パピヨンといえば、フランス語で「蝶」という意味から名付けられたという大きな立ち耳が特徴の可愛い犬ですよね。
飼ってみたいなと思われている方も多いんじゃないでしょうか?
パピヨンの飼い主にとって、愛犬のしつけのしやすさは重要になってきますよね。
今日はパピヨンの特徴と、無駄吠えに対するしつけの方法についてお話してみます。
Contents
犬のパピヨンの特徴について
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パピヨンは大きな立ち耳と飾り毛と呼ばれる被毛を特徴とする犬です。
ルイ14世の王妃マリー・アントワネットに寵愛された犬として、ご存知の方も多いのでは?
パピヨンは性格は華奢な体つきとは裏腹に明るく活発的で甘えん坊な犬です。
初めて会う人や犬とも仲良くできる社交性を持っていますが、嫌いな相手はとことん嫌います。
パピヨンは全300種類の犬種の中で8番目に賢い犬だと言われており、小型犬の中ではダントツの聡明さを誇ります。
嫌なことがあったりすると、ずっと覚えているんですね。
またパピヨンは神経質な面があり、警戒心が強い犬種であることも知られています。
パピヨンはしつけがしにくいってホント?
たくさんの犬種がいる中で、しつけが難しいと言われている犬種は存在します。
有名なところではパピヨンの他に、トイプードルやボーダーコリー、シェパードなどが当てはまります。
これらの犬種に当てはまる共通点として、「知的」であることや「賢い」ということが挙げられます。
中には人間の言葉をまるで理解しているかのように振る舞う子もいるそうです。
犬のパピヨンは賢いために、いいことも悪いこともすぐに覚えてしまうということなんですね。
パピヨンの無駄吠え
パピヨンはもともと吠えにくいと言われている犬種のひとつです。
小型犬なので中型犬や大型犬と比較し泣き声が甲高く、通りやすい特徴があります。
では、なぜパピヨンは無駄吠えをするようになってしまうのでしょうか?
パピヨンが吠えてしまう理由は、主に以下の4つが考えられます。
甘やかし
パピヨンは華奢で本当に可愛い犬なので、飼い主の甘やかしが原因になっていることがあります。
無駄吠えなどのよくないことをしても叱られないと覚えてしまうから、繰り返し問題行動を引き起こしてしまいます。
子犬の頃から甘やかしすぎずしっかりしつけをして主従関係ができていれば、本来無駄吠えをする犬種ではありません。
警戒心の強さから
犬のパピヨンは「神経質」「警戒心が強い」という性格の特徴があります。
パピヨンが怖いと感じたり、嫌だと思った時に吠えてしまうことがあります。
例えばインターホンの音だったり、他の犬の姿を見たりと知らないことに遭遇すると怖いと感じて吠えてしまいます。
これは子犬期の社会化が不十分である場合に、未知の体験を怖がるということが起きてしまっているからです。
時間はかかるかもしれませんが、犬の社会化についてじっくり向き合ってあげることで無駄吠えを減らすことができます。
体力が有り余っている
パピヨンはその見た目に反して好奇心旺盛で活発な犬です。
小型犬のためほとんどの場合は室内飼をされるのですが、体力が有り余ったり退屈していると、ストレス発散や暇つぶしとして無駄吠えをしてしまうことがあります。
犬の体型や活動量に合わせた、適度な運動は必要不可欠です。
構ってほしい
原因のひとつとして取り上げた甘やかしに共通しますが、無駄吠えをしてしまうパピヨンは、「吠えると飼い主が構ってくれる」と覚えてしまっていることがあります。
犬は怒られていることを言葉では理解できないため、飼い主が無駄吠えに対して怒ったとしても構ってもらえているという認識をするため喜んでしまいます。
賢い犬種な分一度習慣がつくとなかなか修正が効きにくいので、子犬の頃からのしつけが大切ですし、成犬になった今からでも正しいしつけを行なっていく必要があります。
パピヨンの無駄吠えのしつけ
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では、どのようにしつけをしていけばいいかについて説明していきますね。
パピヨンの無駄吠えは、大きくふたつに分類できます。
ひとつは「要求吠え」と言われるもので、吠えることでいいことが起きてしまったために習慣化されてしまった吠え方のことです。
