犬がリンパ腫になった!余命は?完治するの?

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ついこの前まで元気だった愛犬の様子が少しおかしいと感じたので、獣医さんの診察を受けてから

、あっという間に虹の橋を渡ってしまったという話をよく耳にします。

全身をめぐるリンパ球ががん化するので初めから拡散してしまうために、かかると進行するスピードが速いのが特徴です。

しかも、全てが悪性で完治しない犬のリンパ腫を放置しておくと余命は1~2ヶ月とされています。

そして、その治療は薬剤による化学療法しかありません。

しかしそれを行っても延命効果しかなく、犬のリンパ腫は完治しない不治の病とされています。

 

犬のリンパ腫とは?痛みは?急変するの?長生きできるの?

なぜかかってしまうのか、それについては残念ながらよくわかっていません。

そして、急変して命を落とすケースが多いとされています。

5つタイプがありますが、いずれも予後が悪く長生きすることは難しいとされています。

  • 多中心型:身体の表面側にあるリンパ節が腫れて大きくなる
  • 消化器型:身体の中の消化器にあるリンパ節にできる
  • 胸腺型:胸腺や左右の肺の間の縦隔と呼ばれる部位にでき、縦隔型とも呼ばれる
  • 皮膚型:皮膚表面や口の中の粘膜のリンパ節に発生する
  • 節外型:中枢神経系や腎臓などに発生する

いずれも強い痛みを伴うことは少ないとされています。

このうち多中心型がワンコで一番多く見られ、80%とされています。

 

多中心型

主に以下の部位が腫れてシコリとなります。

  • 下顎リンパ節(あごの下)
  • 浅頸リンパ節(首)
  • 腋窩リンパ節(前足のわきの下)
  • 鼠径リンパ節(後ろ足の付け根)
  • 膝窩リンパ節(膝の裏)

これらがそれぞれ左右対称に腫れて大きくなります。

これらの部位を触ってみてコリコリしたシコリの存在が感じられたら、急いで獣医さんの診察を受けましょう。

これらが腫れるのは必ずしもリンパ腫が誘因とは限りませんが、細菌やウィルスの感染が誘因とわかれば安心することができますよ。

なお、進行するとこれらが現れます。

  • 食欲低下
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 体重減少

しかし、初期では腫れ以外には兆候が現れないため、できれば毎日ワンコをマッサージしてあげることでまんべんなく触りながら、早く見つけてあげましょう。

なお、下記にあげる小型のワンコにできやすいとされています。

  • ミニチュア・ダックスフンド
  • ポメラニアン
  • ビション・フリーゼ
  • ボストン・テリア
  • ジャックラッセル・テリア
  • マルチーズ
  • ヨークシャ・テリア
  • シー・ズー

 

消化器型

消化器にあるものやそこに繋がるリンパ節に発生するため、その消化器全体に病変が拡がり機能を低下させてしまいます。

ワンコの食欲が落ちている状態や下痢、嘔吐が続いていて、体重が減っているようならば、念のため獣医さんに診察してもらうようにしましょう。

このタイプの発現は5~7%とされていて、ミニチュア・ダックスフンドに多いとされています。

 

胸腺型(縦隔型)

こちらも5%程度の発現率です。

胸腔内にできるため、下記の呼吸器系に下記のことが現れます。

  • 食べものを飲み込みづらいようにしている
  • いつも咳をするようになる
  • 開口呼吸(常に口を開けたままで呼吸をする)
  • 呼吸が速くなり、息苦しそうにする
  • 呼吸困難になる

さらに進行すると嘔吐や下痢を起こし、高カルシウム血症を併発することがあります。

いつもより呼吸が速くて苦しそうにしていたらもちろん、咳が続いているようなら念のため獣医さんに診察してもらいましょう。

 

皮膚型

ほとんどまれですが、皮膚炎のようなこれらの症状が現れることがあります。

  • 発赤
  • 脱毛
  • 丘疹

これらだけでは皮膚炎と鑑別することが難しいため、抗生物質などの皮膚病薬に反応しないケースで初めて疑うことになります。

手遅れにならないようにするには、まずは早めに診察を受けた方が良いでしょう。

コッカー・スパニエルやゴールデン・レトリーバーの女の子に発生しやすいとされています。

 

節外型

このタイプも頻度としてはまれです。

上記のタイプ以外の部位にできたものを指してこのように呼ばれます。

主に発生する部位はこれらです。

  • 中枢神経系
  • 腎臓

発生した部位によって違う症状が現れ、目ならぶどう膜炎、角膜炎、緑内障と同じ症状が現れ、腎臓であれば急性腎不全と同じ症状が現れたりします。

 

リンパ腫が発生しやすい犬種は?

ワンコにおいて起こる率は10万頭当たりで20頭前後とされていて、ワンコのがんの中では3位となっています。

また、中高年に多く見られ、以下の犬種には遺伝的要因があるとされ発生する率が高いようです。

  • ゴールデン・レトリーバー
  • ボクサー
  • バセット・ハウンド
  • ロットワイラー
  • コッカー・スパニエル
  • セント・バーナード
  • スコティッシュ・ テリア
  • エアデール・テリア
  • ブルドッグ

 

犬のリンパ腫の分類について、ステージ4での余命は?

