犬のアレルギー 検査項目って?費用っていくら、やっても無駄なの?

犬 アレルギー 検査 項目
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休日に愛犬と過ごす穏やかな時間は普段なかなか見られない愛犬の表情やしぐさが見られてこちらまで癒されますよね。

今日はやたらとゴロンとして、昼間なのに眠たいのかな。

『あれ?もしかして体が痒くて床に擦り付けてる!?』

『そういえば家族全員花粉症だけど、犬にも花粉症ってあるのかな?』

 

実は・・・

アレルギーを引き起こすメカニズムって犬も人間も同じなんですが、症状の出方は大きく違うって知っていますか?

人間は鼻がずーっとムズムズしていたり、やたらくしゃみや涙が出て『顔面がぐしゃぐしゃ』なんて表現をよくしますよね。

犬の場合は痒みとなって皮膚にあらわれるのです。

犬がちょっと痒そうにしていたって『お散歩の途中に虫に刺されたかな?』と軽く考えてしまいがちですが、その症状もしかしたらアレルギーかもしれません。

そうなると愛犬がどんなものに対してアレルギー反応があるのか知りたくなりますよね。

もちろん犬だってアレルギー検査を受けることができます。

今回は犬のアレルギー検査にはどんな項目があってどのように受けるのかや、検査項目の詳細についてお伝えしていきます。

 

犬のアレルギー検査ってどこでできる?検査項目や費用は?

もしも愛犬が体を痒そうにしていたとしても、ちょっとくらいであればそれほど気にしないかもしれません。

でも結構な頻度で掻いてしまっているとしたら早めに原因を調べることをおすすめします。

犬の体の痒みって実はアレルギーやアトピーから来ていることが多く、なんと検査したうちの30%以上がアレルギーによるものであるなんて言われているんですよ!

犬がどんな項目に反応しているのか検査して知っておけばそれらの項目を避け愛犬により安全な生活をさせてあげられるかもしれませんね。

 

犬のアレルギーは動物病院で検査できる?

アレルギー検査は基本的にどこの動物病院でも受けられます。

『かかりつけの動物病院の先生が検査してくれるなら安心だな』なんて思ったかもしれませんが、正確には獣医師さんが検査してくれる訳ではなく・・・

  1. 動物病院で採血をする
  2. 獣医師さんがアレルギー検査の専門機関に血液を送る
  3. 結果が動物病院に届く
  4. 獣医師さんが確認して飼い主さんに連絡が来る

という流れが一般的。

血液を専門機関に送ってから検査結果が戻って来るまでだいたい1、2週間程度で、この結果を元に獣医師さんから今後の過ごし方についてアドバイスやお話があります。

 

アレルギー検査の種類や項目や費用ってどれくらい?

『アレルギー検査に興味はあるけど、うちの愛犬病院嫌いだし、痛かったり大変な思いをするんだったらかわいそうかな・・・』

調べられる項目は?

たくさんの種類を調べれば調べるほど金額もあがるの?

アレルギー検査と一口に言っても調べ方にはいくつか種類があり、どの検査を受けるかや採血する病院によっても調べられる項目が変わってきます。

検査料金は病気の治療目的ではなく飼い主さんの希望で検査をする場合には自由診療扱いになります。

そもそも自由診療の意味ってわかりますか?

簡単に言うと保険がきかないという意味で、自由診療として受けた検査や処方箋はまるまる全額(=10割負担)飼い主さんが負担する形になります。

つまり、お寿司屋さんの【時価】みたいなものです(笑)

時価と聞くとなんだかドキドキしてしまいますよね。

価格設定はそれぞれの病院が決められるので、病院によって全く同じ処置をしても金額が違ってくるのが厄介なところです。

 

すべてのアレルギー検査をした場合、動物病院によって費用に差があるものの、だいたい50,000円~70,000円もかかってしまうんだって・・・(-_-;)高っ

 

アレルギーが愛犬にとって深刻な影響をもたらしている状況じゃなければ、日頃の愛犬の体調をよーく観察して、何を食べた時に痒みが出ちゃうか、どんな状況の時に調子が悪そうかを見て判断するのもアリだよね!

