甘くておいしいとうもろこしは夏の風物詩ですよね。
茹でたとうもろこしを丸ごとかぶりつく。あの食感がもうたまりません(^^)
そんな飼い主さんの食べっぷりを隣りで見ている愛犬、犬用ドライフードの材料になってますし、実家では食べさせていたような…そもそも犬が食べても大丈夫なんでしょうか?
ここでは、犬にとうもろこしを与えてもいいのか、注意することはあるのか?について紹介していきます。
では、さっそく見ていきましょう。
基本的には食べても大丈夫!
基本的には害のある食べ物ではないので、食べても大丈夫です。
栄養面でみると、ビタミン類、葉酸、炭水化物、タンパク質、食物繊維、カリウムやカルシウムなど、ビタミンやミネラルが豊富に含まれていますので、問題はありません。
ちなみに、スーパーなんかで売られている、「スイートコーン」って品種をよく見かけませんか?
実はスイートコーンの実が黄色く、まだ完熟していない状態で日本標準商品分類によると、私たちがよく食べているとうもろこしは「野菜」に分類されています。
では、完熟してから粉として、犬用ドライフードの材料になってるのが「穀物」に分類されています。
どちらかといえば、量を増やす用途で配合しているので、栄養価値的にはスイートコーンのほうが豊富です。
また、とうもろこしは食物繊維が豊富です。消化にいいわけではないので、与えすぎには注意が必要です。
たくさん食べるとウンチにとうもろこしの粒が残って出てくる場合もありますし、場合によっては嘔吐や下痢になるので注意したいところです。
犬にとうもろこしの「芯」は与えない
では、実際に与えるときに最も注意してほしいのはとうもろこしの芯です。
なぜかというと、とうもろこしの芯は硬く食物繊維の塊です。それをガジガジしている間に砕いて誤飲してしまう可能性はあります。「こんなもの、まさかの飲み込まないだろう…」と、軽く考えるのは禁物です。
誤飲が厄介なところは、短時間では症状が現れにくく、発見が遅くなってしまうところ。
仮に誤飲して、嘔吐やウンチと一緒に排出されればいいのですが、出てこなかった場合は食道に詰まってしまったり、胃から腸の間で詰まって腸閉塞になってしまう危険性も考えられますので注意が必要です。
「もしかして誤飲したかも!?」と、思ったらただちに動物病院へ連れて行きましょう。
今やネットなどで誤飲に対する対処方法など紹介されていますが、実際に誤飲したら飼い主さんもパニックになりがちです。まずは早めに獣医師さんに診断してもらうことをおすすめします。
アレルギー反応に注意する
犬の中にも、とうもろこしでアレルギー症状がでる場合があります。
アレルギー症状の代表的なのが皮膚の疾患です。具体的な症状としては、
- 下痢、嘔吐
- 体をかゆがったり、フケがでたりする
- 耳の内側や口、目の周り、股の内側などが赤くなる
- 足の裏、指の間など執拗に舐めたり噛んだりする
- 毛が抜ける、脱毛
などが一般的です。
また、食べてすぐ吐いたりした場合は、アレルギーというより犬にとっては合わないのかもしれませんので無理に与えないようにしましょう。
必ず加熱してから与えましょう
よく「塩茹で」するかたも多いかと思いますが、愛犬が塩分過多にならないよう塩茹でしていないとうもろこしを与えましょう。
また、コーンの缶詰は一般的には汁につかっているものが多くあります。この汁、実はコーンの甘みを補うために「砂糖」が入っているんですね(;´Д`)
犬にとって砂糖の過剰摂取は、肥満をはじめ健康被害につながりますので注意したいところです。
また、消化されにくいのでペースト状にひと手間加えて与えるのもおススメです。
せっかくですから、食材がもつ本来の味を与えてあげたいですね。
まとめ
犬がとうもろこしを食べても問題はありませんが、消化されにくい点を考えると頻繁に与えないのと、適量を心掛けたいところ。
甘くて美味しいとうもろこしは犬の嗜好にもピッタリなので、わんちゃんの食いつきも良いかもしれませんが、与え過ぎて下痢や嘔吐になってしまっては可哀そうですもんね。
また、誤飲してしまう危険性もありますので、食べ終わった後の「芯」は忘れずに処分しましょう。
トッピングやおやつなど、上手に愛犬の食事に取り入れて喜ばせてあげたいですね。