仕事から帰宅したときやお出かけして帰ってくると、犬が喜んでお出迎えしてくれます。
そのお出迎えの仕草って可愛いですよね。しっぽを振って「おかえり!待ってたよ~」と言わんばかりです。
しかし中には走って体当たりしてきたり、ジャンプして体当たりしてくることがあります。
我が家のトイプードルは私が帰ってくると物凄い勢いで体当たりしてきます。体重は5㎏程度なのですが、もはや体当たりと言うよりは「突っ込んでくる」といった勢いで、背後から受けた場合は私のほうが倒れることもあります。
では、なぜ犬は体当たりしてくるのでしょうか?
この記事では「犬がどんなときに体当たりしてくるのか」について、ご紹介します。
体当たり① 楽しくてテンションが上がったとき
人間の場合、テンションが上がるときはどんなときでしょう?
例えば、スポーツ観戦していて応援しているチームが勝ったとき、一生懸命に勉強して資格や試験に合格したときなど、思わず「やったー!」と声に出してしまうほど、その瞬間の気分や気持ちがいっきに高まりますよね。
犬も人間同様にとても感情豊かな生き物です。
お散歩に行くと知った瞬間、遊んでいて楽しいときなど、いっきにテンションが上がります。
中にはテンションが上がると、活動的になって勢いのあまり体当たり、なんてこともあります。
飼い主さんに心を開いている証拠だと思いますが、犬の興奮状態は甘噛みや無駄吠えなどの問題行動に発展しやすいほか、体当たりによる思わぬ事故の恐れもあります。
そのため、上がったテンションを抑えられるよう「待て」のコマンドで静止をかけて、おすわりをさせて落ち着かせるのがいいでしょう。
体当たり② 単純に嬉しいから
犬は飼い主さんが外出から帰宅したときや仕事から帰ってきたときなど、それまで寂しかった感情から一転して嬉しさや喜びに変わります。
しっぽを思いっきり振ったり、顔をペロペロ舐めてきたりして、こんなに帰ってくるのを楽しみにしていたんだ、と思う方も多いのではないでしょうか。
実は「体当たり」も同じで、抑えきれない嬉しさや喜びがあると、「体当たり」や「飛びつく」など全身で表現することがあります。
犬に悪気はないのですが、我が家の実例でも申し上げたように、体当たりというよりは「突っ込んでくる」といった衝撃に近いので、飼い主さんが怪我をしてしまうケースもあるかと思います。
長い時間寂しい思いをさせてしまって、帰ってくるなり大喜びしている愛犬の姿を見ると、体当たりもついつい大目に見てしまいがち。
ですが、お年寄りや小さいお子さんがいるご家庭では安全のため注意が必要です。
体当たり③ 食べ物につられているとき
愛犬のご飯の準備をしているとき、それを察知してか犬がハシャギ始めたりしませんか?
犬にとって、食事とは1日の中で最も待ち遠しい時間です。
特に大好きな飼い主さんが美味しいものを用意してくれるのですから、犬にとってはとても楽しい時間になりますよね。人間もそうですが、食べることは、生きることに直結していますから。
そんな犬の嗅覚はとても鋭く、飼い主さんがご飯の準備をしていると、その匂いにつられてか体当たりしてきたり、飛びついてきたりしてくることもあります。
また、毎日決まった時間にご飯を与えていると、犬にはかなり正確な体内時計があるので、その時間を覚えるようになってきます。
ご飯の時間が近づくと、犬は「そろそろかな?」と分かるので、飼い主さんに体当たりや、飛びつくなどの要求行為をしてくることもあります。
まとめ
犬がどんなときに体当たりしてくるのか、その理由を3つほど紹介させていただきました。
- 楽しくてテンションが上がったとき
- 単純に嬉しいから
- 食べ物につられているとき
飼い主さんへの嬉しさや喜びの意味での体当たりは可愛いものがあります。
しかし、お年寄りや小さいお子さんがいるご家庭では、犬の体当たりはかなり危険です。
我が家でも、体当たりされて踏ん張れる時はいいのですが、不意打ちで転んでしまうこともあります。
これが、大型犬で体重もそれなりにあれば、その衝撃はかなり大きいものでしょう。
お年寄りや小さいお子さんがいるご家庭では、「待て」のコマンドからおすわりをさせて、興奮を抑えるしつけをしておく必要があるかと思います。