 

【皮内反応試験】

犬の毛をバリカンで何か所か剃り、アレルゲンの可能性が高いと思われる物質を直接、少しだけ注射する方法。

陽性だった場合は15分くらいで皮膚が腫れて来るので結果が明確ですが、飼い主さんの希望に合わせてその都度注射する試験薬を取り寄せる手間や、獣医師さんの技量も大きく関係してくるので実際にこの方法がとられている病院は意外と少ない。

 

【アレルゲン特異的IgE検査】→ 食べ物 + 環境高原 

『犬のアレルギー検査と言えばコレ!』と言ってもいいほど広く試されている検査。

IgEとはアレルゲンに対して犬の体内で作られる抗体のことで、環境中・食物中にある40種類のアレルゲンに対してそれぞれどのくらいIgEが作られるかによって、何に対してアレルギー症状が出るのかを判断する方法。

アレルゲンの中にはIgEに反応しないものもある為、判断できる項目が限られているのが難点。

 

【リンパ球反応検査】→ 食べ物のみ 

アレルギーにはIgEが反応するものとリンパ球が反応する2タイプがあり、リンパ球が過剰反応している物を特定する方法。

この検査で調べられるのは一部の食物アレルギーに関してのみなので【アレルゲン特異的IgE検査】と併せて検査することで、それぞれに足りない項目を補うことができます。

 

アレルギー検査ってやっても無駄なの!?

犬のアレルギー検査や項目にはバラつきがあり、同じ検査をしたとしても費用や項目は動物病院によって変わってきます。

どこで検査を受けるのが一番いいのか悩んでケータイとにらめっこしていると、『犬のアレルギー検査なんてやっても意味ない!』『あんなのまったくムダ!』なんて書き込みもちらほら・・・

 

アレルギー検査って無駄なの?

アレルギーの犬にとっては要因を避けることで症状を悪化させることなく穏やかに過ごせるでしょうが、やたらめったら検査を受けても確かにあまりメリットがありません。

なぜなら、なんとかがんばって家計のやりくりをして高いお金を払って検査できる全ての項目を調べたところで日常には検査項目以外の要因だってたくさんあるからです。

しかも、ひと昔前に比べてアレルギー犬が増えていることもあって、最近ではアレルギーに特化した万能な商材も日々研究・開発されていて、どんな食物アレルギーの犬でも食べられる万能と思えるほどハイクオリティーなごはんやおやつだってあるんですよ。

それなら検査にかける何万ものお金を、これらの健康食にかけた方がよっぽどいいかも!という意見も充分納得できますね。

 

アレルギー対応食って普通のドライフードよりも少し高いけど、検査代が浮いたらそのお金でいくらでも買えちゃうね♪

検査しない方が結果、飼い主さんにとっても愛犬にとってもhappyなんててこともあるんだね!

 

気楽に試せる 犬の毛を使ったアレルギー検査キット

『動物病院ではアレルギー検査しなくていいって言われたけどやっぱり気になる!』なんて方におすすめなのがアレルギー検査キット。

犬の毛を20本程度集めて郵送するだけでアレルゲンを測定してくれるんです!

動物病院に行く度に怖くてガクガク震えちゃう子や注射がニガテな犬も安心ですし、わざわざ愛犬の毛を引っ張ってチクリチクリと抜かなくてもブラッシングの際に抜けた毛でOKなので、この方法なら何のダメージもなく検査されていることさえ本人は気付きませんね。

飼い主さんが愛犬の毛を郵送してから2~3週間ほど検査が行われ、すべての検査が終わり次第検査結果が自宅に送られてきます。

  • 75項目の食べ物 / 10,000円
  • 73項目の物質・環境抗原 / 10,000円

先ほど紹介した病院での検査よりもたくさんの項目があるのが魅力的。

もう少し軽い気持ちでトライしてみたいという方には、日常よく登場する食べ物やハウスダスト・たばこの煙などといった環境抗原の中からピックアップされたお手軽コースもチョイスすることができます。

  • 15項目お手軽コース(3タイプ)/ 各3,300円

良心的な価格設定なのも嬉しいポイントですし、簡易的な検査ですが愛犬への負担も少なく今後のごはんやおやつの参考にするのに良い判断基準となりそうですね。

 

犬のアレルギー検査って高額だけどアニコムの保険適用される?

人間も犬も病気やケガが原因で体もお金もダメージを受けた時こそ『あぁ、保険に入っていて良かった!』なんてありがたみを実感するものですよね。

アレルギー検査って病気ではないですが、保険は適用されるのでしょうか。

残念なことに健康の参考にと飼い主さん都合で受けるアレルギー検査に対して保険はおりません。

ただし、病院でアレルギーが原因かもとの疑いで検査をするのであれば保険はおります。

保険適用か適用外か判断するのは難しいので、アレルギー検査を受ける前に保険の窓口で直接相談してみた方がよさそうですね。

 

犬のアレルギー検査について まとめ

犬のアレルギー検査や項目について調べると難しい言葉がたくさん出てきてげんなりしてしまいます。

調べられる項目・検査方法・費用も病院によって違うし、検査した方がいいかどうかの意見も賛否ありますが、判断基準は

『何のためにアレルギー検査をしたいのか』

『どうしたら愛犬にとってベターな選択なのか』

かかりつけの獣医師さんのアドバイスも参考にしつつ慎重に決断しましょう。

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