犬の甘噛みのしつけとは?やめさせる方法を紹介

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自分の手にじゃれつきながら甘噛みをしてくる姿がかわいいと感じる方は多いでしょう。

本当に小さいころの歯が生え始めたばかりの子犬の甘噛みなら痛みを感じないのでしつけをせずに許してしまうものです。

しかし、成長して永久歯が生えそろい噛む力がついてくると大人でもかなり痛みを感じるようになり、子どもの手では相当な痛みとなります。

いつまでも許していると、やめさせることが難しくなるので犬の甘噛みは早めにしつけをすることをおすすめします。

 

子犬はなぜ甘噛みをするのか?

ワンちゃんは生まれてからもの心がついてくると、本能から何かに噛み付きたいとの欲求が芽生えるとされていて、成長するとともにその欲求が強くなると言われています。

甘噛みをするようになる理由は主に次の3点です。

  • 乳歯から永久歯に生え替わる際に歯や歯ぐきが痒い
  • 噛むことに本能的な興味がわいてくる
  • ご主人や仲間たちとのコミュニケーション

基本的にワンちゃん自身が力を加減しているので、甘えたくてじゃれている時には強く噛むことはありません。

また、ワンちゃん同士では甘噛みし合うことによってその力加減を学びます。

しかし、不安や恐怖を感じる時では強く噛むことがあって、ご主人の手にケガを負わせてしまうことがあります。

 

犬が甘噛みをする人としない人、特定の人を狙うのはなぜ?

家族の中でもされる人とされない人がいます。

ワンちゃんはそれをしながら反応を見て、自分との上下関係を理解するとされています。

例えば、世話をしてくれる人には甘えるようにするのに、子どもにはしつこく、それも強めに噛むことがあります。

これはご主人をリーダーとして自分より上の存在と認識しているのですが、子どもは自分と同等、あるいは下に見ていることになります。

また、ご飯をもらったり散歩に連れて行ったりしてくれる人にはするのに、ほかの家族には舐めるくらいしかしないといった例もあります。

この場合は世話をしてくれる人には心を開いているけど、それ以外の人には遠慮しているとされています。

 

甘噛みをやめさせるしつけはいつからしたら良いの?

しつけを始める時期にこれといった決まりはありません。

ただ、大人になってしまったら治すことがかなり難しくなりますので、できるだけ早く酷くなる前にしつけを開始することをおすすめします。

ワンちゃんにかじりグセが残ってしまうと、思わぬトラブルを引き起こしてしまうことがあるかもしれません。

 

犬に甘噛みをやめさせるしつけ

まず申し上げておきたいのは、されても感情的に叱らないようにすることです。

ましてや叩いたり押さえつけたりして体罰を与えることを絶対にしてはいけません。

恐れとストレスでワンちゃんとご主人との信頼関係が大きく崩れてしまい、ひどい場合にはご主人を威嚇することにもなりかねないのです。

そこのところをご理解いただいた上で、次のように対処してください。

 

手の代わりにガムやオモチャを与える

ワンちゃんにとってかじることは本能ですので、完全にやめさせることは難しいでしょう。

やめさせると言うよりは、噛む対象を人の手からほかのものに向けさせることが有効です。

そこで以下の手順を繰り返してしつけをしてください。

  • 与えたガムやオモチャをかじっていたら思いきり褒める
  • 手を甘噛みしてきたら「ダメ」と低い声で注意して手をゆっくり引っ込める
  • 手を引っ込めたらその代わりにガムやオモチャを目の前に置く

これを繰り返していれば、手はダメだけどガムやオモチャならば褒められることを学習します。

成功のポイントは以下の2点です。

  • 手をかじったので注意する際には冷静な低い声で注意する
  • ガムやオモチャをかじり出したら、思い切り褒めながら引っ張ったりして飽きないように遊ぶ

注意する際に大きな声で騒ぐと、ワンちゃんは遊んでもらっていると勘違いすることがあります。

ガムやオモチャに興味を示さない場合は背中を向けるか、別室に立ち去って無視するようにすると良いでしょう。

 

疲れさせてヒマな状況をつくらない

ヒマで遊んで欲しいために甘噛みをするので、疲れさせて寝かせてしまうのも有効です。

毎日いろいろな刺激を与えて、ヒマを感じる気力もないほどに疲れさせてあげてください。

そのように疲れさせるには以下のようなことをしてあげるとよいでしょう。

  • 散歩やドッグカフェなどに連れて行き、知らない人間やワンちゃんに会わせる
  • 車の音など、外のいろいろな音を聞かせる
  • 車に乗せてドライブをする
  • オモチャなどで思いきり遊んであげる
  • コングのような頭を使うオモチャをあたえてみる

とにかく刺激を与え続けることで、疲れさせてご飯を食べたらすぐ寝るようにします。

ただし、人やワンちゃんや初めて聞く音などにおびえるようになると面倒ですので、様子を見ながら試してください。

なお、ドッグカフェや動物病院などでいろいろな人やワンちゃんなどに会うことで、慣れて精神的に安定するようになる効果が期待できると言われています。

 

犬の甘噛みのしつけとは?やめさせる方法を紹介・まとめ

子犬の甘噛みはできるだけ早いうちにしつけをして治すことがよいとされています。

とはいえ、子犬が成長する過程で必ず起こることですので、神経質にならず大らかに対応してください。

犬の甘噛みのしつけはあせらずに、いつかは終わるものとして気楽に進めるようにしましょう。

いろいろ試したのに治らないとしても悩むことはありません。

いざとなればドッグトレーナーや獣医さんなどの専門家に相談すれば解決してもらえますよ。

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