犬のまぶたが腫れる?アレルギーが原因かも!!

犬 まぶた 腫れ
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今日は犬友さんファミリーとキャンプに。

犬種も同じだから犬同士も飼い主さん同士も仲良しで、愛犬にとっては初めてのキャンプだけどとっても楽しそう。

天然芝のドッグランでたくさん走り回ってトラッキングコースでたくさん歩いて、自宅に帰ってきてからも満足そうな顔!

でも夕飯の準備をしていたら愛犬の顔になんだか異変が・・・

『ん?なんか右目だけまぶたの周り腫れてない?』

そうこうしている間にもどんどん腫れて

『何、何、何ー???』

もしかしたらそのまぶたの腫れ、蚊にさされたのかもしれません。

 

犬のまぶたが腫れる原因

犬の目も人間の目も、目ん玉の色は違えど黒目と呼ばれる眼球と白目に分かれていて単純に見えますよね。

でも医学的に詳しく細かく見ていくと、目ってとっても複雑な構造をしています。

目の淵には涙を出す器官があったり、奥にはたくさんの神経が詰まっていて血液や栄養を運んでいたり、表面には目を乾燥や細菌から守ってくれるバリア機能の役目をする油膜なども備わっているんですよ。

目ひとつとっても、その働きってすごいんです!

そんな多機能な部分だからこそ、目の異常はどの部分にどんな症状が現れているのかで病気の種類も対処方法も大きく変わってきます。

まぶたが腫れていたりできものがあったからといって素人が『まぶたが腫れているからこの病気』『できものがあるから原因は〇〇』なんて断言することはまず不可能です。

だからといって犬は自分で『痛みはないけどただただうっとおしい感じなの』とか『なんか目の奥が重ったるいみたい』なんて症状を説明することはできないので、愛犬の目の異常に気付いたらまずはどの部分がどのような異常なのかを正確に把握するところから始めましょう。

 

蚊にさされて片方のまぶたが腫れて赤い

お散歩から帰ってきたら愛犬のまぶたが腫れていたなんて経験ありますか?

気温が上がってくるとお散歩中やキャンプ場などで蚊に刺されることがあるんです。

しかも、よりによって愛犬のまぶたなんて!

 

かなりぷくーっと腫れるので、目の面積が小さくなって人相が悪く見えるよ(笑)

経験がないと初めて愛犬のまぶたが腫れたら不安になってしまうけど・・・

人間が蚊にさされるのと一緒で落ち着くと腫れや赤みも治まってくるのでそれほど心配しなくても大丈夫!!

 

ただし、気を付けなければいけない点は人間だと掻きむしらないように気を付けたり痒みをがまんできなければ軟膏を付けたりできますが、犬は本能のままに搔き壊してしまうことがあります。

あまりにも搔きすぎているようであれば病院を受診しましょう。

ちなみに・・・

蚊にさされに関しては事前に予防ができます。

サマーシーズンや草木の多い場所に行く場合は人間同様虫よけスプレーをかけてあげたり、肌の露出が少なくなるように服を着せることでかなりリスク回避できるので、ぜひ試してみてくださいね。

 

まぶたのできものはマイボーム腺炎?犬のものもらいって自然治癒する?

目のフチにポチっとニキビの様なできものが。

これって人間でもよくなるものもらいなんです。

ただし、ものもらいと言うのは正式な病名ではなく正しくは『麦粒腫』と言います。

まぶたの上下にはまつ毛が生えてますよね?

その生え際にあるマイボーム腺は目をつむる度に薄い皮脂を出して、目の表面を乾燥から守る役割をしていますが、その部分が細菌感染することで炎症を起こしてしまいます。

 

ものもらい(=麦粒腫)を放置すると・・・

麦粒腫の場合は細菌に感染している状態で、放置してしまうと違和感を感じて目をこすった際に目の表面が傷付いて、そこから細菌が中に入ってしまい大事になる場合もあります。

なので、きちんと病院を受診して抗生物質を注射してもらいましょう。

受診後は基本的には抗生物質の点眼が処方されるので、それを指示された回数さしてあげる程度で、日常と同じ生活ができることがほとんどです。

点眼がどうしてもうまくできない場合は飲み薬でも対応できますので、獣医師さんに相談してみてくださいね。

似たような病気にマイボーム腺が詰まってしまい、外に皮脂を出せずに炎症を起こす『霰粒腫』という病気もあります。

 

霰粒腫対策には水で濡らしたタオルをレンジでチンしてアイマスクみたく目を覆い、温めることで予防できるんだって!

