犬にギョウ虫が?!寄生虫の駆除や症状、検査費用っていくら?

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人間でも、小学校や幼稚園で、プールが始まる時期に「ギョウ虫検査」をしますよね。

実はワンちゃんにも「ギョウ虫」は感染する確率が。

ひとことに「ギョウ虫」といっても色々な種類があり、駆除の仕方や料金が期間などによって変ってきます。

自分の愛するワンちゃんがもし「ギョウ虫」に感染してしまったら・・・

治療方法や種類なども詳しく解説していきます!

寄生虫は犬にどんな症状を及ぼすのか

少ない寄生虫が体に入り込んでしまっても、ほとんどが症状が全く無い「無症状」

それでも寄生虫は体内を少しずつ侵食していきます。

犬に回虫が出てきた!回虫の特徴は?

・ウンチの中に寄生虫が混ざって出てくる

・便が柔らかくなったり下痢を起こす

・ごはんを食べなくなってしまう

・筋力が衰えてやせ細る

・毛ツヤがなくなってしまう

など

体の中に生存している虫が体に悪さをしている際は、最悪な状況で腸閉塞の原因にも。

寄生虫は予想以上にかなり危険

ギョウ虫の卵は顕微鏡などでないと目で直接見ることは無理難題。

寄生虫が大人へと成長し始めるとウンチの中に混ざり、私たち人間が寄生虫であるギョウ虫を発見することが多いです。

ただし、犬は大人に成長するにつれ、「寄生虫」への免疫力や抵抗力が備わってくるので、成虫まで成長できるのは大体が6か月以内の子犬までとの説も。

人間に感染してしまうと、皮膚や目・神経系回虫が入り込んでしまい、炎症や障害を起こし、時には深刻な後遺症がが残る可能性まであるのです。

犬の体内に入り込んだ寄生虫は人にも感染する

実は犬の体内に入り込んだ虫は「人間」にも感染し、ほとんどが口や肛門の周りなどに付着しています。

人間へ感染する原因

ワンちゃんとのキスや同じスプーンやフォーク、お皿などでご飯をあげたりすると、ワンちゃんに付いていた寄生虫を一緒に我々人間が飲み込んでしまう可能性も大。

愛犬を抱きかかえたり体を撫でたりした後、手を除菌しなかったり洗わなかったりしないでいると虫が口に入り感染することがあります。

また愛犬と一緒のベッドで寝ている間に、体に付いていた虫の卵を不意に飲み込んで感染することも大いにあるわけです。

ワンちゃんに付いていたノミを手で潰したときに、その死骸や菌などをそのまま手を洗わずにいるとたまたま飲み込んで感染してしまうことも。

おトイレで排泄をする場合、卵の場合そのまま孵化し飼育環境に温存する場合があります。

犬から寄生虫を予防するためにはどうしたら良い?

「定期駆虫」という薬で使用するお薬の量やそれを与える間隔・期間は、寄生虫の種類やワンちゃんの年齢によって変ってきます。

かかりつけの動物病院の指示のもと、動物病院で処方される「動物用医薬品」できちんと駆除しましょう。

「動物用医薬品」とは、効果・効能や安全性が国から認められているお薬のこと。

子犬のときから安心してご使用いただけますので詳しくは、かかりつけの動物病院にご相談ください。

犬に寄生虫が住み着いたらどんな治療法がある?

想像のとおり、ほぼ目に見えない相手ですし実際に感染していても症状が軽いため、気付くのは大変困難です。

ですが、早期発見ができないと飼い主さんにも不意に感染する可能性も。

虫を見つけるにはどうしたらいいの?

便やおしっこの排泄物に混じってすぐ見て分かる虫もいれば、とにかく小さくてすぐには発見できない種類もいます。

どちらにしても、感染が分かった時点でで「早期発見・早期治療」が理想的。

犬の体に寄生した虫は、実は成虫になると一緒に排泄物と一緒に体外へ。

ただし、とても小さく飼い主さんやワンちゃん本人では見えない為、特別な検査が必要になるのです。

検便で陰性でも油断は禁物

検便で虫卵が見つかれば寄生していることは確実ですが、陰性であっても全く油断はできないと言っても過言ではない。

ある程度の期間中ならば感染していても、寄生虫本体の姿は見つけることができません。

また卵はウンチの中に均等に散らばっているわけではないので、一般的な検査方法では卵を見つけられない場合も。

もし検査をしたところでギョウ虫が発見されたとしても、そこまで心配することはありません。

駆除薬を飲ませてあげればおなかの中の「ギョウ虫」は消え去ってくれることでしょう。

ただここで1点問題が。

いつもの生活環境に散らばってしまった虫の死骸や卵までは駆除することはできないので、ギョウ虫にとって温存環境が良ければ、20日で感染してしまうほどのかなり警戒すべき卵。

