犬の「おすわり、ふせ、まて、おいで」の4つを覚えさせる方法【獣医師監修】

おすわり 犬
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おすわり まて おいで ふせ犬を飼うときに、犬に教えておくべきコマンド(=命令・指示)はいくつほどあるのでしょうか?

私は愛犬に「おすわり、ふせ、まて、おいで」の4つを覚えさせています。

これは私の個人的な意見ですが、「しつけ」は、犬と飼い主が安全に生活を送る上で、最低限必要なもの。と思っています。

もちろん、「おすわり、ふせ、まて、おいで」を覚えて、新しいコマンドをどんどん教えてもいいと思います。

ここでは、日常の中で最低限必要な「おすわり、ふせ、まて、おいで」、この4つのしつけ方法について、ご紹介したいと思います。

【獣医師監修】班目美紀

専門家 監修
麻布大学獣医学部獣医学科卒。現在は動物病院で小動物臨床獣医師として勤務。

 

おすわり

おすわり 犬

私の経験上、一番簡単な「おすわり」の教え方。

用意するのは、わんちゃんの大好きなおやつです。

 

まず、おやつを犬に見せると、犬はおやつの匂いを嗅ごうとします。さらにおやつを犬の鼻先に近づけ、「おすわり」と声をかけながら犬の鼻先から後頭部に向かって、おやつを持った手を移動させます。

犬はおやつを目で追っているうちに、自然とおすわりの姿勢になっていく。というわけです。

 

できたら、「よし」などと声をかけてあげて、おやつを与え褒めます。

ところが、おやつを目で追うあまりに、一歩後ろへさがっておやつを見続ける場合もあります。そんな時は、壁際に立たせて、再度チャレンジしてみてください。これ以上は後ろにさがれない状況にしましょう。

 

これを何回か繰り返して、「おすわり」の形ができるようになったら、おやつを与える頻度を徐々に少なくしていきます。

例えば、10回中10回あげていたのを、10回中9回、8回と徐々に少なくしていきます。

 

ふせ

ふせ 犬

まず、おやつを用意して、犬におすわりをさせます。

次に犬の隣に座って、犬とおやつを持っている手の間にひざのトンネルをつくります。

あとは、おやつを持っている手でトンネルをくぐらせるように誘導していきます。

このとき、「ふせ」と声をかけていき、徐々にひざの高さを低くしていきます。

犬がトンネルをくぐっておやつにたどり着くには、体を低くして、くぐるしかない。といった状況にしてあげます。

できたら、おすわりと同様におやつを与えて、ほめてあげましょう。

 

まて

まて 犬

「まて」はリードをつけたままで教えます。これも、おやつを用意しましょう。

まず、おすわりをさせてから、おやつを持った手を嗅がせます。

このとき、手の位置はこのままで、「まて」と声をかけながら、1~2歩さがります。手の長さの範囲内でOKです。

少しだけ待たせたら、犬のところへ戻り、おやつを与えて、ほめてあげます。

待たせる時間を徐々に延ばせるようになったら、今度はリードを外して、離れる距離も徐々に長くしていきます。

外でリードを外すときは、急にまわりの音や気配に気をとられる場合があるので、注意しながら教えてあげましょう。

 

 

おいで

おいで 犬

おすわり、ふせ、まて、が出来るようになっていたら、犬はすでに「飼い主さんの命令に従えば大好きなおやつがもらえるし、褒めてもらえるし、うれしい」と感じているでしょう。

こうなると、「おいで」を教えるのはもう簡単です。

まず、おやつを用意します。

「おすわり」をさせて、「まて」の命令を出して犬から数歩離れます。

ここまで準備ができたら、「おいで」と声をかけます。

犬が近づいてきて、おやつを食べようとしたら、おやつを持っている手を、自分の体に犬が密着するように誘導します。

犬の体が自分の体に密着したら、褒めながら、おやつを与えます。

私の場合、交通事故や迷子など、万が一のことも考えて「おいで」を教えるときは、自分と犬が密着するよに教えています。例えば「おいで」と言って、自分の一歩前までしか近づいて来なかったとしましょう。偶然にもその一歩前の場所に自転車や車が来てひかれてしまったら…なんて、悲しい経験をしたくないので、密着するよう教えています。

 

さいごに

犬 おすわり まて おいで

今回、ご紹介した「おすわり、ふせ、まて、おいで」以外にも、教えるコマンド(=命令・指示)はたくさんあると思います。

今や、ネットでもかなりの「しつけ」方法も紹介されてますし、本屋さんに行けば、しつけの本や雑誌もたくさん見かけます。

どの情報が正しいのかな?と、思って悩んだりもしましたが、どれも正しいと私は思います。

どの情報のどの方法が良い?ではなく、「どの方法が自分と愛犬に合っているか」を、考えてみてはいかがでしょうか(^^)

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