犬がいぼ痔になっておしりが赤くなった!?こうもんのうえんの治療費は?

犬 いぼ痔
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愛犬のお尻を何気なく拭いたら血が出ていたなんて経験をすると飼い主さんがびっくりしてしまいます。

おしりから出血といったら「痔」を思い浮かべるかもしれないけど僕たちの場合は「肛門嚢炎(こうもんのうえん)」という可能性もあるんだ。

中には悪性腫瘍の可能性もあるので単にいぼ痔と判断するのではなく異常があればすぐにかかりつけ医に相談してください。

そこで今回は犬のいぼ痔と肛門嚢炎(こうもんのうえん)について詳しく解説していきます。

 

犬のおしりを拭いたら血が出た!いぼ痔なの?

 

人間の痔は、便秘や下痢・いきみ・座りっぱなしで痔になることが多いですよね。

二足歩行である人間は、こうもんに繋がる直腸が垂直になっており体重が腰やこうもん周辺に集中します。

犬の場合は四足歩行になるので脊柱・直腸が水平で負荷も四本の足に分散しています。

だから僕たち犬はこうもん周辺の筋肉や血管の収縮が起こりにくくて圧が原因となる痔にはならないんだよ。

稀に痔になる子はいますが、こうもん周辺にトラブルが起こる原因は他にあることが多いでしょう。

 

犬がいぼ痔になったらボラギノールを塗ってもいい?

愛犬のおしりから出血が見られたら「いぼ痔」と勝手に判断してしまうことが多いです。

そこで人間の痔の薬である「ボラギノール」を塗ろうとする飼い主もいるでしょう。

ですが先ほどもご紹介したように犬は痔になりにくく、他の原因を考えなければいけません。

だから勝手に判断してボラギノールは塗らないようにしてね。もしこうもん周辺に異常があったらすぐに受診して欲しいんだ。

 

犬のおしりが赤く腫れたり出血する原因は?

 

愛犬のおしりが赤く腫れたり・出血する原因が痔ではないのであれば何が原因なのでしょうか?

その正体は「肛門嚢炎(こうもんのうえん)」の可能性が高いです。

ここでは肛門嚢炎(こうもんのうえん)についてご紹介していきます。

 

肛門嚢炎(こうもんのうえん)とは?

犬は「こうもんのう」と呼ばれるマーキングに使う分泌物を出す袋が付いています。

このこうもんのうに分泌物が溜まり炎症が起きている状態を「肛門嚢炎(こうもんのうえん)」と言います。

こうもんのうはこうもんの左右両方の斜め下にあって、こうもんのうからこうもんに繋がっているよ。

こうもんのうはオシッコやウンチをする時に一緒に排泄されマーキングの機能を果たします。

この分泌物がうまく排泄されずこうもんに溜まったままになると炎症が起こり肛門嚢炎(こうもんのうえん)を発症します。

大型犬はうまく分泌物を排出することができるんだけど小型犬の場合は力がないから飼い主さんがこうもんせん絞りをしてあげて欲しいんだ。
こうもんせん絞りは慣れれば簡単にできるけど無理にやろうとすると炎症が悪化するから難しい場合はサロンや動物病院でお願いしてね。

 

肛門嚢炎(こうもんのうえん)の症状

肛門嚢炎(こうもんのうえん)が起こっている時のわかりやすい症状が、おしりを地面にこすり付けるように歩くということです。

初めて見る人は笑っちゃうかもしれないけど僕たちからしたらすごくムズ痒くて辛いんだ。この行動が見られたら肛門嚢炎(こうもんのうえん)を疑ってね。

進行するとこうもんのうが大きく腫れ、最悪の場合破裂することも。

他の症状としてはこうもん周辺を舐める・こうもんの斜め下が膨らんでいる・出血や膿が出る・お尻を痛がるなどがあるの。

こうもんのうが腫れるするとこうもんの斜め下に穴が開いてしまうので上記のような症状が見られたらすぐに受診してください。

 

肛門嚢炎(こうもんのうえん)の治療法は?

 

肛門嚢炎(こうもんのうえん)の治療法は以下の3つ

  • こうもんせん絞り
  • 投薬
  • 外科療法

 

こうもんせん絞り

液体がのうないで固まっている状態の場合はこうもんのうを両脇から絞り出します。

こうもんのうほうはこうもんせんを定期的に絞り出してあげないと再発するから気をつけてね。

 

投薬

抗生物質などを投与しおしりに繁殖した細菌を殺します。

全身に菌がまわっている訳じゃないからピンポイントでおしりを狙った方が効果は高いよ。

局所療法をする場合は、鼻涙カニューレや猫用の細いカテーテルでこうもんのう内に直接抗生剤や抗炎症薬を注入することもあります。

 

外科療法

薬を投与しても効かない場合や基礎疾患が認められない場合はこうもんのう自体を手術で切除することもあります。

切除する手術を行う場合はメリット・デメリットがあるからしっかり先生と話をした上で決めてね。

 

肛門嚢炎(こうもんのうえん)の治療費はどれくらいかかる?

