犬と何気なく生活している中で、私たち人間にとっては「いつもの事」でも、犬にとってみれば「寿命を縮めてしまう行為」があるのはご存知ですか?
もしかしたら、犬を飼い始めたころは気を配っていたことも、時間の経過とともに慣れて疎かになっていた…、知らず知らずの内に犬に与えていた…、なんて方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな「犬の寿命を縮めてしまう3つの行為」について、ご紹介していきます。
愛犬を大切に想っている飼い主さんには常識的なことばかりですが、慣れや習慣は自分では中々気づきにくい部分でもあります。今一度、初心に戻ってあなたの愛犬をできる限り長生きさせちゃいましょう!
犬の寿命を縮めてしまうその行為「タバコの受動喫煙」
皆さんは「受動喫煙」という言葉をご存知ですか?
受動喫煙とは、たとえ自分自身は喫煙していなくても、タバコを吸っている人が側にいるだけで、煙に含まれる有害物質を吸ってしまうことを言います。
この受動喫煙の影響は犬にだって当然あります。もし、飼い主さんが喫煙者の場合、犬の発ガン率は1.6倍とも言われています。
また、タバコから出る煙は、「主流煙」「副流煙」「呼出煙」と3つあります。
- 主流煙・・・喫煙者が吸いこむ煙
- 副流煙・・・火を付けたタバコの先から出ている煙
- 呼出煙・・・喫煙者が吐きだす煙
しかも、主流煙よりも副流煙の方が悪い成分は多く含まれています!
また、副流煙だけではなく呼出煙にも有害物質が含まれていますので、受動喫煙は犬にとって寿命を縮めることに繋がります。
少しぐらいの煙なら大丈夫と思っていても、タバコを吸っている人が側にいるだけで、愛犬が副流煙と呼出煙を吸ってしまうリスクを深く考えましょう。
日頃からタバコを吸われる飼い主さんは、愛犬の近くではタバコを控えるようにしてあげたいですね。
犬の寿命を縮めてしまうその行為「慢性的なストレス」
犬というのは非常にストレスを感じやすい生き物と言われています。
では、どんな時にストレスを感じるか、
- 長時間の留守番、退屈
- 引っ越しによる環境変化
- 家族の不仲、喧嘩
- 過剰なしつけによる支配
- 運動不足
などが主に挙げられます。
また、犬も人間と同じようにストレスが溜まりすぎると体調を崩し、病気になってしまうことがあります。
主な症状としては、
- 下痢や嘔吐などの症状
- 食欲が低下して痩せる
- 免疫力の低下による感染症
- ストレス脱毛症
- うつ病
など、ストレスは様々な症状を引き起こす原因にもなります。
ストレス状態が慢性的に続くと、犬の寿命を縮めてしまうかもしれません。
犬の寿命を縮めてしまうその行為「人間の食べ物を与える」
飼い主さんが食べるものすべてが、犬も食べれる訳ではありません。
犬に与えると害がある食べ物は、今や書籍やインターネットで調べれば、いくらでも情報は入ってきます。
よく「人間の食べものを犬に与えてはいけない」と耳にしますが、人間の食べ物を食べる習慣がついてしまうと、犬に中毒のある食べ物をウッカリ与えてしまい、最悪の場合、命を落としてしまう危険性だって十分あり得る話だからです。
また、犬が人間の食べ物を食べる習慣は他にも、「肥満の原因」や「塩分の過剰摂取」のリスクも伴います。
肥満は様々な病気にかかりやすくなってしまうほか、塩分の多い食事も犬に長期間にわたって与えていると、腎不全や動脈硬化などの疾患を起こしてしまう危険性があります。
愛犬が飼い主さんの食べる物に興味を持つのは当然です。
しかし、飼い主さんにとってはいつもの味付けでも、犬にとっては脂肪分が多かったり、一口で犬の1日の塩分を突破する可能性だってあります。
「ちょっとだけ」と思っても、大切な愛犬には人間の食べ物を与えないようにしましょう。
まとめ
犬の寿命を縮めてしまう3つの行為をまとめると、
- タバコの煙は犬にとっても悪影響。
- 慢性的なストレスは様々な症状を引き起こす原因になる。
- 人間の食べ物は犬には与えない。
となります。
特にタバコの副流煙(タバコの先からでる煙)や呼出煙(吐いた煙)による受動喫煙には、犬の健康に悪影響を及ぼす可能性が非常に高いので、煙の近くには行かせないようしましょう。
また、タバコの吸い殻、タバコを消した「水」など、犬が誤飲してしまうと中毒死してしまう可能性もあります。
愛犬が下に落ちているものを口に入れたり、なめたりすることはよくありますので、喫煙所付近やタバコが落ちている場所に留まらないようにすることも大切ですね。