犬の軟便が続く原因って?臭いや嘔吐が気になる場合の対処方法とは

犬 軟便
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愛犬のウンチが急にやわらかくなったりしたことがありませんか?

散歩中や、お家の中にあるトイレでいつもより柔らかい軟便を見つけた時は心配になりますよね。

すぐに元のコロコロウンチにもどれば良いですが、いつまでも柔らかいようならその原因を考えてあげましょう。

犬が軟便を出すのは、身体の中で何らかの異変が起きているサインであることが多いので、すぐに獣医さんに診察してもらうことをおすすめします。

また、硬さだけでなく色や匂い、ウンチの表面や中に混じっているものを、飼い主さんがいつもしっかり観察しておくと、異変を早く察知できるのです。

ここでは、犬が軟便を排泄した時に飼い主さんに注意しておいてもらいたいことや、その際にどのような対策をとれば良いのかについてご紹介します。

 

軟便ってどんな状態なの?

健康な時に出すコロコロのウンチよりも含まれる水分が多く、ティッシュなどで拾いあげることができない状態のウンチです。

出したばかりではこんもり盛り上がって形があり、さらに水分が多くなりベチャっとして形を保てなくなったものは下痢便と呼ばれます。

コロコロのウンチなら簡単に拾えて楽ですが、散歩中に軟便を出されると後始末が大変です。

また、出した後の肛門の周りの毛にくっついてしまったりして、きれいに洗ってあげなければならず、これもまた大変ですね。

 

犬が軟便を出すのはどんな時?

ウンチが柔らかくなってしまう原因としては以下のことが考えられます。

 

食事の内容や食べ方

  • いつもより多く与えてしまい食べさせ過ぎた
  • 油っこいものを食べさせた
  • 消化しにくい、あるいはできないものを食べさせた
  • 牛乳を飲ませた
  • 汁もののような水分が多いものをたくさん食べさせた
  • 人が食べる味付けの濃いものや、食べてはいけないものを食べさせてしまった
  • 今まで食べたことのないドッグフードやオヤツを食べさせた

これらの覚えがあったら、それが誘因となってウンチが柔らかくなってしまったかもしれません。

牛乳には乳頭(ラクトース)が含まれていて、分解する酵素を持たないワンちゃんはお腹をこわすことがあるので気をつけてくださいね。

また、これまで食べさせたことがないものを与えた際に、それがアレルゲンとなることがあり、アレルギーを起こして軟便になることがあります。

 

ストレスがたまっている

ワンちゃんが何らかのストレスを感じていると柔らかいウンチを出すことがあります。

  • 長い時間留守番をさせた
  • 引っ越しをして新しい環境に慣れない
  • 旅行に行くのでペットホテルに宿泊させた
  • 赤ちゃんができたりして、知らない家族や同居人が増えた
  • 家の周りで工事があったりしていつもと違う音が聞こえる

これらのように、いつもと違う環境に置かれるとワンちゃんは不安になって、そのために腸の働きが悪くなることがあります。

 

何かの感染症にかかっている

細菌やウィルス、あるいは寄生虫によって感染症にかかっているとウンチが柔らかくなることがあり、下痢になりやすいです。

ワンちゃんが感染しやすいとされる主な細菌、ウィルス、寄生虫はこちらです。

  • 大腸菌
  • サルモネラ菌
  • カンピロバクタ―菌
  • クロストリジウム菌
  • 犬パルボウィルス
  • 犬コロナウィルス
  • 犬ジステンパーウィルス
  • 回虫
  • 瓜実条虫症
  • 便虫症
  • 糞線虫症
  • 鉤虫症
  • マンソン裂頭条虫症
  • ジアルジア症

 

内臓の病気にかかっている

これらの疾患にかかっていると軟便が出やすく、下痢になりやすいとされています。

  • 炎症性腸疾患
  • 膵炎
  • 胃や腸の腫瘍
  • 消化器の悪性リンパ腫

 

犬が軟便を出したらどうすればいいの?

ウンチが柔らかくなってしまった原因によって対策はさまざまですが、1、2日くらいでコロコロに戻れば問題はありません。

軟便のほかに変わりがなければ、安静にさせて様子を見ても大丈夫でしょう。

その間はご1度の飯の量を減らして回数を増やして与えるようにするようにしますが、ドッグフードやオヤツを変えたことが原因と思われるなら元に戻してください。

ただ、ご飯を食べなくなって元気がない、あるいは軟便から下痢に変わるなどほかの症状が出ているようなら、かかりつけの獣医さんに連絡を取って指示を仰いでください。

2日以上経っても軟便が続いているか、下痢になってしまったら獣医さんに診察してもらいましょう。

動物病院に連れて行く場合には、ウンチを持参すると診断のサポートになります。

すぐに捨てないで念のためにとっておいてくださいね。

 

軟便が続いた時の治療方法は?

