犬の遠吠えの理由って?やめさせる方法ってあるの?

犬 遠吠え 理由
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テレビ番組やドラマなどで夜に「あおーん」というような鳴き声が聞こえるシーンをよく見ます。

実際に「うちのわんこ遠吠えするよ!」という方もいるでしょう。

犬は吠えることによって感情を表現しますよね。

一体この行為にどんな意味が隠されているのでしょうか。

 

どうして遠吠えするの?

狼を先祖にもつ犬は本能的に遠吠えをします。

しかし、はるか昔から人間と共に暮らしてきた犬。

その過程で独自に進化を遂げ、遠吠えも意味が違ってきているのかもしれないですね。

群れへの合図

犬は、仲間に帰り道を教える為に遠吠えをしていました。

その名残で、犬にとっての仲間、飼い主さんやその家族に帰り道を教えてくれているのかも?

周りの騒音に対して

家の中でも外でも、さまざまな音が鳴り響いていますよね。

テレビの音、音楽、家の中で歌う声。

外では主にサイレンなどがあげられます。

その騒音が嫌だ!という意志で吠えている可能性があります。

逆に、飼い主さんの歌声や音楽などに自分も参加したいという意味で吠えているのでは思ってしまうような場面も多く見かけます。

気持ちが高ぶって

嬉しいという気持ちが最高潮に高ぶっているときに遠吠えをすることがあります。

そんな時は、一緒に遊んで構ってあげましょう。

精神的・身体的苦痛

分離不安症などの犬は飼い主さんが離れたら不安や恐怖から遠吠えをすると言われています。

同様に、身体の不調などを伝えるためにする犬もいます。

原因がまったく思いつかないという方。

身体に異変が起きていないか確認し、おかしいと思ったら獣医師に診てもらうようにしてください。

 

遠吠えはやめさせた方がいいの?

やめさせたほうがいいかどうか一概には言えません。

本能的に遠吠えをする子もいます。

けれど、たとえば夜中に遠吠えをして近所から苦情が来た。

または飼い主さん自身にも影響がある場合はやめさせたほうがいいでしょう。

ストレス発散

お留守番中にすることが多いという子は、寂しさやコミュニケーション不足が原因の可能性が高いです

そんな時は、犬とのふれあいの時間を増やしてあげることで軽減すると言われています。

お留守番時の際も、知育玩具などさみしさを紛らわすようなものを与えてあげるのも効果的な方法です。

運動をさせて疲れさせる

サイレンなどの音に反応して、遠吠えをするのは本能的なものがほとんどだと言われています。

その為完全に吠えを辞めさせるというのは難しいでしょう。

しかし、たくさん運動をさせて、少々の音も気にしないくらい疲れて眠ってしまえば悩むことはなくなりますよね。

玩具を使う

他のものに意識を向けさせると遠吠えも少なくなります。

玩具、またはおやつなどで意識を逸らしてあげましょう。

けれどおやつは与えすぎると肥満の原因になりますので、そこは注意して与えるようにしてあげてください。

 

遠吠えが聞いてみたい時って?

逆に、自分の愛犬の遠吠えを聞いてみたい!という方も中には…。

犬に故意的に遠吠えをしてもらうというのは難しいこと。

けれど、これをしたらしたよという話も見かけます。

そういったものを片っ端から試してみると、もしかしたら遠吠えをしてくれるかもしれません。

しかし、吠えるということは癖になってしまうことがあります。

要求吠えなどもそうですが、一度癖になってしまうと辞めさせるには時間がかかってしまいます。

なので遠吠えを聞いてみたい!と思っている飼い主さんは頭の片隅に癖になるということを頭においてもらえればと思います。

ハーモニカやピアノを弾いたらしたよ!という声をよく聞くので楽器等を聞かせてあげると遠吠えをするかもしれないです。

 

こんな時は認知症?

人間と同様、犬にも認知症は存在します。

シニア犬となれば、それだけ体力も落ちていき、認知症も発症しやすくなるのだそう。

夜中にうろうろして遠吠えをしつづける等の症状があるのならば、もしかすると認知症かもしれません。

それ以外にも、無意味にうろつく、飼い主さんが分からなくなる等の症状があればすぐに動物病院へ受診をしてください。

また認知症でなくとも、身体の痛みを訴えているかもしれないので、そういった事も含め専門家に話を聞いてください。

 

まとめ

元々群れで暮らしていたと言われる犬にとって、遠吠えは仲間たちへの合図として使用していた重要なもの。

けれど吠えによってご近所トラブルに発展したり、飼い主さん自身が寝不足になったりと問題が起きてしまうこともあるでしょう。

その子にあった方法で、対処してみてください。

また遠吠えは本能でしてしまうこと。

本能を完全に抑えることは不可能ですし、犬にとっても負担がかかります。

それを頭に少しおきつつ、飼い犬と良好な関係を作っていけたらいいですね。

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