犬の無駄吠え防止対策とは?

Pocket

犬の無駄吠えで悩んでいる人は多いと思います。

夜も朝も吠え、日中も宅配業者が来たり留守番したりして吠え、近隣に迷惑がかかると困っている飼い主はいるでしょう。

様々な対策やグッズがありますが、効果は犬によって違うようです。

 

犬の無駄吠えとは?

 

つい無駄吠えという言い方をしてしまいますが、犬にとっては無駄ではありません。

何か言いたいことがあって吠えているのです。

犬は聴覚が優れているため、サイレンの音や雷、通行人の声なども人間よりも大きく聞こえています。

犬も自然界にない音ばかりがあふれる人間が住む世界をうるさいと感じているかもしれません。

 

無駄吠えの原因は?

仲間への合図

オオカミは離れた場所にいる仲間に向かって吠え、それを聞いた仲間は帰り道を知ります。

犬が留守番中に遠くにいる飼い主に呼びかけるつもりで吠えていて、広範囲まで響くので近所迷惑になりやすいです。

 

不安・寂しさ

大昔と違って夜になると暗くなり、家の周辺は静かになります。

常に群れの仲間に囲まれ、自然の音や他の動物の気配を感じながら過ごしていたときと違うので不安になり、吠えてしまうようです。

 

なわばり意識

宅配業者が来たときや家の前を通行人が通ったときに吠える犬は多いですね。

子犬の頃にあまり他の人や犬とふれあわず、外の世界を知らないと警戒心だけが芽生えてしまいます。

社交性にかけると吠えやすく怖がりになる元です。

近所づきあいが減っていますが、他に犬を連れて散歩している人なら遊ばせてくれることが多いので、できるだけ散歩に行きましょう。

 

飼い主への要求

ごはんが欲しい、散歩に行きたいなどを訴えているときの吠えです。

実際にごはんや運動量が足りていなかったら増やすべきですが、要求にいちいち応えていたら犬は「吠えると応えてくれる」と学習してしまいます。

要求吠えが始まったらおすわりと指示を出して気持ちを切り替えさせてください。

 

無駄吠え防止グッズ

超音波で吠えをやめさせる

最近は様々な犬の無駄吠え防止グッズが販売されており、犬が嫌がる超音波を発するというもので、人間には聞こえず迷惑にならないので人気があります。

形はランプのように部屋に置く据え置き型や首輪型、携帯型のものです。

犬の無駄吠え防止対策とは?

据え置き型や携帯型は犬の近くに機械がないと使えないというのがデメリットです。

首輪型は犬に直接つけるので、他のものよりは効果がありますが、どれも時間が経つにつれて犬が慣れてしまう可能性があります。

 

無駄吠え防止アプリ

犬が超音波を嫌がるのを利用したアプリが開発されています。

人が集まっている場所や夜静かにしなければいけないときでも使えるのがメリットです。

ですがこちらも使っていくうちに犬が慣れてしまうことがあります。

 

嫌な音を出すスプレー

犬が吠え出したら専用のスプレーをかけてやめさせるという方法があります。

犬が嫌いなヘビや虫などのシュッという音がするスプレーで、音なら遠くからでも使えるという点はメリットです。

ただし火の近くでは危険なので使用できない、犬から1m以上離れて顔とは違う方向にかけなければいけない、タイミングよく使わなければいけないというデメリットがあります。

使われているガスは毒性は低いですが、直接吸引するとどうなるのかは不明です。

 

嫌なニオイを出すスプレー

嗅覚が優れている犬にとって、嫌なニオイはかなり効果があるようです。

市販されているスプレーはラベンダー、オレンジ、カモミールなどのハーブや植物のニオイなので、人間には嫌なものではありません。

酢は犬の体に害はなくニオイが嫌いな子がいるので、手作りで5倍以上の水で薄めたスプレーを試してみると良いでしょう。

どれも使用する際は犬の目に入らないように、鼻より少し上にかけるようにしてください。

首輪につけるスプレーもあります。

 

電気ショックを与える

犬の吠え声に反応して電気ショックを与える首輪型の機械があります。

当然犬は痛がり、たいていのドッグトレーナーはおすすめしません。

しかし今までに聞いたことがないような泣き声をあげていた、皮膚がやけどや壊死を起こすのでは、逆にストレスになって問題行動が増えると批判的な声が多いです。

虐待を受けて保護された犬の中には首周りにこのようなあとがついている犬がいます。

電気ショック首輪で犬が死亡したという話はフェイクニュースですが、ペット先進国のヨーロッパではこのような首輪の使用が禁止になっています。

 

犬は不満がある?

 

どうしても吠えるのをやめない犬は何かストレスがあるのではないでしょうか?

犬が問題行動をするのはそもそも欲求が満たされていないから。

欲求とはごはんを食べる、遊ぶなどの生きていくのに必要なものです。

早朝に吠える原因が空腹であれば、夜遅くにごはんをあげる、ごはんの回数を増やすといった対策で落ち着く可能性があります。

他にも排泄環境に問題はないか、食事のバランスはとれているか、運動は足りて肥満になっていないかなど、生活環境はいくらでも改善できます。

 

まとめ

虐待を受けて本当に人間不信になって犬は閉じこもって出てこないし、何かを訴えもしません。

吠えて何かを訴えてくるということは人間が好きで、まだ改善の余地があるということです。

体罰でしつけをするのではなく、犬が暮らしやすい環境をつくって無駄吠えをさせないようにしてください。