 

軽度の場合はこうもんせん絞りのみで改善するため費用は平均500円程度でしょう。

ですがこうもん周辺にできものができていたり赤く腫れている場合は処方薬や洗浄を行うため約10,000円~15,000円程度の費用が発生します。

さらに血液検査が必要であれば約5,000円~8,000円程度の検査費。

こうもんのうが破裂・薬が効かない場合は手術行われます。

手術をする場合の費用は予め先生に確認しておくようにしましょう。

軽度のうちに治療を開始すれば費用も安く抑えられるよ。何より大事なのは早期発見だね!

 

肛門嚢炎(こうもんのうえん)予防

肛門嚢炎(こうもんのうえん)にならないためには日頃の手入れが非常に重要です。

個体差はありますが1か月に1回程度こうもんせんを絞り出す習慣をつけるようにしてください。

こうもんせん絞りのコツは肛門の4時付近と8時付近の方向に袋があるからブドウを潰す程度の力で奥から手前に絞りだしてあげる感覚だよ。

また運動不足や排泄制限をできるだけ避けてこうもん周辺を常に清潔に保つようにしましょう。

 

肛門嚢炎(こうもんのうえん)に似ている病気はある?

 

おしりを痒がる・下痢をする・食欲がないなどが主症状の「うりざねじょうちゅうしょう」が肛門嚢炎(こうもんのうえん)の症状に似ていると言われています。

うりざねじょうちゅうという瓜の種のような白く小さな寄生虫が寄生することにより発症。

うりざねじょうちゅうはノミの一種だから治療は駆除薬になるよ。
ノミの寄生で肛門嚢炎(こうもんのうえん)と同じ症状を発症することがあるならノミの駆除もとても重要になるね。

肛門嚢炎(こうもんのうえん)と似ている症状なので見分けがつきにくいです。

一つ違うのは体の痒みも一緒に発症しますので勝手に判断するのではなくかかりつけの先生に判断を仰ぎましょう。

 

犬ができやすいおしりの腫瘍

 

犬はこうもん周辺やおしりの部分に腫瘍ができやすいです。

肛門嚢炎(こうもんのうえん)の他にできやすい腫瘍をご紹介していきます。

 

肛門周囲腺腫(こうもんしゅういせんしゅ)

こうもん周囲にあるこうもんしゅういせんという分泌腺が腫瘍化した良性の腫瘍です。

こうもん周囲の腫瘍はほとんどが肛門周囲腺腫(こうもんしゅういせんしゅ)で占められています。

腫瘍自体に痛みはないから、飼い主さんが知らないうちにできていることが多いよ。
愛犬が気にして舐めたり出血したり感染がおこったりするから少しでも異常があったら受診しないといけないね。

良性の腫瘍ですが放置すると大きくなり大きさによっては排便がしにくくなることもあります。

治療法は切除する手術です。

 

肛門周囲腺腫癌(こうもんしゅういせんがん)

こうもん周囲に存在する分泌腺が腫瘍化し、主にこうもん付近や尻尾の付け根にできる腫瘍です。

男性ホルモンが関係している腫瘍だから去勢していないシニア犬に多くて去勢した子やメス犬にはあまり発生しないよ。

治療は切除しかないのですが排便機能を残して腫瘍だけ摘出するので大変難しい手術になります。

悪性のガンですが摘出することで予後の経過は良好です。

 

肛門腺癌(こうもんのうせんがん)

こうもんのう内にあるアポクリン腺から発生する悪性腫瘍の一つでメス犬に多く転移しやすいと言われています。

転移しやすい部位はリンパ節で臓器への転移はほとんどないよ。

治療は切除する手術が一般的ですが、併せて化学療法や放射線療法も行うことがあります。

 

犬の脱肛って?

 

こうもんの病気として脱肛(だっこう)という病気があります。

脱肛(だっこう)は直腸が外に飛び出してしまう状態で空気が直に触れることにより強い痛みと不快感があります。

脱肛(だっこう)の見た目はドーナツ型の赤いリング状だから初めて見る飼い主さんは出血と間違うことが多いね。

考えられる原因は激しいいきみが主ですが他に便秘や腸閉塞(ちょうへいそく)・膀胱閉塞(ぼうこうへいそく)・出産によるいきみなどが挙げられます。

治療は切除する手術のみです。

 

犬がいぼ痔になっておしりが赤くなった!?まとめ

 

人間のいぼ痔は比較的多い頻度で発生しますが、犬は体の造りからいぼ痔になる可能性はあまりありません。

そこで考えられる病気が肛門嚢炎(こうもんのうえん)など他のこうもんの病気です。

肛門嚢炎(こうもんのうえん)はポピュラーな病気ですが、腫瘍になれば良性・悪性があります。

早期治療を始めないと手遅れになる病気も隠れているためいつもと違う様子が見られたらすぐに受診しましょう。

肛門嚢炎(こうもんのうえん)であっても放置すればそれだけ治療費が発生します。

早期発見のためにも普段からしっかり愛犬の体をチェックしてあげてくださいね。

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