犬のケガの原因と言われて真っ先に思い浮かぶのが【骨折】
『ウチのコは元気いっぱいだけど、イタリアン・グレーハウンドほど骨は細くないし、お散歩の時車の多い道は避けてるから大丈夫』なんて思っていたのに。
この間抱っこしてた時に雷の音にびっくりした愛犬が腕の中からぴょーんと飛び出してまさかの骨折。
前肢の骨が見事にスパッと折れていて完治期間も長くなりそうとのこと。
完治するまでの期間は大好きなお散歩も遊ぶのもNGなんて・・・
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犬の骨折、完治期間は2週間って本当!?
実家の犬が骨折してテンションが低い。 pic.twitter.com/elQY5utw5d
— GouKoutaki (@gou_koutaki) May 3, 2019
犬は消化機能も嗅覚も人間よりも何倍も優れているし、骨折しても案外早く治るはず!なんて思いますよね。
『犬が骨折したら完治する期間は2週間』と言う方もいますが、どんな風に骨折しているかや場所によってもちろん完治期間だって変わってきますし、2週間で治るとしたらそれは『最短の場合』にほかなりません。
安静にできなければなかなか完治せず、治りきらないうちにまた骨折してしまうなんて悲劇も起こり得ます。
愛犬が一見元通りに見えてもきちんと完治するまで油断は禁物です。
犬は骨折したら鳴く!?
性格にもよりますが仔犬の頃はどんな犬でも家の中を元気いっぱい走り回ったり、おもちゃになりそうな物を見つけると全力で格闘したりしますよね。
良く言えば好奇心旺盛、悪く言えば怖い物知らず。
まだ加減という事を知らないので何の恐怖心もなくソファーからジャンプしたり、犬同士じゃれ合って変な体勢になったり、階段を滑りながら全速力で駆け下りたりして骨折してしまう事が多いです。
大抵の場合はポキっといった瞬間、予想もしていなかったハプニングに犬だって強烈な痛みを感じ、切ない悲鳴のような鳴き声を発したり、その場にうずくまって動かなくなったりすることが多いです。
骨折した瞬間その場にいなくても歩く時にびっこをひいていたり不自然な動きをするので、そんなサインを見つけたら早急に病院に連れて行ってあげましょう。
骨折しているのに全然痛がらない時は症状は軽症?
気を付けたいポイントとして本来野生みの強い犬は怪我を隠す習性があります。
誰かに弱っているところを見られると攻撃対象になったり、仲間と集団行動をしていてもお荷物となり追いやられてしまうからで、本当は痛いのに我慢してしまっている場合もあるのです。
我慢している訳でなくても、しっぽなど部位によっては本当に骨折しているのに犬自身が痛みを感じていない場合もあります。
見過ごしが起きない為には注意深く見守ることに加え、定期的な健康診断を受けさせましょう。
骨折の治療費が高すぎて払えない!保険はおりる?
痛いね、頑張れもち。
いかんせん初めてのことで、扱い方がすごく難しい…
痛いとキャンッって鳴くからほんとに可哀想で…😭#柴犬 #骨折 #犬 pic.twitter.com/yvGtI86v0I— もち@柴犬 (@IFCsxLF4YXhQPRd) December 5, 2020
いざ愛犬を病院に連れて行くとまずはレントゲンを撮り骨の状態を確認し、獣医師さんから今後の治療についての説明があるのですが・・・
犬の骨折の治療費ってかなり高額になります。
骨折の程度が軽くても完治期間は2週間程度かかりますが、治療後完治するまで通院する事になるので、その期間が長ければ長いほど費用も重くのしかかってきます。
犬が骨折すると費用ってどれくらい?
骨折をすると基本的には手術・入院をする形になります。
できればずっと一緒にいたいところですが、手術後の安静が何よりも重要になってくるので完治までではなくともある程度症状が落ち着くまでは入院しましょう、という感じです。
『ある程度』というのは大体1週間で、長い場合は3,4カ月以上の入院になることもあります。
骨折状態や治法方で金額はだいぶ違うけど、肢を1本骨折して1週間程度の入院の場合で20~40万程度が目安。
急な出費としたらめちゃくちゃ痛い出費ね。
完治まで入院せず通院を希望する場合は手術後の通院費やリハビリ代なども追加で発生します。
手術後のギブスやレントゲン費用も合わせると70万円以上になってしまうことも。
骨折でも保険はおりる?
保険に入っていれば骨折の場合ももちろん保険は適用されますが、補償内容って契約によって全然違うんですよ。
例えば『治療費の実費全て丸々おりる』という物もあれば『治療にかかった費用がいくらであったとしても3万円まで』なんて具合に上限の決められている物まで、どれくらい戻ってくるかは契約次第なんです。
獣医師さんと今後の治療方針を話し合う前に今一度【骨折した場合の補償内容】をきちんと把握しておきましょうね。
骨折した時に自然治癒させる方法
小春姐さんが右前脚を骨折しました
他の足も弱いので十秒程立っているのがやっとで全く歩けません
折れる前後のレントゲン写真寝たきり生活が長引きそうです
大型犬を介護している方、おすすめのマットやあると役立つ介護用品等教えていただけると嬉しいです#秘密結社老犬倶楽部#大型犬介護初心者 pic.twitter.com/3eH8TzBhIX— Duck@ミルクボランティア中 (@kakinontanen) September 25, 2019
変な骨折の仕方をしてしまって完治まで何カ月もの期間通院が必要と言われ、保険の補償金額が少なくて高額な治療費が払えないから、なんとか自然治癒できないか・・・なんて頭をよぎりますよね。
完治期間まで飼い主さんが愛犬をサポートすれば何とかなるんじゃないか、と。
犬が骨折した時に自然治癒させる事は可能でしょうか?