どのような対策をとるかは原因によって違います。

下痢まで起こしているワンちゃんに単純に下痢止めを飲ませてはいけないケースもありますので、下痢止めや整腸剤などを素人判断で飲ませてはいけません、

 

食事に関することが原因の場合

食べ過ぎなら1日ほど絶食させて、変えたフードやオヤツがあれば元に戻します。

珍しいものを食べさせたことが誘因と思われるなら、それを与えるのを止めて獣医さんに相談すると良いでしょう。

異物の誤飲誤食やアレルギーが元で軟便になるケースではさらに症状が出ますから、すぐに獣医さんの診察を受けて、吐かせてもらうほか胃の洗浄などの処置をしてもらいましょう。

 

ストレスが原因と思われる場合

元になっている事象を解決してあげることが一番ですが、ペットホテルや工事の騒音など一過性のものはそれが収まれば軟便は治ります。

そのほか解決が難しいものはワンちゃんが慣れるのを待つしかありませんので、悪化を見逃さないように見守っていてあげてください。

また、ワンちゃんと過ごす時間を増やしてあげてコミュニケーションを取ることは最良の対策となります。

飼い主さんと楽しく遊びながら一緒に過すことで、不安を解消して安心させてあげることができますよ。

 

細菌、ウィルス、寄生虫による感染症

これらについては獣医さんの診断がないとわかりませんので、グッタリするだけでなく下痢になって嘔吐、発熱、などが見られたら動物病院に連れて行きましょう。

細菌なら抗菌薬を、寄生虫には駆除薬を処方してもらえます。

ウィルスは特効薬がないので、点滴をしてもらうなどの対症療法を施してもらいましょう。

 

病気が原因となっている場合

元になっている疾患を根本的に治療することが必要になります。

消化器の炎症には抗炎症剤で炎症を抑えるほか、整腸剤も処方してもらえるでしょう。

腫瘍やリンパ腫は抗がん剤や放射線で治療するほか、手術で摘出することもあります。

 

犬の軟便にゼリー状のものや血が付いていたら

柔らかいウンチに透明なゼリーのようなものが付いていることがあります。

これは大腸の粘膜や粘液がはがれてウンチに付いて出てきたものです。

何でもない時にも見られることがあるものですが、たいていは大腸炎を起こしています。

また、血がついている場合も腸が炎症を起こしていることがあり、赤い血なら大腸、やや黒みがかかっていたら小腸で炎症を起こしている可能性があります。

このような軟便を見たら、例えワンちゃんが元気でいても念のため診察を受けてください。

 

犬の軟便を予防するにはどうしたら?

異物の誤飲誤食を防ぐには、管理をしっかりしてワンちゃんが届く範囲に置きっ放しにしないことです。

ストレスには飼い主さんが意識してコミュニケーションを取ることで予防できます。

ウィルス感染の予防は混合ワクチンを接種すれば可能ですし、寄生虫にも予防薬があります。

これらについては獣医さんと相談して必要なものを受けるようにすると良いでしょう。

内臓疾患はふだんからワンちゃんの様子を観察しておくことが予防につながります。

食欲の有無のほかに、特にウンチの硬さ、量、色、匂いを毎日観察することで、いち早く健康状態の悪化に気づくことができます。

 

軟便対策に整腸剤は効くの?

人にもお腹を整えるとして飲まれているビオフェルミンなどの整腸剤で腸の健康を保つことができます。

腸の中には細菌がたくさん生息していて、身体に良い善玉菌と悪さをする悪玉菌に分けられます。

 

善玉菌とは

腸での消化を助けて、免疫力や抵抗力を高める働きがあります。

ヨーグルトに入っている乳酸菌やビフィズス菌がこれにあたります。

 

悪玉菌とは

腸壁傷つけるほか、身体に有害な物質を作り有害なガスを発生させます。

これらが活発になると便やオナラの匂いが腐敗したような臭さになります。

大腸菌やウェルシュ菌などが知られています。

ワンちゃん用の整腸剤としてはビオフェルミンのほかミヤリサン、ビオイムバスターほか多数が市販されています。

また整腸作用があるとされるサプリメントも多種あり、これらはいずれも毎日飲ませることで効果を発揮します。

 

犬の軟便が続く原因って?臭いや嘔吐が気になる場合の対処方法とは・まとめ

愛犬の軟便はたまにならばさほど心配しなくとも良いのですが、続く場合にはその原因を突き止めて対処する必要があります。

大切なことは愛犬の元気などの様子と食欲、そして排泄を毎日しっかり観察しておき、軟便が出たことにすぐ気づいてあげることです。

愛犬がストレスを感じているかどうかは、飼い主さんが注意することで防ぐことができますし、感染症や病気も早期に発見してあげることが可能になります。

ふだんから整腸剤や整腸作用のあるサプリメントなどを飲ませることは予防につながるのでおすすめです。

かかりつけの獣医さんに相談しながら愛犬に最適のものを選んであげてください。

ただし、整腸剤は腸内細菌叢を時間かけて整えるもので即効性はありませんので、毎日根気よく継続することが大切になります。

これらのことに気をつけて、愛犬が軟便を出すのを防いであげてください。

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