犬が脳震盪を起こした!回復すれば大丈夫なの?

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犬が脳震盪を起こした!回復すれば大丈夫なの?

人と同じように、犬も交通事故などで頭を激しく打つと脳震盪を起こします。

また、家の中で抱っこして落とした時など、犬は脳震盪を起こしますがすぐ自然回復する事が多いので、そのまま放置していないでしょうか?

もしすぐに回復したとしても、犬が脳震盪を起こした時は油断できないのです。

ここでは犬の脳震盪に関するさまざまな注意点をご紹介します。

 

犬が脳震盪を起こすのはどんな時?

まず思い浮かぶのは交通事故、そして散歩やドッグランなど、運動をしている時です。

しかし、ワンちゃんたちにとっては、次のようにお家の中にも危険がたくさんあって、とくに小型のワンちゃんや子犬のころは注意しなければなりません。

 

抱っこされた状態で落とされた

ワンちゃんを抱っこしている時、急に暴れたりすることはよくあります。

室内でも抱っこする時は、しっかり抱えて放さないように気をつけましょう。

 

室内で走っていて滑って転んだ

フローリングはもちろん、畳も滑りやすいので家の中を走り回らせないようにするか、滑り止め対策しておくことをおすすめします。

また、シニア犬の場合は普通に歩いていても転んで、家具などで頭を打つことがあります。

ワンちゃんの動線はしっかり滑り止め対策をしておきましょう。

 

階段を降りようとして転んで落ちた

階段があるお宅ではワンちゃんの上り下りには要注意です。

勢いがついて転げ落ちると脳震盪どころか大ケガにつながりますから、ワンちゃんには階段の上り下りをさせないようにした方がよいでしょう。

 

ペットサロンなどでトリミング台の上から落ちた

これは飼い主さんが防げることではありませんが、ペットサロンなどでのワンちゃんの取り扱いには注意しておくとよいでしょう。

トリミングをする台はかなりの高さがあり、その上でワンちゃんが自由に動けるような形でトリミングをするお店があります。

物音などに驚いたり、嫌がって逃げようとしたりした際に転落することがあるので、そういうことにしっかり注意を払ってくれるお店を選ぶようにするとよいですね。

 

脳震盪を起こした犬が見せる症状とは?ふらつき、嘔吐など

頭を強く打って脳震盪を起こしているワンちゃんには次のような症状が現れます。

  • 平衡感覚を失ってふらつく
  • 呼吸が乱れる
  • よだれを大量にたらす
  • 嘔吐する
  • 筋肉が勝手にけいれんしたり、硬直したりする

このほかにもめまいを起こしたり、車酔いのようになったりすることもあります。

これらの症状が見られる時は危険な状態ですので、取り返しのつかない事態になる前に、すぐに獣医さんの診察を受けましょう。

 

犬の脳震盪は翌日や数日後に症状が出ることがある

頭を打った当初は症状が見られても、時間が経ったら元気になることもよくあります。

しかし、これらのことがしばらくしてから現れることがあるので油断は禁物です。

脳が強い衝撃を受け脳細胞がダメージを受けると、回復に時間がかかります。

その回復期に運動をしたり興奮したりする事で脳が活発に働きだすと、脳細胞が暴走して脳震盪を起こしたのと同じ状態になってしまうのです。

ワンちゃんが頭を強く打ったら、元気でいても必ず獣医さんに診てもらってくださいね。

 

犬が脳震盪を起こした時の対処方法は?

ぐったりしていたらとにかく、ただちに病院へ連れて行き獣医さんの診察を受けることです。

その際には次のことに気をつけてください。

  • できるだけ動かさず、意識がないからとゆすったりしない
  • 板などの上に寝かせて車に静かに乗せる
  • クッションなどを使って、後ろ足より頭が高い位置(約30度)になるようにする
  • 意識がなければ口を開けて舌を前に引き出して呼吸できるようにする

なお、口を開けさせる時は無意識でも手を咬まれることがあるので、無理に開けたりせず家族に手伝ってもらいながら十分に気をつけましょう。

 

犬の脳震盪の後遺症

頭を打って傷ついた脳細胞のなかには回復できずに壊死してしまうものがあり、脳出血などでも細胞が元にはもどりません。

脳は場所によってそれぞれ担当している部位があり、その部位がマヒするなどの後遺症が残ってしまう場合があります。

それが足なら歩けなくなってしまいますし、声が出せなくなってしまうワンちゃんもいます。

また、平衡感覚がなくなってバランスが取れずに歩けなくなり、寝たきりになってしまうこともあるので、脳震盪を起こしたワンちゃんはしばらく注意深く観察してあげてください。

 

犬が脳震盪を起こした!回復すれば大丈夫なの?まとめ

犬の脳震盪はほとんどが飼い主さんの不注意で起こるものなので、しっかり注意することで防げます。

愛犬が頭を強打した時、すぐに脳震盪から回復しても後で容態が急変することがあります。

また、その時に脳震盪を起こしていなくとも、やはり後で愛犬が急に意識を失うこともあるのです。

頭を打った時には大丈夫そうに見えても必ず獣医さんに診察してもらいましょう。

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