【専門家監修】赤ちゃんていつから犬に接触していいの?湿疹や事故の可能性も!

赤ちゃんて犬にいつから接触していいの?湿疹や事故の可能性も!
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赤ちゃんが生まれた、犬を飼ったときにはたくさんの人にお披露目しますね。

あるいは犬を飼っている家に赤ちゃんが生まれることもあります。

赤ちゃんと犬が会うとどんな反応をするんだろうと会わせたくなりますが、病気になるのではという心配と、ケガをするのではという点が心配です。

【専門家監修】添野暁子

専門家 監修
2歳から犬と育ち、現在は4代目の愛犬と暮らすWebライター。愛玩動物飼養管理士1級の資格を持ち、犬について日々研究している。

 

赤ちゃんは強く育てる

 

赤ちゃんは指をしゃぶったり目に入ったものをすぐ口に入れたりします。

そのため普段から身の周りを清潔にしていなければいけません。

ですがあまり清潔にしすぎると体の免疫機能が育たず、食物アレルギーやぜんそく、アトピー性皮膚炎などを起こしてしまいます。

赤ちゃんは生後1ヵ月までは犬との接触を避けてください。

それ以降は犬と赤ちゃんは口以外の部位でふれあう、犬を触ったあとは手を洗ってから赤ちゃんを触るようにして、接触させても良いでしょう。

 

なぜ犬は赤ちゃんを舐めるの?

犬が顔や口を舐めるのは愛情や信頼の表現です。

子犬が母犬の口を舐めてごはんをねだるように、大好きな飼い主の口を舐めて甘えることがあります。

また手足を舐めるのは遊んでよという意味です。

犬が赤ちゃんに愛情を抱いているというのは飼い主として嬉しいしかわいらしい光景ですね。

しかし不衛生なので舐めるのはやめましょう。

 

犬の口はきたない?

犬の口の中にはパスツレラ菌・カプノサイトファーガ菌などの細菌が存在します。

これらは犬に噛まれる以外に舐められる、唾液が飛ぶことによって、皮膚の化膿、発熱、敗血症などの症状を引き起こします。

犬に舐められたから必ずかかるわけではありませんが、成人が死亡したケースはあります。

赤ちゃんはもちろん大人も注意する必要があります。

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犬に舐められたところが湿疹に!

赤ちゃんは犬に顔を舐められると湿疹のように赤くなることがあります。

アレルギー反応の場合は全身に症状が出ますが、舐められた箇所だけの場合はそれほど心配しなくて良いでしょう。

犬の唾液には人間が持っていない菌が多く、赤ちゃんの肌には刺激が強いです。

成人でも犬を触ったあとにすぐ手を洗わないと唾液で痒みが出ることはあります。

 

犬が赤ちゃんを噛む事故

犬が赤ちゃんを噛む事故は起こります。

赤ちゃんは皮膚が薄く身長も低いため、大人と違って大ケガになりやすいのです。

赤ちゃんはハイハイをして低い位置で動き回るので、犬の狩猟本能を刺激してしまうと考えられています。

また赤ちゃんの方も犬に興味津々で尻尾や耳を引っ張って怒らせて噛まれる可能性があります。

小型犬でも油断はできません。

犬と赤ちゃんだけにするのは絶対に避け、短時間でも離れるときにはサークルやベビーベッドに入れて安全を確保してください。

 

赤ちゃんが生まれたら?

まずは見せるだけ

赤ちゃんが生まれたら犬を預ける人がいますが、そこまで慎重になる必要はありません。

むしろ生まれてすぐに会わせた方が犬は赤ちゃんを受け入れやすくなります。

始めのうちはサークルで仕切るなどして距離を取って交流させ、赤ちゃんの成長と共にふれあう時間を増やしてこの子は群れの一員だと認識させます。

赤ちゃんの世話に追われて犬のことは手抜きになってしまうのは確実です。

犬をしばらくよそに預けてしまうと、帰ってきたときに得体の知れない生き物がいる、飼い主はあまりかまってくれないとストレスになってしまいます。

 

身の周りのものと空気を清潔に

できるだけ犬の毛が飛散しないように毎日掃除機をかけ、換気をよくしてください。

犬アレルギーの原因になる物質は唾液・尿・フケなどに含まれています。

床だけでなく壁やカーテンにもつくので、コロコロやガムテープも使って掃除しましょう。

ダニ・ノミ・ハウスダストを赤ちゃんが吸ってしまうとぜんそくなどを引き起こします。

 

犬も清潔に

犬は人間のように毎日入浴しないので、外からダニ・ノミをつけてきて赤ちゃんに感染してしまう可能性があります。

かと言って洗いすぎると犬の皮膚が傷んでしまうので、多くても月2回にしましょう。

毎日ブラッシングをし、体を拭く、汚れが目立つ部分だけを洗うようにし、清潔を保ってください。

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犬にとって赤ちゃんはストレス?

 

ある日突然パパとママが赤ちゃんを連れて帰ってくると、犬は混乱します。

赤ちゃん中心の生活になり、犬のことは後回しになってしまうのは確実です。

多くの犬はやきもちを焼いてトイレの失敗、物をかじるなどの問題行動が増えると言われています。

やきもちから犬が赤ちゃんにイタズラしたいという気持ちが芽生え、事故に発展してしまうかもしれません。

幸せに暮らすためにはパパとママが落ち着くことが不可欠です。

 

まとめ

犬と赤ちゃんの同居は最初のうちは上手くいかないでしょう。

ですが動物には母性本能があるので、パパやママの様子を見て赤ちゃんは守るものだと犬は認識してくれます。

赤ちゃんが心も体も丈夫に育つかどうかはパパとママ次第です。

犬が歳をとって赤ちゃんが大きくなったとき、この子と一緒に育って良かったと互いに思えるように過ごしたいですね。