【専門家監修】犬にクランベリーを食べさせてもいいの?犬がクランベリーを食べたときの効果や量・ダメな与え方

犬 クランベリー
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クランベリーってあまり聞きなじみのない果物ですよね。

「ベリー」と名が付くことからブルーベリーなどの仲間かなと思うくらいで、形や色など想像もつかない方が多いのではないでしょうか?

北アメリカが原産で「ツルコケモモ」の別名があるサクランボのような色と形の果実ですが、とても酸っぱいので犬に生のクランベリーを与えても食べてもらえないかもしれません。

ジャムにしたり、お菓子に使われたり、ジュースにしたりするほかに料理のソースに使われることが多く、七面鳥料理にかけるクランベリーソースが有名です。

犬にクランベリーを与えても大丈夫かをぜひご覧ください。

【専門家監修】応武 梓

専門家 監修
【動物関係の保有資格】アニマルヘルステクニシャン、ペットグルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナー

 

犬にクランベリーを与えても大丈夫?

結論からいえば、クランベリーは犬に与えても大丈夫です。

最近ではドッグフードやオヤツにむしろ積極的に入れられています。

クランベリーには細菌、ウィルスが増えるのをおさえる作用やオシッコを酸性に保つ作用があります

人においては尿路系の感染症を予防するサプリメントとしてクランベリーが利用されており、犬においても膀胱炎の予防や尿のアルカリ化による結石を予防するとされています。

ただ、クランベリーの実を生で食べると、とにかく酸っぱい!

そのため、人はクランベリーをジャムやジュースにするか、クッキーなどに練り込み、砂糖をたっぷり入れて食べるのです。

甘いのでそれらを犬に与えれば喜んで食べますが、糖分の摂り過ぎにつながります。

犬には専用のクランベリー入りフード・オヤツ・サプリなどを与えるようにしてくださいね。

 

犬に与えるクランベリーの成分はどうなってるの?

クランベリーの栄養成分は水分・ビタミンC・食物繊維・ポリフェノール・キナ酸・カルシウム・マグネシウムなどです。

 

ビタミンC

酸っぱいクランベリーにはビタミンCがたっぷり入っています。

ビタミンCには犬のカゼを防ぎ、コラーゲンの合成を助け、皮膚や毛の調子を整え、ストレス解消と免疫力向上、ガンをおさえるなどの効果があります。

 

食物繊維(ペクチン)

ペクチンには腸の細菌叢を改善し、毒素の排泄に働きいて整えるほかに、コレステロールを排泄する働きもあります。

ただし、摂り過ぎると逆に胃腸の調子が悪くなることがあります。

 

ポリフェノール

アントシアニンが含まれていて、犬にクランベリーを与えると目の機能改善に良いとされています。

 

キナ酸

尿のアルカリ化を防いで酸性にする作用で、犬の尿の中の細菌が増えるのをおさえます。

 

クランベリーを犬に与えた時の効果

ビタミンC、食物繊維、ポリフェノールなどの働きだけでも良いことだらけですが、さらにクランベリーを犬に与えると尿のトラブルに良いことがわかっています。

「愛犬が冬場になるとオシッコをあまりしなくなる」との話をよく耳にします。

飼い主さんの中にはあまり気にかけない方もいると思いますが、尿の量が減るのは犬にとっては良くないことなのです。

犬の尿の回数や量が減ると細菌が増えやすくなり膀胱炎を起こしやすくなります。

さらに尿がアルカリ化すると細菌が増えやすくなるばかりか、結石ができやすくなるのです。

そこでクランベリーを犬に与えて尿を酸性にしておくと感染症やアルカリ性の結石の予防ができるのです。

もちろんそれだけでなく、飼い主さんが意識して水を飲ませることも大切です。

 

犬にクランベリーをあげてはいけない場合・ダメな与え方も紹介

尿がアルカリ化することで起こる結石に良いと紹介しましたが、尿路・尿管結石の中には尿の酸性化が原因でできる結石があります。

シュウ酸カルシウムによる結石ではオシッコが酸性化するとさらに悪化することがあるので、酸性の結石がある犬にはクランベリーを与えることは控えましょう。

また、酸っぱいのでそのまま与えても食べない犬が多いと思います。

だからといって、人用のジュース、ジャム、お菓子は糖分が多く犬に与えるのは止めるべきです。

さらにそれらには砂糖だけでなく、塩や添加物も入っています。

愛犬が太ることだけでなく、塩分過多や添加物のアレルギーも心配です。

 

まずはおさえておきたい!クランベリーを与える際の注意点

これまでのところ、犬にクランベリーを与える際の適量はあいまいです。

生で食べさせる機会はほとんどないことから、犬に与える際にはクランベリー入り加工品の用量を参考にしてください。

それらはドッグフード、クッキーなどのオヤツ類やサプリメントなどの袋に記載されています。

また、初めて犬にクランベリーを与える際は少量から始めるようにしましょう。

アレルギーや胃腸の様子を見ながら少しずつ増やしていくことをおすすめします。

 

犬にクランベリーを与えるのに便利なサプリなど

クランベリー入りのドッグフードは犬に食べさせるのに手軽で、たくさんの種類が販売されています。

クランベリーのほかのベリー類もミックスされているものや、玄米、酵母入りなどがバランスよく配合されているものなど、選び放題です。

硬さもドライからウェットまで多々ありますので、愛犬の好みに合わせて選んであげてください。

また、クランベリー入りのオヤツもクッキー、ビスケット、ボーロなどさまざま市販されています。

ジャーキーや、犬が食べやすいゼリーなどもあります。

なお、水分が多く含まれているゼリータイプは水分補給用のサプリとしても有用です。

少し高めのお値段ではありますが、オシッコが少ない愛犬にはおすすめのサプリメントです。

なお、クランベリーエキスや乾燥させたパウダーもあります。

エキスはスポイトで直接犬に飲ませるほか、これらをドッグフードに混ぜても良いですね。

 

犬にクランベリーを食べさせてもいいの?まとめ

ここまでご紹介したように、クランベリーは犬に与えると尿のトラブル予防に良いことがわかりました。

寒い季節などに愛犬のオシッコの量が減ったと感じたら水分を与えるとともに、クランベリーを愛犬に与えて膀胱炎や結石を予防することをおすすめします。

さまざまな商品が売られているので状況に合ったものが選べるのは嬉しいですね。

与え過ぎに注意しながら愛犬の健康をクランベリーで守ってあげてください。

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