
ピーナッツは落花生、南京豆とも呼ばれ、世界中でよく食べられているポピュラーなナッツの1つだ。
名前に「ナッツ」とついているので木の実かと思ってしまうが、実は豆類。犬にナッツ類はダメ!とよく聞くが、ピーナッツは豆類であり、中毒性のある成分は含まれていないので犬に与えても大丈夫なのだ。
とはいえ、ピーナッツは加工品も多い。おつまみの定番である柿ピーやバタピーをはじめ、食パンに塗って食べるピーナッツバターなど実に様々だ。
何気にこれらの加工品は身近な存在であるため、食べていれば犬も欲しがってくるだろう。だが、成分やカロリーは大丈夫なのだろうか?
【獣医師監修】班目美紀

ピーナッツの成分

あまりにも身近な存在ゆえ、おつまみとしてのイメージが強いピーナッツだが、単体ではどんな成分が含まれているのだろう。
リノール酸やオレイン酸が豊富
ピーナッツには、身体によい油として知られる、リノール酸とオレイン酸がたっぷりと含まれている。
リノール酸は皮膚からの水分喪失を防ぐなど、皮膚のバリア機能には欠かせない成分である。
また、オレイン酸がもたらす効能としては、保湿効果や、皮膚や毛の健康維持、善玉コレステロールには影響を与えず悪玉コレステロールだけを減少させる効果、便通をよくする効果などがあげられるようだ。
ナイアシン
ナイアシンはビタミンB3とも呼ばれ、基本的には肉や魚に多く含まれている成分。
糖質・脂質・タンパク質の代謝には欠かせない。循環系、消化器系・神経系などの働きをサポートしてくれる。
ビタミンE
ピーナッツに多く含まれるのがビタミンEである。
ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれ、アンチエイジング効果が期待できる栄養素だ。
また、強力な抗酸化作用で活性酸素を無毒化するといわれており、動脈硬化の予防に期待ができる。
ピーナッツのカロリーと糖質量

このようにピーナッツは栄養豊富であるようだが、果たしてカロリーや糖質に至ってはどうなのだろうか。
※いずれも100g当たりの数値。カロリー、〈 〉内は糖質の順。
ピーナッツ(乾/小粒種)・・・562kcal 〈11.4g〉
ピーナッツ(乾/大粒種)・・・562kcal 〈10.8g〉
ピーナッツ(いり/大粒種)・・・585kcal 〈11.0g〉
こうして見てみると、ピーナッツは驚くほど高カロリーなうえ、糖質も高いことが分かる。
ピーナッツを一度に100gも与えることはないだろうが、だいたい10粒ぐらいで28kcalと考えてもらってもいいだろう。
10粒程度など与えれば一気に食べてしまいそうな量だが、ついつい与え過ぎないよう注意した方がよさそうだ。
バターピーナッツとピーナッツバターは?

バターピーナッツは「バタピー」と略され、おつまみとしてもお馴染みだろう。バターピーナッツは皮を剥いたピーナッツを油で絡めて食塩などで味付けしたもの。
名前に「バター」とついているが、実際にバターを絡めたものは少なく、パーム油などの植物性油脂が使われているものが多いようだ。
一方のピーナッツバターは、ピーナッツの油分によってペースト状にしたもの。
粒が残っているタイプ、滑らかなペーストタイプがある。いずれも、バターと名がついているもののバターは入っていない。
バタピーは食塩などで味付けされているので犬に与えるには向かないが、ピーナッツバターであれば犬に与えることはできるだろう。
ただ、気になるのはカロリーや糖質量だ。まずはピーナッツバター、それと参考までにピーナッツ単体とで比較してみよう。
※いずれも100g当たりの数値。カロリー、〈 〉内は糖質の順。
ピーナッツバター・・・640kcal 〈20.1g〉
ピーナッツ(乾/小粒種)・・・562kcal 〈11.4g〉
ピーナッツ単体に比べると、ピーナッツバターのカロリーは若干高くなるようだが、それよりも注目してほしいのは糖質量だ。
なんと、ピーナッツ単体のおよそ2倍!ピーナツバターを食べさせる場合は、愛犬のカロリーコントロールは十分気をつけたほうがよさそうだ。
さいごに

ちなみに「生」の落花生を塩茹でして食べる「茹でピー」も、実はとても美味しい。
茹でてホクホクになったピーナッツは、まさに栗のような食感。水分を含んでしっとりした分、通常のカリカリ食感とは違った味わいを楽しむことができる。
カロリーも生の落花生を茹でた場合は288kcalとこちらも納得。
いつものピーナッツは硬いので犬に与えるのは少し心配…という方は、ぜひ一度試してみてほしい。