犬はひと昔前までは家の外で飼われていたため寒さに強いというイメージがありますが、最近は室内飼育が多くなり、体温調節ができない犬が増えているそうです。
人間は冷えると手先や足先が冷たくなりますが、体温調節が苦手な犬も足先から冷えて肉球が冷たいままでいるようになります。
肉球が冷たい犬は身体が冷えていて、病気にかかりやすくなるのはもちろん、すでに何らかの病気が潜んでいる可能性を否定できません。
ここでは犬の肉球が冷たい原因や対策、予防方法などをご紹介します。
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犬の肉球が冷たい原因は?
ギラついてるノンノ🌼さん
お手をした時に、いつもあったかい肉球が今日は冷たくてびっくり!
犬にも冷え性があるのですね…ハスキーズの皆さん…まだ本格的に寒くないけど暖房使ってますか?! pic.twitter.com/DXQidZZTTg
— ノンノ🌼シベリアンハスキー (@nonno0106) October 29, 2020
冬の寒さの中をお散歩したり、雪が積もった場所で遊ばせたりした後、一時的に足先や肉球が冷たくなることはよくあることなので心配は要りません。
しかし、暖かいお部屋にいて肉球が冷たくなったままなら、冷え性の可能性があります。
ワンちゃんが冷え性かどうかを判断するには、次の症状を確認してください。
- いつも肉球や足先が冷たくなっている
- 暖かい場所にいても身体がブルブルと震えている
- 寝る時にはいつも背中を丸めている
- 歯茎が白っぽくなっている
これらの症状が見られたら冷え性の疑いが強いので、動物病院で診察してもらうことをおすすめします。
愛犬の肉球がいつも冷たい時は?
犬も末端冷え性があるらしく散歩の後に温めてあげてねと医者に言われたので、ホットタオルで足先を握ったら、
余計なお節介だったようで、
グゥッゥゥと唸っていまだに怒ってる…。 pic.twitter.com/LOS7E2Bkay— いぬむらさん (@InumuraSuperGal) December 21, 2022
ワンちゃんが高齢になったり、何らかの病気にかかったりして血流が悪くなると、慢性的な冷え性になりやすく、胃腸の働きが落ちて体力が大きく低下します。
また、若くてもご飯をあまり食べないワンちゃんでは体力や免疫力が落ちていることがあり、やはり慢性的な冷え性が心配です。
これらシニアのワンちゃんや、若くても食が細いワンちゃんは、冷えた道路や雪道を歩いた時など肉球にしもやけができやすいとされています。
冬のお散歩後は暖かいお部屋で休ませながら、足の裏をしっかり乾かしてあげましょう。
また、足先が冷え切っていたら、温水シャワーで温めるのも良いです。
身体を冷やすとかかりやすくなる病気とは?
高齢犬のお預り🐶
低体温症と、食事が摂れなくなって水もスポイトで口の横から。
マットの上では、眠れなくてウン、ウン鳴くから、お膝の上へ。 pic.twitter.com/WCxmaVspSV— 番犬(BANKEN) (@banken_ava) November 8, 2019
冷え性が慢性化してしまうと、体力だけでなく免疫力などが低下する事になり、さまざまな病気につながってしまうことが知られています。
ワンちゃんが慢性の冷え性になってしまうと、次の病気にかかりやすくなります。
その場合は予防するために冷え性がひどくならないように注意してあげることが必要です。
- 低体温症:食欲低下、低血圧、不整脈など
- 感染症:細菌やウィルスによる感染
- 呼吸器系疾患:肺炎、気管支炎など
- 泌尿器系疾患:腎臓病、膀胱炎など
- 筋骨格系疾患:関節炎、椎間板ヘルニアなど
犬の肉球が冷たい時の対策とは?
あらし、全て我関せず笑
最近のお気に入り電気毛布😂
あらしは老犬冷え性なのでなるだけ好きに電気毛布使わせてる pic.twitter.com/PbxsS3d9ti— まー☪︎*。🇫🇷 (@mfmfmfmf__M) February 10, 2022
冷え性の対策は、とにかく冷えてしまった身体を温めてあげることです。
冷え性のワンちゃんは自分で身体を温めることが難しくなっているので、次にご紹介する方法で温めてあげることが大切です。
部屋の中を暖める
ワンちゃんの身体が冷え切っている時は、お部屋を暖かくして休ませてあげましょう。
ただし、ワンちゃんは人間よりも体温が高く、室内の温度は20℃前後が理想とされています。
人間は少し寒いと感じる温度ですが、服を重ね着するなどして調節ができないワンちゃんに合わせてあげてください。
犬用のマットなどを厚手の暖かいものにする
お部屋の温度を上げたとしても、床暖房が入っていないフローリングの床に寝かせては冷え性がひどくなるかもしれません。
ワンちゃんが使うマットやベッド、クッションなどを保温性の高いものにしてあげてください。
お部屋を暖めてマットなどを保温性の高いものにしても震えているようなら、ホットカーペットなどで温めてあげるのも良いです。
肉球をマッサージして血行を良くする
足の裏の血行を良くするマッサージはとても効果的です。
最初に前足の足の甲を優しくさすってから、指と指の間をつま先に向かって揉むと、そこにある内蔵のツボを刺激して全身の血行が良くなると言われています。
その後は、指で肉球を軽く揉み、前足が終わったら後ろ足を同じ要領でマッサージします。
ただ、肉球を触られることに慣れていないワンちゃんは嫌がることがあります。
ふだんから肉球マッサージを実践しておけば、ワンちゃんがリラックスできてより効果的です。
靴下や靴を履かせて冷えを防ぐ
最近ではペットショップやインターネットショッピングなどで、保温性に優れた素材で作られたワンちゃん専用の靴下や靴が種類豊富に販売されています。
裏地が起毛の暖かいものや底の滑り止めなどの機能性が高いものなどもあって、デザインやサイズも豊富です。
嫌がるワンちゃんは少しずつ慣らすようにして、足元を温めてあげてください。
暖かいご飯を食べさせて身体を温める
ワンちゃんは、人間のように、熱いスープを冷ましながら飲むことはできませんが、ほんのり温かいスープをドッグフードにかけてあげるだけでも身体が温まります。
また、人間の身体が温めるショウガなどはワンちゃんにも効果があって身体が温まります。
そのほかにもラム肉・レバー・玄米・納豆・イモ類なども良い食材です。
ワンちゃんの身体を温めるご飯のレシピなどを紹介している記事やブログがあるので、それらを検索して参考にしてはいかがでしょうか。
運動をさせて新陳代謝を高める
体力に合わせた適度な運動をさせると血流が良くなり、筋肉量が増え代謝が活発になって身体の中から温めることができます。
ドッグトレーナーや獣医さんになどに相談しながら、ワンちゃんに最適な運動をさせてあげてください。
犬の肉球が冷たいけど大丈夫?原因は?予防と対策をご紹介!まとめ
前足だけソックス犬笑
肉球が冷たいのか、中々歩かないので靴下履かせたらめっちゃ歩くようになった pic.twitter.com/1ucPnam1lK— すみれ@🐼🌹💻 (@siho70180220) November 23, 2023
冬のお散歩から帰宅して愛犬の肉球が冷たいと感じても、お家の中で元にもどれば安心です。
ただ、いつまでたっても愛犬の肉球が冷たいままなら、冷え性を疑って早めに対策をしておきましょう。
肉球を触るのを愛犬が嫌がらないようにするため、ふだんからコミュニケーション構築を兼ねて肉球マッサージをしておき、喜んで触らせてくれるようにしておくことをおすすめします。