マイボーム腺から出る油膜は “油” だから温めて固まらせないって発想なんだね。

最初はびっくりしたけど、慣れるとこれがまた気持ちいいんだぁ~♪

 

マイボーム腺を正常に保つだけでなく、愛犬とのコミュニケーションの時間にもなりますので、積極的に取り入れて行きたいですね。

 

犬のまぶたや目が腫れる原因はアレルギー!?

犬のまぶたや目が腫れていたり赤くなっていたらどうしますか?

常備薬があったとしても、目って繊細な部分なので何となく『この薬使って大丈夫かな?』なんて躊躇してしまいますよね。

まぶたや目が腫れる原因はたくさんありますし、蚊にさされなどでなければ何が原因でどうしてこのような状態になったのかどう処置すればいいのか判断するのは難しいと思います。

しかし、なんだか深刻そうだなと感じた場合には犬が目をこすったり、眼球が乾燥している状態のままにして症状が悪化することの無いよう早めに対処してあげることが重要です。

エリザベスカラーがある場合は病院を受診するまで付けてあげたり、清潔なガーゼで目の周りをきれいに洗ってあげたりすることで眼球を清潔に保つことができ病気や感染の悪化を遅らせたり防いだりすることができますよ。

 

上まぶた・下まぶたの腫れ

まぶたの腫れの原因には犬同士でじゃれたり喧嘩をしている時に爪などで引っ掻かれたりした外傷や細菌感染、病気が原因の症状など様々な要因がありますが、病気のうちのひとつにアレルギーによるものがあります。

アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎などを発症している犬は目が腫れることがよくあります。

特にアレルギー性皮膚炎を患っている犬の場合は、ごはんを代えたことで新しい食事の何かに反応している場合も多いので、症状がそれほどひどくなければ落ち着くまで元のごはんに戻して様子を見てみてもいいでしょう。

 

まぶただけでなく顔全体が腫れているようであれば・・・

アレルギー反応が強く、呼吸困難など命に係わる症状が出るかもしれないので早急に動物病院を受診させましょう!!

 

普段アレルギーとは無縁だった犬でもある日突然痒そうに顔を床に擦り付けてウロウロしたり、苦しそうにしていると思えば急にまぶたが腫れだし、顔も腫れてパンパンになってしまうことも。

基本的には3時間以内に症状が治まればそれほど緊急を要するケースではないことが多いのですが、その場で目の当たりにしたら飼い主さんはきっとパニックになってしまいますよね。

実はこれはアナフィラキシー・ショックの症状の一例です。

人間だと蜂に刺された時によく耳にする病名ですが、犬の場合は蜂だけでなく蛇や毒を持った爬虫類に噛まれたりしても発症してしまいます。

ワクチン接種後や麻酔薬・抗がん剤治療をした後にもなります。

すぐに症状が出ず、1時間くらいしてから異変が起こることもあるので、少し遡って原因を予想することも重要になってきます。

 

犬のまぶたが赤いのは眼瞼炎?

目の周りが赤く腫れ、とてもかゆそうにしていたら眼瞼炎かもしれません。

目だけの状態を見て眼瞼炎かどうかを判断するのは難しいですが、やたらと目をこすっていたり目を気にするようなそぶりをしていたら要注意。

この病気もアレルギー性皮膚炎が原因となることもあり、悪化するとまぶたの毛が抜けてしまったり眼が開けづらくなるだけでなく、慢性化して繰り返す様になってしまうので怪しいと思ったら早めに病院を受診してきちんと治療しましょう。

アレルギーが引き起こす病気はたくさんあるので、愛犬の健康の為には定期的に健康診断を受けることがおすすめです。

一見元気そうに見える愛犬に検診を受けさせる時間やお金を惜しみがちですが、一度病気にかかってしまうと、もっと多額なお金が発生してしまいますし、病院に通う時間も圧倒的に増えます。

愛犬の精神的・身体的ダメージを考えたらきちんと日頃から検診を受けておくことが何より大切ですよね。

 

犬の目が片方でも腫れてしまったら

犬のまぶたが腫れる原因はたくさんありますが、蚊にさされや繰り返し発症している霰粒腫以外の場合は何が原因か飼い主さんが判断するのはとても難しいです。

『軽い腫れくらいなら大丈夫』と楽観視してしまいがちですが、まぶたや目のトラブルは最悪の場合失明してしまうかもしれません。

アレルギーや細菌感染が原因だった場合には他の病気を引き起こすリスクや病気が悪化する可能性だってあるので、愛犬の為にもなるべく早く動物病院を受診しましょう。

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