ワクチン接種後の犬の散歩はいつからできる?子犬と成犬の違い

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さまざまな伝染病にさらされている犬には、たくさんの予防接種が義務づけられています。

特に目が開いたばかりの子犬は、お母さんゆずりの免疫が少しずつ減っていくので、伝染性疾患から守るためにはワクチンを受けさせておかなければなりません。

子犬のお散歩デビューはワクチンを接種してから企画するようにしてくださいね。

また、成犬でもワクチンを接種した直後の散歩やシャンプーは控えなければならないので、獣医さんの指示に従うようにしましょう。

ここではワクチンの説明と、受けた後はいつから外出ができるかなどをご紹介します。

 

犬が受ける狂犬病と混合ワクチンとは?

ワンちゃんに接種しておくべきワクチンには、次の2種類があります。

  • 狂犬病
  • 混合

ワンちゃんがかかる伝染性疾患にはたくさんの種類があって、そのうち狂犬病ワクチンは法律によって義務とされていて、混合ワクチンにはさまざまあってそれぞれ2~11の疾患に対応しています。

 

狂犬病ワクチンとは?

現在、日本ではいないとされていますが海外ではまだまだ流行っています。

うつったワンちゃんはもちろん、噛まれた人も感染して100%死亡する恐ろしい疾患です。

生まれて90日以降のワンちゃんにしなければならず、受けさせない飼い主さんには20万円以下の罰金があります。

 

混合ワクチンとは?

ウィルスや細菌によってワンちゃんにうつる感染症にはたくさんある中、日本で感染する心配があるものを混合させたものです。

その中でワンちゃんにとって命をおびやかす危険のある疾患を混合させたものが、コアワクチンとされています。

これは次の4つの疾患に対応しています。

  • ジステンパー
  • 伝染性肝炎
  • アデノウィルス2型感染症
  • パルボウィルス感染症

また、それ以外の疾患は地域が限定されていたり、特別な飼育環境が原因だったり以下の疾患に対応するもので、それらの状況に合致するワンちゃんたちが受けることになります。

  • パラインフルエンザ
  • レプトスピラ
  • コロナウィルス

これらの混合ワクチンのうちどれにするかは、検診してもらっている獣医さんと相談してくださいね。

 

子犬のワクチンスケジュールはどうなっているの?

先述したように生まれたばかりのワンちゃんは、お母さんからもらった免疫がだんだんなくなっていきます。

また、母乳で育てられていないワンちゃんでは自己免疫が弱いとされているので、早めの抗体生成が必要なのです。

ワンちゃんそれぞれ、体調や環境などによって打つタイミングが違いますが、おおよそ次のスケジュールが理想とされています。

  1. 混合1回目:生後6~8週
  2. 混合2回目:混合1回目の3~4週後
  3. 狂犬病:混合2回目の4週後
  4. 混合3回目:狂犬病の1週後

このスケジュールで最後となる3回目の混合ワクチン終了は、14~17週齢(3~4カ月)となります。

なお、この期間にもらわれてきたワンちゃんでは、ショップやブリーダーに接種状況をしっかり確認して、次に受けるタイミングを間違えないようにしてください。

 

子犬の散歩はワクチン後いつから?狂犬病ワクチン後なら大丈夫?

スケジュールどおり打ったからといって、すぐに効くというものではありません。

なぜならば、身体の中で病源体を打ち負かす抗体が作られるのには時間がかかるからです。

初めての散歩に出かける目安は、最後に打って2週間経ってからなら大丈夫とされています。

ただ、ワンちゃんの個体差があるので、より慎重を期すのであれば3週間見ておくとよいでしょう。

混合の場合は3回の接種が推奨されているので、狂犬病が終わったからといって外に連れ出すのはまだ早いでしょう。

3回目を打つかどうかの判断も含めて、獣医さんと相談しながら最初の散歩の日を決めてくださいね。

 

ワクチン前の子犬の外出は?抱っこ散歩はいつから?

ワンちゃんの散歩を始めるのは生後3カ月ごろがよいとされていますが、それには理由があるのです。

3カ月くらいまでのワンちゃんは好奇心が旺盛で、初めて見聞きしたものに慣れるのが早いとされています。

それが4カ月を過ぎるあたりから警戒心が強くなり、嫌だと思ったことがトラウマとなることが多々あります。

そのため3カ月くらいで外に出して刺激に慣れさせるとよいとされているのです。

しかし、打つタイミングによってはこの大事な時期が過ぎてしまいますよね。

そこで、外の景色や音に慣らすための抱っこ散歩が推奨されているので、試してみてはいかがでしょうか。

この場合に気をつけたいのは次の2点です。

  • 接種当日や、副反応などが出て体調が悪い時には連れ出さない
  • 何かに驚いて地面に降りてしまうことがあるので、リードを着用させておく

 

成犬のワクチン後の散歩はどうなるの?

大人のワンちゃんも狂犬病と混合をそれぞれ年1回受けますが、当日の散歩とシャンプーなどは控えた方がよいとされています。

また、翌日は軽めにゆっくり歩くように散歩をして、3日後くらいから通常の散歩とシャンプーをしてよいとする指導が多いようです。

いずれにしても、かかりつけの獣医さんに相談して対応すれば安心ですね。

 

ワクチン接種後の犬の散歩はいつからできる?子犬と成犬の違い・まとめ

家にやってきた子犬の愛らしい寝顔を眺めながら、早く一緒に散歩したり遊んだりしたいと思いますよね。

でも子犬は、狂犬病と混合の2つのワクチンを接種してからでなくては散歩に連れていけないのです。

検診をしてもらう獣医さんとワクチン接種のタイミングなどを相談して、その日を迎えてください。

ただ、ワクチン接種中でも外の環境に慣らしておくことは必要ですので、ワクチンが終わっていない子犬とは、抱っこ散歩を楽しむことをおすすめします。

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