もうひとつは「警戒吠え」と言われるもので、こちらは吠えると嫌なことがなくなった(例えば吠えると通りすがりの人がどこかへ行った)経験から習慣化された吠え方のことです。
要求吠えの対処法
「吠えると飼い主が構ってくれる」「吠えるといいことがある」と学習してしまっているため、この連鎖を断ち切る必要があります。
吠えた時に「ダメ!」と大きな声で怒ったり、犬の近くに近寄ってはいけません。
「一緒に遊んでくれている」と犬が勘違いしさらに吠えてしまうことになりかねません。
要求吠えに最も効果があるのは完全に無視することです。
「今はダメ」などの一言も声をかけることなく、背中を向けて無視します。
遊んだり、おやつをあげるタイミングを飼い主がコントロールしていることを教えます。
警戒吠えの対処法
子犬の頃から、もしくは迎え入れた時期から少しずつ外の世界からの刺激に慣れさせていくことが大切です。
また、警戒吠えをしてしまっている時は怒るのではなく、なだめたり恐怖や不安を感じている対象から一旦遠ざけることが有効です。
落ち着くことで吠えなくなる犬もいます。
小型犬は体が小さいため神経質な子が多く、刺激に慣れさせていくには時間をかけ根気強くしつけし続ける必要があります。
犬のパピヨンのその他のしつけ
パピヨンのしつけのポイント
ここからは無駄吠えの他に、飼い主さんが気になるトイレと噛み癖のしつけについて見ていきます。
パピヨンに限らず全ての犬種に共通しますが、犬のしつけの時に大切なポイントがふたつあります。
・失敗しても怒らないこと。
・甘やかさないという気持ちを持つこと。
パピヨンも含め、犬は人間に褒めてもらうことが大好きです。
失敗して怒られた経験は身につきませんが、褒められた経験はまた次も褒めてもらおうと繰り返すようになります。
愛犬が可愛いのはもちろんですが、甘やかすと犬にとっても人間にとってもよくありません。
愛犬を正しくしつけることは愛情を注ぐことと同じです。
愛犬のために、甘やかすという選択肢は捨てるようにしましょうね。
パピヨンのトイレのしつけ
パピヨンは賢い犬なので、トイレのしつけも比較的容易だと言われています。
トイレとシーツを用意し、催している様子が見られたらそっとトイレに誘導します。
成功したら大袈裟なくらい褒めます。
はじめのうちはおやつを準備してしつけをしてもいいでしょう。
大切なことは成功したらたくさん褒めてあげることと、失敗しても叱らないことです。
トイレに失敗して怒られたと感じてしまうと、隠れて排泄をするようになってしまいます。
犬が排泄するタイミングは食後が多いので、よく観察して催しているタイミングを逃さないようにしてあげましょう。
「ここでトイレができると褒めてもらえる」ということを覚えてもらうことが重要です。
パピヨンの噛み癖のしつけ
犬は本能的に「噛む」という行為に喜びや楽しさを感じる生き物です。
パピヨンももちろん本能として、噛むことは楽しいことだと認識しています。
しかし甘噛みを許してしまうと「噛んでもいいんだ」と覚えてしまうので子犬の頃からのしつけが大切になってきます。
子犬は乳歯の生え変わりの時期であるため、歯が痒くて噛んでしまうこともあります。
犬におもちゃなどの噛んでもいいものを与えます。
おもちゃを使って楽しく遊びますが、興奮してきたりして歯が手に当たったら遊びを中断します。
しばらく時間をおいてから、遊びを再開します。
「歯があたったら遊んでもらえなくなる」ということを、遊びを中断するという方法で繰り返し教えていきます。
犬のパピヨンの無駄吠えの原因としつけの方法まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はパピヨンの無駄吠えとしつけの方法についてお話してみました。
パピヨン=吠えやすいのではなく、それぞれに性格や特徴があります。
無駄吠えには要求吠えと警戒吠えがあり、それぞれの対処方法があります。
パピヨンは賢い犬なので、正しいしつけを行なっていけば理解していってくれるはずです。
子犬期がすぎて成犬になってしまっていたとしても、飼い主が根気強くしつけをしていくことで問題行動を改善していくことは可能です。
パピヨンの性格や個々の特徴をしっかりと理解した上で、根気強くしつけをおこなっていきましょう。