犬の狂犬病ワクチンは義務?接種の値段はいくら?

犬 狂犬病ワクチン 値段
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愛犬への狂犬病ワクチンは義務であるため、安い値段で受けることができます

一度打てば良いものと違って、毎年しなければなりません。

また、値段が高いと受けさせなくなる恐れがあるとして、さらに補助金を出している市町村もあります。

このように法律によって、打つことが決められているのですが、それには理由があるのです。

ここでは、犬に毎年狂犬病ワクチンをしなければならない理由や、最近の話題を紹介します。

 

何のためにするの?

病原体が身体の中に侵入して細胞の中に入りこんで増殖してしまうことを感染といいます。

動物の身体は自分の細胞とは異なった物が入りこむと、免疫が働いて抗体を作り、次にまた病原体が入っても抗体が防ぐよう働きます。

そのように抗体があれば感染をふせぐことができるので、あらかじめ抗体を作るために抗原を身体に注入するのがワクチンで、次のように3つの種類があります。

 

生ワクチン

生きている病原体であるウィルス、細菌の毒性を抑えて、体内に入れても大丈夫なようにしたもので、1回だけでしっかりとした免疫を得ることができます。

しばらくしてから追加が必要なものもあり、副反応として病原体本来の症状が軽く出てしまうことがあります。

 

不活化ワクチン

病源体のウィルスや細菌の毒性を完全に失くした上で、身体が抗体を作るのに必要な成分だけを抽出して製剤化したものです。

生ワクチンのような症状が現れることはありませんが、抗体を作る力が弱いため複数回打つ必要があります。

 

トキソイド

身体が抗体を作る際に細菌の毒素を元にするケースがあります。

毒素を抽出した上で、毒性を失くしたものがこれで、不活化タイプと同じように複数回打つことが必要です。

 

ワンちゃんにはどんなものがあるの?

以下の3種類があります。

 

狂犬病ワクチン

生後3カ月以降のワンちゃんに、毎年1回が狂犬病予防法という法律によって決められています。

この法律に違反すると20万円以下の罰金が課されることになっているのです。

仔犬を飼う時は登録も一緒に済ませることができて、春に各市町村が開催する集合注射に連れて行けば、そこで同時に登録もできて楽ですよ。

 

コアワクチン

下にあげた、ワンちゃんの抵抗力が弱いと死亡率が高いような疾患を防ぐものです。

  • 犬ジステンパーウィルス
  • 犬パルボウィルス
  • 犬伝染性肝炎
  • 犬アデノウィルス2型

これらは人間の手や服に付着したウィルスでうつることもあるので気をつけましょう。

また、ペットホテル、サロン、ドッグランを利用する際に、これらを受けた証明書が必要になることがあるほか、旅先でワンちゃんを診察してもらおうとしても、この証明書がないと診察をしてもらえないケースがあります。

これらは効果が長く続くことがわかっているので、3年に1度で良いとされています。

 

ノンコアワクチン

下記の2つは命の危険性が少ない疾患ですが、多頭飼いをしているケースなどではしておいた方が良いでしょう。

  • 犬コロナウィルス
  • 犬パラインフルエンザ

ノンコアワクチンは狂犬病と同じく1年に1回受けることを推奨されています。

これらはワンちゃんの体調を見ながら調子の良い時に行うようにしましょう。

また、面倒だからと全てを同時にすることは止めてくださいね。

一度に打つと体調が悪くなることもあってワンちゃんにとっては良いことではありません。

そして、持病を持つワンちゃんには、まずそれを治すことを優先して様子を見ながら、するべきかどうするかは獣医さんの指示に従うと良いでしょう。

なお、予定日の2,3日前あたりからワンちゃんの体調を良く見て、調子が悪そうであれば延期するようにしてあげてくださいね。

 

なぜ狂犬病だけが義務なの?

毎年春になると登録されているワンちゃんの元に、市町村から案内が届きます。

なぜこの疾患だけがそのように義務になのかというと、ワンちゃんだけでなく噛まれた人間にもうつる上に、治す手段が無くワンちゃんも人間も100%死亡するからなのです。

日本では1950年から法律で打つことが決められて以来、国内での発生は1956年が最後となり存在しないとされています。

このような狂犬病清浄国は、日本を含めて以下の海に囲まれた島である6つの国と地域しかありません。

  • 日本
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • ハワイ
  • グアム
  • フィジー諸島

しかし、世界ではまだ蔓延している国が多く、清浄国・清浄地域も2016年には11あったのが2021年3月時点で6に減ってしまっているのです。

さらに、日本においては国内での発生はないものの、海外で感染した帰国者が1970年と2006年に2名死亡しています。

例えば帰国者が連れてきたワンちゃんが感染していて、それに噛まれるようなことがあれば再び拡がる恐れがあります。

このように、いつまた入ってくるかわからないために、現在になってもまだ続けていなければならないのです。

 

いつ、どこですればいいの?値段はどのくらい?

