家庭に迎えた時から、ルールを教えるしつけを始めることになりますが、犬をしつける方法の一つにマズルコントロールがあります。
犬の「マズル(muzzle)」とは口から鼻先にかけての部分のことで「口吻(こうふん)」とも呼ばれていて、敏感な場所とされています。
ここではそのしつけ方法についてやり方や、気をつけなければならないことなどをご紹介します。
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マズルコントロールでしつけができるのはなぜ?
匂いの分析と体温の調整に使うため、犬の鼻にはこんなにも血管が集中してる👀🩸 pic.twitter.com/f1gAMci7hl
— 𝙄𝙇𝙇𝙉𝙀𝙎𝙎 (@iLLNESSDEAD) July 31, 2022
口と鼻は呼吸をするために必要な生きる上でとても大事な器官です。
さらにワンちゃんの場合は、鼻を利かすことで獲物を探し、捕らえるために口が人間の手の役割をするため、とても大切な体の部位でもあります。
この敏感な急所を無理矢理に押さえられて、口を開けないようにされてしまうことをワンちゃんはとても嫌い、そのため言うことを聞くようになるのです。
犬の習性を利用したマズルコントロール
朝、新入りのアンがリビングに粗相をした。躾の意味でマズルを軽く握りながら強く叱った。
今まで叱らなかった優しいパパが急に怒ったため尻尾巻いてソファの影に隠れたアン。それから恐る恐る近寄ってはご機嫌伺って来た…
人も犬も躾の緩急は大事と悟る🐶 pic.twitter.com/BxIulwRGy4— なかにひ☆ (@nakanihi) October 26, 2020
これがワンちゃんのしつけに利用されるようになったのには、つぎのような理由があります。
子どもがイタズラをしたり危ないことをしたりすると、親が「いけません」と叱りますが、その際に子どもの口を親が自分の口で押さえつけます。
親が口で挟んで軽く噛んだり、アゴを乗せたりするなどやり方はさまざまです。
すると叱られた子どもは「いけないことをしたからだ」と学習するとともに、言うことを聞くようになるのです。
このようなワンちゃんの習性を利用して、上下関係をわからせて、さらにいけないことを教える方法のことを指しています。
犬のマズルコントロールの正しいやり方とは?
犬の躾
○マズルコントロール 犬の鼻と口を触る
○犬の腹を触る
○マウンティング(背後から抱き抱える)
この三つを常にやると犬は、叶わないと思い絶対逆らわないそうです。犬も敏感な所なので気持ち良さそうです。
ムツゴロウさんが言っていた触りまくる事は、正しいと思います。 pic.twitter.com/YrN3swT0gB— KENKEN (@kenken6132) August 10, 2021
子どもをしつける習性なので、始める時期はできるだけ生まれたばかりのころ、できるだけ早い方がよいでしょう。
その理由は、成長してからでは口や鼻を触られることを嫌がるようになってしまうからです。
ただ、家に迎えたばかりで慣れていないうちに始めると、恐怖を感じて警戒するようになってしまうことがあります。
環境が変わったことに慣れたのを確認してから始めることをおすすめします。
マズルコントロールの進め方
やり方は、いけないことをした時にマズルをつかんで教えるだけですが、いきなりつかむのではなく、準備として次の3つのステップを踏みましょう。
スキンシップとして体に触れることに慣れさせる
いきなり顔を触らず、優しく声をかけながら体を触りなでてあげ、慣れてきたら触る場所を少しずつ顔に近づけていきます。
飼い主さんや家族が体に触ることが恐くないと理解して、嫌なことでなく楽しいことだとして信頼関係を築くことが大切です。
マズルに触れてみる
顔の周辺を触っても気にしなくなったら、口元など軽く触れたりなでたりしてみましょう。
それでも平気なら軽く握ってみますが、決して強く握らずすぐに放すようにしてください。
ポイントはワンちゃんが落ち着いている状態の時にすることで、遊んでいて興奮している時やご飯を食べている時などは、噛まれることがあるので避けましょう。
マズルに触れていてもおとなしくしていたら褒める
嫌がらずにおとなしくしていたら、オヤツをあげながら褒めてあげてください。
そうしながら触れている時間を少しずつ伸ばしていきます。
ただ、しつこく長い時間やっていると飽きてしまうので、短い時間で毎日続けてやるようにしましょう。
そして、このステップに到達できたら、いけないことをした時にマズルをつかんで叱ることを始めてください。
マズルコントロールによる犬のしつけで注意すること
犬の鼻をつかむ(咳をしても1人の発音で) pic.twitter.com/2anZLcIDqX
— 辺@冬コミ12/30東地区パ37-b (@nabeccti) June 14, 2014
ワンちゃんにいけないことを教えるのに有効なしつけとされていますが、しつけには必要ないとの考え方をネットで主張する専門家もいます。
さらには、ワンちゃんに苦痛を与えるので、やるべきでないとする意見もあって、専門家の間でも賛否両論あるようです。
口や鼻などへのタッチを嫌がるワンちゃんがそれを許し、叱られていると理解できるかは、飼い主さんとワンちゃんとの間の信頼関係が大切です。
しつけだからと強要せず、ワンちゃんのストレスを確認しながら進めていきましょう。
犬のマズルに触れることの効用とは?
たまに見るすごい絵がうまい人風…
に見せかけた、ただのタッチペンで鼻ツンされてる犬 pic.twitter.com/ZDtlcjGN1X
— おななす🍆 (@077ba77) August 2, 2022
体に触れられることに慣れているワンちゃんは、ブラッシングやシャンプーなどのケアがやりやすくなります。
また、いつでも口の周りに触れることができれば、口の中のチェックや歯みがき、耳掃除なども簡単にやらせてくれるようになり、ワンちゃんの健康管理に役立ちます。
コントロールができなくとも、触れらるようにしておくことで、獣医さんの診察やペットサロンでのトリミングの際に、迷惑をかけずに済むでしょう。
犬のマズルコントロールとは?やり方と注意点・まとめ
鼻拭いてくれないでしゅか?? pic.twitter.com/GGyIvlZUcR
— 犬☆萌えきゅんワロス (@iyasiinudawan) August 2, 2022
犬のしつけに効果があると言われるマズルコントロールですが、しつけにはそれだけでなくほかの方法も取り混ぜるのがよいでしょう。
また、マズルコントロールをする際は愛犬のマズルを触りながら、ストレスを感じていないかよく見ることが大事です。
そして何よりも、信頼関係を築くことがしつけに一番大切であることを、忘れないようにしてくださいね。