンEやL-リジンというアミノ酸のサプリなどを与えるくらいで良いでしょう。

しかし、犬が気にする場所にイボができたり、痛がったりする時には薬や手術で取り除くことが必要になります。

また、悪性腫瘍であることがわかった時には手術による除去が第一選択となります。

 

飲み薬と塗り薬

獣医さんの処方が必要な薬剤としては「アジスロマイシン」という抗生物質があります。

人間用の薬剤ですが犬のイボ治療にも認められています。

またウイルスによるイボの場合にはインターフェロン皮下注射もありますが、期間(8週間以上)、副作用、費用などの点で、命に関わる場合でないならおすすめできません。

また塗り薬としては「ひまし油」が良いとされています。

 

外科的手術

これらについては犬の身体に大きな負担をかけることになりますので、犬の生活や命を守る上で必要な場合にできるだけ限定してください。

  • 電気灼熱法:電気メスでイボを焼き切る手術で、局所麻酔で施術できます。
  • 凍結療法:低温の液体窒素でイボを凍らせて壊死させますが、こちらも局所麻酔です。
  • 切除手術:イボの場所によっては全身麻酔となり、リスクと費用の点で最終手段といえます。

なお、これらの治療費用ですが、最も多額となる切除手術の場合で、2週間の間に通院2回・手術1回として6万5千円ほどかかります。

また、これらの他に「レーザーアブレーション」というレーザーによってイボを焼き切る治療方法があり、再発を繰り返すイボへの最終治療手段として全身麻酔によって施術されます。

手術は愛犬の体力を消耗させてしまうんだ

 

犬がパピローマウイルスにかかった?まとめ

犬の皮膚は弱いために傷などができやすくパピローマウイルスによる乳頭腫ができやすいのですが、乳頭腫は良性腫瘍で自然に消えることが多いので急いで治療する必要がありません。

ふだんから身体をブラッシングしてあげることやマッサージで早期にパピローマウイルスによる乳頭腫を発見できますし、その後も悪性化の兆候がないか観察をしておけばさほど恐い病気ではありません。

また、それらを毎日行うことによって、愛犬とのコミュニケーションを図れて一石二鳥ですね。

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