犬が来客に吠えるのはなぜ?やめさせるしつけ方法を紹介

犬 来客 吠える
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ふだんは言うことをちゃんと聞いてくれて大人しいのに、来客があると吠えてとまらなくなることがありますよね。

SNSなどでも、愛犬が来客に吠えることに悩む飼い主さんが多いことがわかります。

大切なお客さんに対して、攻撃するかのように吠えられては失礼になりますし、大きな吠え声が近所迷惑にならないかとハラハラしてしまいます。

犬が来客に対して吠えるのには理由があるので、それを理解した上でなければやめさせることは難しいでしょう。

ここでは犬が来客に吠える理由とそれをやめさせるしつけの方法などをご紹介します。

 

チワワやプードルが来客に吠えることが多いってホント?

ワンちゃんたちの中にはその性質から吠えやすいとされる種類があります。

もともと狩猟や作業などで人間を手伝っていたワンちゃんたちは、吠えることが仕事でした。

そのために、ビーグルなどは大声でご主人さんに報せる習慣が今でも残っています。

また、賢いとされるワンちゃんたちは、飼い主さんを喜ばせたい、守りたいとの気持ちから吠えてしまうことがあると言われています。

以下のワンちゃんたちが吠えやすいとされています。

  • チワワ
  • プードル
  • ビーグル
  • ウェルシュ・コーギー
  • マルチーズ
  • ヨークシャー・テリア
  • ミニチュア・シュナウザー

また、あまり吠えないワンちゃんたちもいて、次の種類は無駄吠えが少ないとされています。

  • パグ
  • フレンチ・ブルドッグ
  • シー・ズー
  • キャバリア
  • ゴールデン・レトリーバー

 

犬が来客や通行人など家族以外に吠える理由とは?

ワンちゃんが吠えるのには必ず理由があって、それは彼らにとっては無駄吠えではありません。

吠えなくなるようにしつけるには、なぜ吠えるのかという理由を理解しましょう。

ワンちゃんが来客や通行人など家族以外の人間に吠えるには2つの理由が考えられます。

 

来客への警戒と恐れから吠える

ワンちゃんたちは縄張り意識が高いので自分の群れ以外の動物が近づくことへの警戒心がとても強く、早く立ち去れとの怒りから吠えるのです。

家に来たお客さんだけでなく、通りかかった通行人に気が付いた際にも吠えることがあります。

また、気が弱いワンちゃんであれば、恐怖心でいっぱいになって吠えるのが止まらなくなります。

 

来客が嬉しくて興奮して吠える

この場合は来客を歓迎して嬉しくて仕方なく、感情を抑えきれないほど興奮してしまって吠えています。

お客さんに遊んでもらって嬉しかった経験などがあると、早く遊んで欲しくて吠えてしまうのです。

 

犬のボディランゲージで吠える理由を探る

言葉が話せないワンちゃんの気持ちを知るにはボディランゲージから探るしかありません。

ワンちゃんは表情だけでなく目・耳・姿勢・シッポなどで感情を表現しています。

 

警戒と恐れのボディランゲージ

  • 恐怖を感じている:耳は後ろに倒れ口元は結ばれ、シッポは下げられている
  • 恐怖から攻撃しようとしている:耳は後ろ、歯を剥きだしてうなる
  • 警戒している:耳は前に向けられ、シッポは立てられ、歯を剥きうなり威嚇する
  • 恐怖から逃げる:耳は後ろで、シッポは股の間に入れられ、低い姿勢をとる

表情は怒っている時以外では上目づかいに見ることが多く、瞳孔が開いて鼻にシワが寄っていることが多いとされています。

 

嬉しい時のボディランゲージ

  • 嬉しい:表情は穏やか、口角が上がりベロを出す、シッポは大きく振れられている
  • 遊ぼう:プレイバウの姿勢(頭を下げ前かがみ、お尻を上げてシッポが振られる)

このようにシッポを大きく振っていることは嬉しさを表すとされていますが、ただ興奮している際にもシッポが大きく振られます。

そのような時に、喜んでいるだろう手を出したりすると噛まれることがあります。

 

来客時に吠えるのをやめさせるしつけとは?

ボディランゲージなどをよく観察して、ワンちゃんがお客さんに吠える理由がわかったら、吠えるのをやめさせるトレーニングを始めましょう。

 

警戒と恐怖で吠えている場合

クレートを使ったトレーニングが有効とされています。

家の中を自由に動いている時に来客があると家全体を守ろうとして吠えると言われています。

そこでクレートに入れて、さらに上から布なので覆うなどでワンちゃんが守る場所がクレート内に限定されるので吠えにくくなります。

また、来客の時間が分かっていれば、インターホンなどが鳴る前からオヤツを与えて気をそらしておきます。

オヤツに夢中になって吠えなかった、あるいは来客が帰った後に吠えなくなったら褒めてあげましょう。

すぐには吠えグセは治らないと思いますが、根気よく続けることが大切です。

 

嬉しさなどで興奮して吠えている場合

嬉しくて、早く遊んで欲しいと吠えている時にかまうとさらに吠えるようになりますので、吠えている間は無視します。

お客さんにも協力してもらい、吠えている間はかまわず、目も合わせないようにします。

やがて吠えなくなったら、優しく話しかけながら撫でて褒めてあげると、吠えなければ遊んでもらえることを理解して吠えなくなります。

また、警戒の時と同じように、落ち着くまでクレートに入れておくのもよいでしょう。

 

犬が来客に吠えるのはなぜ?やめさせるしつけ方法を紹介・まとめ

愛犬が来客に吠える理由を理解するのは難しくないとされています。

しっかり見ていて上げることで、そのボディランゲージから察することが可能です。

愛犬が来客に吠えても感情的に叱らず、毅然とした対応をとってください。

興奮して吠えている時に、大声で叱ることは火に油を注ぐのと同じことです。

大らかな心で、時間をかけて、愛犬が知らない人に吠えるクセを治しましょう。

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