バスは地域の人々のための乗り物だ。
主婦は買い物のために、家からスーパーまでバスを利用し、学生や社会人は、駅まで行くのにバスを利用する。
このようにバスは地域内で、身近な移動手段として人々の生活を支えている。人々の生活に欠かせないバスは、地域の移動手段であるとともに、地域の公共交通機関でもある。
近年では、今までのバスではカバーできない地域にも対応した「コミュニティバス」が運行している。地域の人々にとってバスはますます存在感を増し、利用する機会が多くなってきているようだ。
そんな便利で身近な移動手段ともいえるバス。犬も一緒に乗ることができるのだろうか?気になったので調べてみた。
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どのサイズまでなら一緒に乗れる?
バスに乗せられる犬のサイズは、小型犬のサイズまでになる。
そもそも、バスに持ち込むことができる動物は決められている。それは「盲導犬」と「介助犬」、それに愛玩用小動物(ペット)だけということだ。
この中で飼い犬にあてはまるのは、愛玩用小動物(ペット)しかない。そして小動物にあてはまるのは、小型犬サイズまでとなる。だからバスに持ち込める犬は、「小型犬サイズまで」となってしまうのだ。
ちなみに、「自分の飼い犬は小型犬サイズだろうか?」と悩む人もいるだろう。
そんな時は、自分の犬がバスに持ち込んでもいい小型犬サイズなのかどうか確かめる方法がある。
その方法はいたって簡単。まず、バスで座るように椅子に座ってみよう。次にそのひざの上に飼い犬をのせてみる。この時、犬がひざの上にすっぽりと収まってくれるなら、その飼い犬はバスに持ち込める小型犬サイズだ。
バスを利用する時はこんな場合が多い
バスが便利で身近になってくると、犬をバスに持ち込む機会も増えてくる。
例えば犬が病気にかかって、動物病院に行かないといけなくなったとき。動物病院は家から一番近いところでも、犬を連れて歩いていくには遠いところにあることが多い。
他にも犬の体毛が長くなりすぎたから、カットしてもらいに遠くにある動物美容院に行きたいとき。これらのことは年に数回、あるいは定期的に通う必要がある。
そういうときに、犬と一緒に移動できる手段にバスがあると便利だ。
バスに乗る時に注意すること
犬をバスに持ち込むときには、他の乗客の迷惑にならないよう注意したい。
まずは犬の臭いがきついかを要チェック。バスの中に犬の臭いが充満すると、他の利用客に迷惑がかかってしまう。
できればシャンプーで洗ってあげたいところだが、そこまで手間をかけられないこともある。そんな時はペット用ウェットテッシュで念入りに拭いてあげるのもよい。
他には、バスの中でパニックを起こし、大きく吠えることがあるかもしれない。これは実際に乗ってみてわかることだから、前もっての対処は難しい。
そのため、パニックになったときのために、落ち着かせるものを持っていくのもオススメ。たとえばお気に入りのおもちゃや毛布などがいいかもしれない。
バスに乗って困ったことと対処法
いったんバスに乗ってしまうと、降りたいと思ってもすぐには降りれない。
このような状態で犬がトイレをしてしまうと、服やバスの椅子が汚れてしまったり、臭いがバスの中に充満してしまうことになる。
こうなってしまわないように、バスに乗る前には必ず散歩にいくことが大切だ。
散歩にさえいっておけば、犬は散歩中にトイレを済ませられるから、滅多なことではバスでトイレをすることはないはずだ。
しかし散歩をしていられないような急いでいる場合もあるかもしれない。
そんな時は「ペット用おむつ」をつけておくと安心だ。トイレをしてしまっても汚れは広がらないし、臭いもそれなりに押さえ込めるからオススメしたい。
バスに乗る時にあると便利なアイテム
バスに乗るためには、必ず準備すべきものが一つだけある。
それは、犬を入れておくための「キャリーバッグ」だ。
その理由は、他の利用客に迷惑をかけないようにするためであり、突発的に飛びかかったり、予期せぬ行動を抑制する上でも必要なアイテムである。
また、「ペットカート」や「ふた付きペット用スリング」は、断られる場合もあるため、キャリーバッグで持ち込むのが安心といえる。
できれば、キャリーバッグ自体の大きさは、ひざの上にのせられるくらいの大きさがベストだろう。車内が混雑している時や長時間で飼い主が疲れないためにもコンパクトサイズが望ましい。
犬も料金はかかるの?
犬をバスに持ち込んでも運賃はかからない。なぜなら犬をバスに持ち込むときは、「手回り品(手荷物)」として持ち込むことになるからだ。
手回り品の条件とは、縦横高さの合計が100cm以内で、重さが10kg以内となるが必須条件になる。
これはだいだい、ひざの上にのせられるくらいだと考えればOK。これを守ると、犬は手荷物としてバスに持ち込める。つまり、かばんなどと同じ扱いということになり、かばんに運賃がかからないように、犬にも運賃はかからない、というわけだ。
もし、乗車拒否されたら
基本的に小型犬サイズの犬なら、キャリーバッグに完全に入れていれば大丈夫だが、状況によっては乗車を断られる場合もある。
例えば、キャリーバッグに入った犬がいつもと違う環境にパニックになり大きな声で吠えている場合や、しばらく犬の体を洗っていなくて、ひどい臭いがしていたりする場合などが挙げられる。
いずれの場合も、バスにいるほかの利用客に迷惑をかけることになってしまうため、乗車を断られる可能性がある。
このようなときの対処法は、犬がパニックになって吠えているなら、落ち着かせるためにおもちゃをあげる。臭いがきついのなら、ペット用ウェットティッシュで体を拭いてあげるなど、他の利用客の迷惑になる原因を解決することが大切だ。
周囲の反応はどんな様子か?
犬をバスに持ち込むと、気になるのは周囲の目線だ。
バスでは原則として動物の持ち込みは禁止されており、例外として盲導犬や介助犬とともに、愛玩用小動物(ペット)が持ち込みを許可されている。
しかし、そのことを熟知して乗っている方はどの位いるだろうか?
バスの中に普段は見慣れない動物がいることで、周囲の目線が集まるかもしれない。とはいえ、「小型犬はバスへの持込が許可されているから気にする必要はない。」と思いたいところだが、中々そうもいかないもの。
そんな時は、カバーか何かで周りから犬が見えないようにするのも一つの方法だ。
さいごに
地域の移動手段として、バスを利用できる機会はますます増えてきている。
そんなバスに犬と一緒に乗ることができたら、非常に便利な移動手段になってくれるだろう。
しかし犬をバスに持ち込むのは注意が必要。まず犬は必ずキャリーバッグの中に完全に入っている事、そして犬の大きさは小型犬サイズであることだ。
この二つは犬をバスに持ち込むために必ず必要なことなので知っておいて損はない。また、他の乗客の迷惑になると、乗車を拒否される場合もある。犬の臭いや鳴き声には十分気を付けてバスを利用しよう。