分類は重症度から見たステージ分類のほかに、免疫学によるもの、悪性度によるものなどがあります。

これらの分類により、薬剤による化学療法をどのように行うかが決定されます。

 

ステージ分類(WHO分類)

  • ステージⅠ:シコリが身体の1カ所、または臓器のリンパ組織1カ所に限定されている
  • ステージⅡ:複数のリンパ節に転移が見られる
  • ステージⅢ:全身のリンパ節が腫大している
  • ステージⅣ:ステージⅢかどうかに関わらず、肝臓や脾臓に転移が見られる
  • ステージⅤ:血球や骨髄にがん細胞が見られる、またはほかの臓器に転移があればこのステージとなる

さらにどのステージにおいてもサブステージとして、ステージa(症状なし)またはb(症状あり)に分けられています。

Ⅳ以上と診断されたケースでは余命1ヶ月以内、ながくても2ヶ月しかないとのことです。

 

免疫学から見た分類

リンパ球は以下の3種類に分けることができます。

  • B細胞(Bリンパ球)
  • T細胞(Tリンパ球)
  • NK(ナチュラルキラー)細胞

進行が遅いT細胞によるものは抗がん剤への反応が悪いとされ、B細胞によるものは反応が良好とされていて、それぞれ使用する抗がん剤が異なります。

 

悪性度から見た分類

  • 高グレード型(高悪性度型、低分化型)
  • 低グレード型(低悪性度型、高分化型)

上記の2つに分けられ、高グレード型は進行が速いものの、抗がん剤に反応が良いとされ、複数の種類を併用して強力な化学療法が行われることが多いとされています。

また、低グレード型では進行が遅いために、治療をしなくとも余命が長いケースがあり、単剤で間隔を開けて使うことで延命できることがあります。

 

犬がリンパ腫じゃなかった!検査で安心

ワンコが患っているかかどうかは、しっかり検査をしてもらいましょう。

問診では現在現れている症状の確認が行われ、触診では体表から触ることができるシコリの確認をします。

がん細胞の有無の確認には以下の2つの検査があります。

  • 生検(バイオプシー):全身麻酔で行われ、精度が高いが8万円ほどかかる
  • 針吸引検査(FNA):シコリに針を刺して細胞を採る、手軽だがやや精度が低い

シコリがあり疑いのあるワンコでは、これらを定期的に受けることで早期発見にもつながります。

 

犬のリンパ腫の治療とは?ステロイドで余命が伸びるの?

かかってしまったワンコを放置しておくと1ヶ月、長くとも2ヶ月で命が奪われます。

症状を和らげるためにステロイドなどを使うことがありますが、それだけでは完治せず余命が伸びることはありません。

治療は現時点では化学療法の一択です。

作用機序が異なる複数の薬が使われることが多いとされています。

それぞれに合った薬剤の組み合わせと投与方法などが決められたマニュアルがあって、それはプロトコールと呼ばれています。

これに沿って治療を進めて「寛解」を目指すことになりますが、寛解とは一時的に症状が改善して消えたように見える状態のことです。

完治ではないので再発することがあり、化学療法を実施した際の延命効果は1年ほどとされています。

それでもあえて化学療法を施すかどうかは、飼い主さんの考え方しだいです。

 

リンパ腫の犬に奇跡が起きた!?治療しないで完治した例はあるの?

かかったワンコの余命は1~2ヶ月で短いと書きましたが、それはあくまで平均です。

中にはかかりつけの獣医さんが驚くほど長生きするワンコがいるのも確かです。

上のツイッターのワンコは3年も頑張ったとされています。

ほかにもブログで、「12歳で余命1ヶ月と言われたが、16歳を迎えることができた」との投稿もあります。

このワンコはこの間ずっと投薬を続けていて、完治したとは言えない状況ですが、一緒に旅行ができるそうです。

飼い主さんが諦めずに愛情をもって接することで、ワンコに闘う力が湧いてくるのかもしれませんね。

ただ、残念ながら治療せずに長生きしたとの奇跡の報告はないようです。

 

リンパ腫になった犬への食事とは

がん治療では、ワンコの栄養管理がとても大切です。

がん細胞には栄養を与えず、しかしワンコのエネルギーは確保しなければなりません。

そのためには低糖質高タンパクの食事を心がけてください。

糖質はワンコにも必要ですが、がん細胞の栄養源となるため、できるだけ制限したいものです。

またタンパク質はワンコに必要なのでたっぷり与えてください。

 

犬がリンパ腫になった!余命は?完治するの?まとめ

愛犬がリンパ腫になってしまったら、飼い主さんはいろいろな意味で覚悟を決めなくてはなりません。

それは副作用がどんなに大変で完治しなくとも、抗がん剤による治療を施して少しでも延命させるか、あるいは痛みや苦しみを取り除いてあげて旅立ちを看取るかの覚悟です。

犬のリンパ腫は完治せずその余命は無治療で1~2ヶ月、抗がん剤投与で1年とされています。

そして、犬のリンパ腫は完治しないだけでなく原因が不明なため予防ができないのです。

愛犬にしてあげられるのは、少しでも早くリンパ腫を見つけてあげることくらいなのです。

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