夏もいよいよ終わり、秋の季節がやってくると、イガの中からひょっこりと顔を出す『栗』
栗といえば「秋の味覚」を代表するもののひとつですよね。シンプルに茹でて食べたり、お菓子やケーキに使われたりと、その味覚は私たちを楽しませてくれます。
そんな秋の味覚の一つでもある栗、実は犬も食べることができます。
しかし、食べれるからと言っても、少し注意しなくてはいけない点があります。
今回は犬に栗を与える際の注意点についてまとめてみました。
それでは早速見ていきましょう!
栗を食べるとどんなメリットがある?
皆さんが食べている栗。実は「実(み)」だと思って食べてる部分は「種」、というのはご存知でしょうか?
ちなみに、皮だと思っていた部分が「実」、トゲトゲが「皮」なのだそうです。意外ですよね(;´・ω・)
種には発芽に必要な栄養分が、ぎゅっと詰まっています。当然、栗も同じです。
栄養面ではビタミン類(ビタミンA、B1、B2、C、葉酸)が多く含まれているほか、マンガンをはじめ、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも含まれています。
食物繊維も豊富なため、適量であれば便秘の予防、解消にも効果がありすので、栗は栄養バランスに優れた食材とも言えるでしょう。
しかも、栗に含まれる水分量は可食部100gあたり58.4gと意外に多く、食欲が低下気味の犬には良い栄養源になってくれそうです。
※文部科学省 食品データベース 「ゆでた可食部100gあたり」による
栗のあげすぎには注意が必要です!
栗は「種」の部分なので栄養は豊富に含まれています。
しかしその反面、犬にとっては消化しにくい食べ物なので、あげすぎてしまうと消化不良で下痢になる可能性がありますので注意が必要です。
また、炭水化物が多く含まれているので、与えすぎはカロリーオーバーとなり肥満の原因にも繋がります。
栗の甘さは犬にとっては大好物。「もっと欲しいよ!」とおねだりしてきますが、お腹がいっぱいで普段の食事を残してしまったり、逆に普段の食事も完食してしまった…。など、食事のバランスか崩れてしまわないようにすることも大切ですね。
栗は「生」で与えないほうが無難です!
栗を生で食べる方も実際にはいます。私の父は食べてました。(その独特のクセが好きなんだとか…)
実際、食べたことがある方はご存知かと思いますが、茹でた栗より生のほうが硬いです。(;´Д`)
柔らかく茹でた栗に比べ、生栗は消化に悪いと言えます。犬は咀嚼(細かく噛み砕くこと)ができないので、栗を生では与えないほうが良いでしょう!
また、生で食べるほうがアレルギーのリスクも高まります。
特にアレルギーなど体質が合わない場合は注意が必要です。
一般的には、生食するほうがアレルギーのリスクは高いと言われていますが、茹でた栗を与えてアレルギー反応を起こした場合は早急に動物病院で受診しましょう。
与える時は「皮をむいて細かく」しましょう!
いくら茹でたからといっても、皮付きのまま犬に与えてはいけません。
私たちも皮を取り除いて食べるように、犬にとっても皮の部分は消化に悪いので必ずむいてあげましょう。
また、皮をむいて丸ごと与えてはいけません。犬を観察すると、2~3回程度しか噛まないで飲み込んでしまう時がありませんか?犬は基本的に飲み込める大きさ、やわらかいものは丸のみしてしまいます。
消化されずに腸で詰まってしまう危険性もありますので、細かく砕いて消化に良い状態で与えるようにしましょう!
まとめ
栗はその種の部分に栄養がぎっしり詰まっていて、犬にとっては優れた栄養源になります。
犬に栗を与えても大丈夫ではありますが、
- 犬にとって栗は消化に良くないので与えすぎない。
- カロリーオーバーに注意する。(肥満の原因)
- 生で与えるとさらに消化に悪いので、必ず茹でて与える。
- 丸のみする場合もあるので、消化に良いよう細かく砕いて与える。
という点を知っておいて、上手に栗の栄養を取り入れていきたいですね!