愛犬の歯磨きを歯ブラシでするやり方に悩む飼い主さんは多いことと思います。
「歯磨きガムなどを与えておけばいい」と、歯ブラシを使わず愛犬に歯磨きグッズを預けるやり方もあります。
ですが、これではやがて歯石だらけになって歯周病になってしまうかもしれません。
この記事を参考にしていただいて、ぜひ愛犬の歯をきれいにしてあげてください。
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犬に歯ブラシでの歯磨きは不要?
食後の歯みがきガムを怠らない犬 pic.twitter.com/RV7ZVs8wu9
— ホワイティいぬだ (@whity_inuda) February 18, 2022
歯磨きガムやオモチャなど歯磨きグッズがあるから、歯ブラシを使わなくても大丈夫という人もいます。
ワンちゃんは虫歯になりにくく、そのような考え方があるようですが、その代わりに歯石がつきやすく口臭がひどくなるなどして歯周病にかかりやすいのです。
歯周病は放っておくとやがて歯が抜け、内臓の病気を起こすなど恐い病気です。
3歳過ぎのワンちゃんの8割が歯周病であると言われていて、予防するための歯磨きが大切となります。
犬の歯磨きはどのくらいの頻度でするの?
1日の中で1番嫌なこと
犬の歯みがき
めっちゃ嫌がるんですぅ😢
歯みがきしたあとはいつもこんな感じ pic.twitter.com/S3bRDL4TLB— なぎさ。 (@Nagisamaru0) November 8, 2020
ワンちゃんは歯垢が人より早く食後2~3日で歯石になると言われています。
ご飯を食べてから時間をおくと歯石が増えてしまうので毎日磨くのが理想です。
忙しくとも夜寝る前などにワンちゃんとのスキンシップを兼ねて5分でよいので歯磨きタイムにしてはいかがでしょうか?
犬の歯磨きのしつけはいつから?
歯みがき大好きな子犬ちゃん控えめに言って大天使 pic.twitter.com/diGNfTGlW0
— 瑞慶覧わんこ🐶🌺 (@sunwhite_01) April 25, 2020
子犬はまだ歯石がたまらず口臭もないのですが、乳歯にも歯磨きは必要とされています。
また、成長してからでは歯ブラシで歯磨きすることを嫌がるワンちゃんが多く、むしろ子犬のうちに歯ブラシで磨くことに慣れさせるのがよいでしょう。
それで永久歯に生え変わるころには嫌がらずに歯磨きさせてくれるようになります。
ちなみに、一般的には生後6週間から8週間くらいから始めるのがよいとされています。
犬が歯ブラシを嫌がるけどどうしたらいいの?
「歯みがき」という言葉が聞こえたとたんニョロニョロ動いて逃げようとする犬 pic.twitter.com/XsrvbjsXL1
— こたろうくん (@kotaro_chang) February 26, 2018
多くのワンちゃんは口の周りを触られることを嫌がりますし、いきなり棒みたいなものを突っ込まれたら、もう絶対に歯磨きをさせないでしょう。
まずはあせらず、次の方法でワンちゃんの口元を触れるようにします。
- お座りをさせる
- きちんとお座りしたらご褒美のオヤツをあげる
- 口の周りを軽くタッチする
- 大人しくしていたらご褒美をあげる
- 口の周りの色々な場所をタッチする
- 大人しくしていたらその度にご褒美をあげる
このことでワンちゃんは口の周りを触られても、大人しくしていればいいことがあると学習します。
犬の口の中を触れるようになれば歯磨き準備完了
ゴールデンちゃんのここのくちびる。めちゃめちゃ伸びるんですよねぇ。びよーーーーんっと。本犬は気にしてないどころかアホヅラ。かわいい。 pic.twitter.com/wU9bdDcdtm
— ぽてとさんはごーるでん (@potatosan0725) January 21, 2022
ワンちゃんが口周りを触らせるようになったら、次は口の中に指をいれて触ることに慣れさせます。
- 口元に手をあてて、最初は数秒間だけ唇をそっとめくる
- 少しずつ唇をめくる時間を長くして、慣れてきたら口の中に指を入れて歯や歯茎を軽く触る
- この時嫌がらずに触らせてくれたらオヤツをあげて褒める
- さらに慣れたら、指を奥歯の方に入れてみる
この時、指を急に奥に入れず、手前から驚かせないように入れるようにしてください。
犬の口の開け方は?
ワンちゃんが口を開けてくれない時には、上あごの左右にある犬歯の後方に指を入れると、ワンちゃんの口が自然に開き、奥歯の方まで指を入れることができます。
ガーゼやシートを使うやり方で犬に歯磨きをする
犬用の歯磨きシート🍎 pic.twitter.com/2cQGpBvNEf
— ⭐チビちゃん&ココちゃん♡ (@291yuta) September 8, 2019
指を入れても大丈夫になったら、飼い主さんの指に歯磨きシートやガーゼを巻きつけて、まだこすらずに軽く前歯に触れてみます。
それを嫌がらなければ次第に奥歯を触るようにして、少しずつこすってみましょう。
ここまでいずれも大人しくしていたら、褒めてご褒美をあげることをお忘れなく。
犬に歯ブラシで歯磨きしてみよう!
歯みがき待機犬🐶 pic.twitter.com/mo4cf7ZnPw
— zintamaru (@zintamaru) July 12, 2022
ここまできたら歯ブラシの登場となりますが、いきなり口の中に突っ込んではいけません。
手順は以下の通りです。
- 片手に歯ブラシ、片手にご褒美のオヤツを持つ
- ワンちゃんに歯ブラシを見せ、それを見たらご褒美をあげることを繰り返す
- 歯ブラシを持つ手にオヤツを持ち、反対の手で唇をめくりご褒美をあげる
- 唇をめくる時間を少しずつ伸ばし、奥歯まで全て見せるようになるまで繰り返す
- 歯ブラシを歯や歯茎に当ててからすぐにご褒美をあげてほめる
- 当てる場所を変えながら同じことを繰り返す
この方法で口の中に歯ブラシをいれても大人しくしているように練習しましょう。
歯ブラシで犬の歯をこする
ここまできたらまず外側の一カ所だけ歯と歯茎を歯ブラシでこすってみましょう。
大人しくしていたらご褒美をあげることを繰り返して、少しずつ磨く場所を増やしてこする時間を伸ばします。
犬の口の内側と奥歯の歯磨きは?
外側を大人しく磨かせるようになったら、少しずつ内側と奥歯も磨くようにします。
なお、なかなか口を開けてくれないワンちゃんの場合は、大好きなフレーバー付きの歯磨き粉を使うと大きく口を開けてくれるでしょう。
犬の歯磨きを歯ブラシでするやり方をご紹介!まとめ
ボール遊びをしているときは子犬のように見えて、歯みがきをしているときは一気に老け込んで見える健太です。変幻自在です。 pic.twitter.com/PrsZXWh264
— あか (@akaneco0227) October 7, 2020
しつけ全般に言えることですが、愛犬に歯ブラシでの歯磨きをしつけるやり方には時間がかかるとされています。
しかし、なかなか覚えないからとあきらめてしまうと、かわいい愛犬が歯周病となる可能性が高くなってしまうのです。
永く一緒に暮らしていくためには、根気よく歯ブラシを使う歯磨きのやり方を愛犬にしつけることが大切です。