生まれて最初に受けるのは3カ月~4か月齢とされていて、その後は毎年春ごろに1回となります。

なお、ほかの混合ワクチンもと考えているのであれば、間を2週間程度は開けた方が良いとされています。

場所は動物病院のほか、市町村が設置する集団会場などで打つことができます。

どちらでも良いのですが、ほかのワンちゃんが苦手なならばかかりつけの獣医さんにお願いするのが良いでしょう。

また、かかりつけ獣医さんであれば、ほかのものとの兼ね合いでいつが良いかを指示してもらえますし、アフターケアも安心です。

それぞれのメリットとデメリットはこのようなことが考えられます。

 

動物病院

 

メリット

  • お願いすればついでに健康診断もしてもらえる
  • ほかのワンちゃんと接触することが少ないので落ち着ける
  • 予約制でない施設ならば、行きたい時に行くことができる

 

デメリット

  • 施設によって料金が違い、診察料や検診料がかかることがある
  • 注射済票を入手するには、注射済証を役所に持参しなければならない

ただし、獣医さんから注射済票をもらえる市町村がありますので、確認してくださいね。

 

集団会場

 

メリット

  • 診察料などがかからない
  • その場で注射済票を発行してもらえる

 

デメリット

  • 日時が決まっているので、都合を合わせなければならない
  • たくさんのワンちゃんがいるので、ケンカが起こるなどして恐怖を感じてしまうことがある

 

費用はいくらかかるの?

登録をした市町村によって違いがありますが、おおむね下記の金額になります。

  • 注射料:3,000~4,000円
  • 注射済票発行料:550円

また、登録がまだ済んでいないと登録料が3,000円ほど必要になります。

ワンちゃんの登録は一生に一度きりで、引っ越した時は転出入届が必要です。

市町村役所で一緒にやっておきましょう。

なお、登録すると鑑札が発行されますので、これは注射済票と一緒にワンちゃんの首輪に付けておいてくださいね。

また、もしそれらを失くしてしまったら再発行してもらってくださいね。

再交付は役所だけでなく獣医さんにもお願いできて、再発行の手数料はだいたいこれくらいです。

  • 鑑札:1,600円
  • 注射済票:340円

 

どのような副反応があるの?

打った後に見られるもので、現れる頻度は少ないとされています。

ただし、以下のような副反応が全くないわけではありませんので、打った後しばらくはワンちゃんの様子を注意深く見てあげてくださいね。

  • 現れでもやがて治るものとして疼痛、元気と食欲の不振、下痢や嘔吐など
  • アレルギー反応として表れるムーンフェイス、掻痒、蕁麻疹など
  • アナフィラキシーとして出現するショック

このうちショックは命を落とすケースがある恐いものです。

初めて打つワンちゃんやお年寄りのワンちゃんは、かかりつけの獣医さんのところでしばらく休ませてもらい様子を見るようにしましょう。

 

期間が過ぎてしまった!打たなくても大丈夫?

期間は4月から6月までの3カ月間ですが、いつでも獣医さんに打ってもらうことができますよ。

もし、打たないままでいると違反となり、20万以下の罰金が課せられます。

しかし最近では、取り締まりもなく「しようと思っていた」とすれば罰せられることがないので、打ってもらえないでいるワンちゃんが3割もいるとされています。

さらには登録すらしてもらえない、かわいそうなワンちゃんが最近は増えているとされていて、日本国内でのこの恐ろしい疾患の復活が懸念されています。

台湾はかつて50年以上も清浄地域でしたが、野生動物によって復活してしまいました。

同じことが日本で起こらないとは限らないので、油断してはいけませんよね。

 

犬の狂犬病ワクチンは義務?接種の値段はいくら?まとめ

狂犬病は犬の間だけでなく、犬から人間にも感染する伝染病です。

その治療方法は未だになく、犬も人間も100%が死亡する恐ろしい病気で、そのために狂犬病予防法という法律で飼い犬への接種が金づけられているのです。

そして、世界ではまだまだ蔓延している状況で、日本にいつ侵入してもおかしくないとされているのです。

狂犬病ワクチンを愛犬に接種する際の値段は数千円程度で、接種すると補助金を出してくれる市町村もあります

愛犬だけでなく飼い主さんの命を守るために、値段を惜しむことなく必ず狂犬病ワクチンの接種を受けてください。

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