犬の骨折 自然治癒できる?
よく格闘家の人たちが『放っておいたら元通りに骨がくっついた!』なんて話してるのを聞きますよね。
動物には本来自然治癒能力が備わっているのだから何となくイケそうな気もしますが絶対にダメです!
人間は骨折してどうしても病院での治療がいやなら自分で骨がくっつくまで折れた部分を動かさずに安静にすることができますが、犬にはそんな計算できないからです。
骨折して自然治癒できない理由はトイレ!?
骨折した瞬間はじっとしていたりしますが、少し時間が経つと骨折したところを無理に動かしてしまったり、普通に動こうとして更に悪化する事があります。
飼い主さんがどんなに動かないでと願っても、いつも通り遊ぼうとしてしまったり、トイレに行こうとしたり、とにかく動いてしまうのです。
痛いところをかばって変な体勢になっちゃったり、骨折したのを忘れていつも通りにトイレに行こうなんて、うっかり動いちゃうんだ。
犬の骨折 ギプスの治療費やプレート手術の費用ってどれくらい?
ギブスしてても、めっちゃジャンプして
毎日ひやひやしたね〜
ぽめちわ犬骨折からちょうど2年。 pic.twitter.com/JDuXMAe5Q1— k🍩 (@kl8888888888) July 23, 2017
いざ骨折の手術を決意すると治療の選択肢はたくさんあり、それぞれにメリットやデメリットがありますし、完治するまでの期間にも差が出てきます。
飼い主さんが手術を望んだとしても、犬のコンディションや年齢によって獣医師さんから手術しない方法を提示されることもあれば、もちろんその逆もあります。
どんな治療法を選んだとしても完治するまでの期間はとにかく愛犬が安静に過ごせることが大切。
治療費ももちろん大事ですが、骨折手術後の家での過ごし方やリハビリなど事前にきちんと相談してから治療計画を立てましょう。
骨折の治療方法
一般的な治療法としては創外固定法というピンを用いる方法やプレートで固定する方法があります。
ギブスによる骨折の治療はシニア犬でほとんど動けない場合や他の病気の影響で手術が困難な場合でなければ、おすすめされることは滅多にありません。
骨折すると入院期間ってどれくらい?
手術をした場合、麻酔から目覚めたらすぐに自宅に戻れるわけではなく、骨が固定されるまでは基本的に入院する形になります。
順調なら骨がくっつくまで1カ月、長いと4カ月前後。
犬は痛みが和らぐと動きたがってしまう事が多い為、自宅に戻ってからどれだけ大人しくしてらるかで入院期間も変わってきます。
飼い主さんとしては早く自宅に連れて帰りたいところですが、やっぱり犬は慣れた自宅に戻ってきた安心感と緊張感や痛みから解放されてテンションが上がってしまう可能性もあるので要注意です。
プレート手術後のリハビリ
プレートを骨に沿わせて固定する手術がメジャーで、関節をがっちり固めないので節を曲げることができます。
過ごしなれた自宅に帰ってくると愛犬もテンションが上がってしまいますが、ギブスやエリザベスカラーを活用して、とにかく安静に過ごすことが大切。
定期的に通院して術後経過に合わせ筋肉を付けるリハビリなどをして行きます。
トイレをする時に骨折した箇所に負荷がかかったり、外でないとおしっこやウンチをしない犬の場合はオムツがおすすめです。
犬が骨折したら まとめ
亜月家のリビングがさらにチャト様ファーストにプチ模様替えされました…
チャト様が無理なくソファの乗り降りできるようテーブルを撤去。オットマン2台でどこからでも安心して降りられて老犬の骨折を防止します。
撤去したテーブルはチャト様のおんぼろゲージ上にフィット。お薬やオムツ置き場に。 pic.twitter.com/bHaCBLQW46— 亜月亮「東京都市伝説」ホラーシルキー連載中 (@ryo_azuki) September 22, 2020
犬にとって骨折は比較的多い事故で、骨折をすると手術代・入院費・治療費ととても高額な費用が発生し、愛犬にも完治するまでの期間、不安な思いをたくさんさせてしまいます。
退院しても完治するまでの期間はいくら遊びたがっても、お散歩に行きたがっても我慢させなければならず・・・
いい事なんて何一つありません。
現在進行形で骨折している場合は治療に専念する他ありませんが、今後骨折するリスクを減らす為にも今すぐにできることを徹底しましょう。
元気すぎる犬には飼い主さんがダメと言ったらおとなしくできるように躾けるとか、ちょっとした段差から飛び降りても危なくないように床に柔らかいマットを敷いてやるとかそんな些細なことでも骨折が防げるのです。
元気そうに見えても普段から注意深く見守ってあげるのは飼い主としての義務だね!!