何年間も感染力を持ち続けることも。

最悪の場合、ここまでくると愛犬が「再感染」という避けるべき状況にもなることは確かですし、合わせて一緒に住む家族にも感染するリスクが高まります。

なので、おなかの中の寄生虫・健康を害するモノからワンちゃんと飼い主さんを守るためには、定期的な検査と駆除薬が非常に重要に。

犬を買ったばかりでも寄生虫はいる

ワンちゃんを迎えいれる時は、本当にドキドキしますよね。
愛犬の健康を守るため私たちは何をするべきなのか。

どんなことに気を付ければ良いのか。

1.興奮させすぎないこと

新しい家の何もかもが興味深くて、「もっと遊んで」という子犬のアピール。

「元気の塊」のようなパピーたちですが、体調管理とすくすくと育てるためには興奮させすぎないことがとっても重要。

育ち盛りでもある子犬期は、20時間程度寝ていても良いといわれる時期です。

2.犬が行動する範囲には口に入れる物は置かない

子犬の口の中はむず痒くなり「とにかくなんでも噛みたい時期」がやってきます。

この時期は何にでも興味がある時期。

落ちているものを何でも口にしてしまい誤飲事故が多く発生しやすくなります。

遊ばせる予定の場所には口に入れて困るものは絶対に置かないように!

犬に住み着く寄生虫の種類

主な寄生虫の種類といえば「内部寄生虫」か「腸内寄生虫」に区分けされています。

主に、人間を含む「動物」の体内に住み着いてしまう虫のこと。

ただおなかの中に寄生してしまった虫は、人間の目で見つけることはかなり難しく、症状も全くといっていいほど発症しないため、どうしてもギョウ虫からの感染を見落としがちに。

見落とした結果、感染したワンちゃんがウンチと一緒に虫の卵を出し、いくらしっかりと管理していても、気が付かないうちに愛犬と私たちの生活環境を寄生虫が温存しやすい環境に変化してしまうこともあります。

ギョウ虫の種類

体内に感染する方法などは寄生虫の種類によって変ります。

回虫

主な原因は「誤って飲み込むこと」

ほとんどが動物の腸に住み着き、体内のビタミン以外の栄養素をエサとして住み着きます。

約18cmほどの大きさでかなり大きい寄生虫。

鉤虫

サイズ→犬鉤虫2cm以下
幼虫を誤って飲み込んでしまったり、粘膜から侵入することが主な手口であり、お母さんのの胎盤やミルクから感染。

腸の粘膜に咬みつくことが多く、そこから血液を吸い取り生きていきます。

鞭虫

寄生虫の卵が偶然、手に付いたりして飲み込み、感染するケースです。

腸の粘膜に咬みつき、吸血鬼のように血を吸って生存。

約7cm以下でサイズ感としては小さめの虫ではあります。

瓜実条虫

体に幼虫などを持ったノミが皮膚に付いたり、体内に入ったりすることで感染。

腸の粘膜に体を固定し動かなくなり、その体の表面から栄養分を吸収する。

50cm以下のサイズ感になっています。

マンソン裂頭条虫

寄生虫の幼虫が付いたカエルやヘビなどを食べることで感染する。

あまり日本にはヘビやカエルを食べる文化がないため、この種類は海外に多い。

約最大1~2mでこの種類に関しては個体差があるようです。

多包条虫(エキノコックス)

サイズ→0.2~0.5cm

幼虫を持ったネズミなどを食べることで感染する。

犬の中の寄生虫を発見する検査や費用

ギョウ虫らしき症状が出た場合は駆除専用の薬を投薬して対応します。

一回の投薬ではゼロにできないこともあるので状況によって必要ならば複数に分けて、検査や駆除薬を使うこともあります。

治療費例

治療期間:3週間

通院回数:2回

合計治療費用:2,866円

寄生虫の中でも回虫は特に子犬が感染しやすいですが、寄生虫への抵抗力が無い人間に感染した場合もかなり危険。

ワンちゃんだけへの感染だけでは終わらず、飼い主様やご家族へも感染しないように十分気を付けましょう。

犬にギョウ虫が住み着くまとめ

飼い主さんが徹底的に管理し続けることが大事です。

「恐い」「気持ち悪い」「虫が苦手」だと思わずに、ワンちゃんの健康を支えること。

私たち飼い主が感染してしまう可能性の中で、普段何気ない愛情表現がワンちゃんだけでなく飼い主さんにも健康被害を被る可能性も。

普段の行動から理解しにくいことでもしっかりと向き合って、ワンちゃんの変化や健康を気遣ってあげましょう。

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