犬が肛門を舐めるのはなぜ?放置しても大丈夫?

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床にお尻をこすり付けていたと思ったら、ペロペロと舐め始めました。

愛犬が肛門を舐めるのは不快だからですが、皮膚炎などを起こしていることもあるのです。

おすわりしたまま前足で床にこすり付けるような仕草を見せる時もあります。

愛犬が肛門を舐めていたら、汚れや出血などがないかどうか確認してあげてください。

このような行動をとる原因となるおしりの疾患などを解説します。

 

犬が肛門を舐める理由とは?さまざまなトラブル

ワンコが舐める理由はさまざまあります。

体を清潔に保つためのグルーミングの一環であれば心配することはありません。

しかし、いつも見るたびに舐めているようなら、何らかのトラブルが起こっていることが考えられます。

疾患以外のトラブルには次のようなものがあります。

 

空気が乾燥していておしりが乾いている

肛門の周りは被毛が少ないため冬などは乾燥しやすくなっています。

乾燥して痒みが発生しやすくなることもあって、そのような時には舐めてうるおいを与えようとするのです。

 

おしりが汚れている

ウンチのキレが悪いとおしりについたままになってしまうことがあります。

そうなるとワンコが気になって舐めるようになるのです。

高齢になると括約筋の動きが弱くなってしまうために切れが悪くなるので、いつも汚れているような状態になることがあります。

 

おしりの周りの肌があれている

肛門の周りの肌はあれやすく、湿疹などの痒みが起こりやすいとされていて、気になって舐め続けることでさらに悪化することがあります。

 

虫刺され、寄生虫など

寝ているワンコがおしりを虫に刺されることがあり、痒みが起こることがあります。

また、腸内にいる寄生虫が顔を出すことがあり、サナダムシ、回虫などが白い糸のように見えることがあります。

これによって下痢を起こすなどして肛門に炎症が起こります。

 

犬が肛門を舐める病気とは?臭い匂いや腫れなどに注意

ワンコが舐めるようになる疾患は次のようなものがあります。

中には手術が必要になるようなものもあるので、少しでも兆しを見つけたら獣医さんに診察してもらいましょう。

 

肛門のう炎

ワンコの肛門の左右には液体が詰まった袋があり、肛門のうと呼ばれています。

ふつうの状態であればウンチをする時にこの液体は押し出されますが、排出できないこともあり、飼い主さんが絞って出してあげる必要があります。

うまく排出できないでいると肛門のうが炎症を起こして手術をして切除することになる場合があります。

 

肛門周囲腺炎

肛門周囲腺が炎症を起こすと赤く腫れて、ウンチをする時に痛みで鳴くことがあります。

そのまま放置しておくと穴が開いてしまうことがあるので、ワンコがさかんに舐めていて腫れているようなら獣医さんの診察を受けましょう。

これも肛門絞りを定期的に行うと防ぐことができます。

 

犬がおしりを舐めるそのほかの病気

上記の疾患のほかにも舐めるようになる疾患はいろいろありますが、中には次のような命にかかわってくるようなものもあります。

  • 肛門のうアポクリン腺がん
  • 肛門周囲腺腫

舐め続けていたり、腫れていたりすることが続くようであれば、早めに獣医さんの診察を受けさせることをおすすめします。

 

犬がおしりを舐めなくなるようにするには

きれいにするのをワンコだけに任せずに手伝ってあげましょう。

ウンチをした後にはしっかり確認してきれいにしてあげるほか、シャンプーした後の洗い残しなどがないようにして、しっかり乾かしてあげてくださいね。

 

犬が舐めないよう肛門腺しぼりは定期的に

ワンコによって個体差がありますが、最低でも月に1回は絞ってあげてください。

絞り方は次の手順です。

  1. 下にビニールシートを敷いて、ティッシュやウェットティッシュを用意する
  2. ビニールシートにワンコを立たせてシッポを持ち上げて肛門を出す
  3. 肛門をティッシュで覆い4時と8時の位置に親指と人差し指をあてる
  4. 2本の指でつまむように絞る
  5. 液を絞り出したらウェットティシュで汚れをきれいにふく

絞った液が服などに飛ばないようにティッシュで覆っておきましょう。

どうしても上手く絞る自信がなければ、獣医さんにお願いするか、トリミングサロンなどでも絞ってもらえるので利用してください。

 

犬の肛門腺切除手術について

最近では絞るのが面倒だからと、取ってしまう飼い主さんがいます。

ワンコの生活上では肛門腺がなくとも困ることはありません。

絞られるのを嫌がるワンコがいますし、絞れない飼い主さんもいます。

穴が開いてしまう前に切除しておくことは悪いことではありません。

問題なのは、しなくてもよい手術をすることで、ワンちゃんの体を傷つけてしまうことでしょう。

獣医さんとしっかり相談の上で施術を検討するようにしてください。

 

犬が肛門を舐めるのはなぜ?放置しても大丈夫?まとめ

犬が体を舐めるのは自然なことで、おしりを舐めるのも当たり前です。

しかし、おしりを舐め続けるようになるといろいろと問題が出てきます。

犬がいつも肛門を舐めるのは、おしりにトラブルや病気が発生しているからです。

飼い主さんはいつも愛犬のおしりを清潔に保ってあげて、未然にトラブルを防いでください。

また、犬が肛門を舐めるのを防ぐために定期的な肛門腺絞りが必要です。

月に1回程度で良いので絞って、おしりをきれいにしてあげてくださいね。

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