収穫時期の旬が5~9月、食べごろの旬が9~12月頃と、それ以外の時期は輸入されているため、年間通してお店で見かけられるのが特徴です。
一般的なかぼちゃは貯蔵性が高いことでも知られています。また、その栄養価は高く、甘さもあり、煮物やお菓子など幅広く使われていますよね。
そんな甘くて栄養満点のかぼちゃ。よく、わんちゃん用のおやつが売られているのを見かけます。
とはいえ、そもそも犬にとって食べても大丈夫な食材なのでしょうか??
ここでは、かぼちゃと犬の相性、与え方などについてご紹介していきます。
犬はかぼちゃを食べられる!
結論から言いますと、犬はかぼちゃを食べても大丈夫です。
かぼちゃはカロリーが高く、ビタミンやミネラルが豊富で、わんちゃんにとっても栄養価の高い野菜です。
ビタミンC、Eは、体に害のある活性酸素を抑える働きがあり、ガンをはじめ、老化の進行などを予防する栄養成分が含まれています。
ビタミンEは、別名「若返りのビタミン」とも呼ばれています。高齢の犬や病気がちの犬への栄養補給にはおススメの食材と言えるでしょう。
ほかにも、かぼちゃに含まれるβカロテンは必要に応じてビタミンAに変換される栄養素。その働きは、皮膚や粘膜を保護したり、眼や被毛の健康状態を保ってくれる作用が期待できます。
また、かぼちゃには食物繊維も多く、便通を良くする働きもありますので、便秘がちなわんちゃんにとっては嬉しい食材でもあるんです。
かぼちゃは調理方法で甘みが増す?
かぼちゃを食べるとき、いろいろな調理方法があると思います。
たとえば、「茹でる」「焼く」「蒸す」です。(なかには生で食べるツワモノもいますが…)
では、どの調理方法が最も甘まくて美味しくなるのでしょうか?それぞれの調理方法での特徴を見ていきましょう。
- 茹でる・・・時間をかけてじっくり煮込むほど、甘みが増していくのが特徴。
- 焼く・・・じっくり加熱すれば甘みは増しますが、水分が蒸発してしっとり感が弱くなる。
- 蒸す・・・甘みもあり、かぼちゃの味が濃い。(※茹でると、かぼちゃのうまみがゆで汁に抜けて出てしまうので私としては蒸すのがおススメです)
- 電子レンジ・・・時短にはおススメですが、急速加熱での高温処理なので、甘みが弱く感じる。
など、調理の方法によって甘みが変わってくるんです。
でも、どうして加熱すると甘くなるんでしょう?
その理由は、かぼちゃはたっぷりとでんぷんを蓄えていて、加熱によりそれが糖に変わるからなんです。
その際に活躍するのが、かぼちゃに含まれるアミラーゼという酵素。このアミラーゼはでんぷんを糖に変える働きがあります。特に30℃~60℃が活発に働きます。
つまり、この温度帯の時間が長いほど甘みを増してくれますので、かぼちゃは「蒸す」のが正解。
もちろん、茹でるのもOKですが、かぼちゃのうまみがゆで汁に抜けて出てしまうので、私としては蒸すのがおススメです。
与え方と注意すること
まず、生で与えると消化に悪いので、加熱処理したものを与えるようにします。
ここで注意したいこと、味付けは不要です。塩や砂糖での味付けは塩分過多や肥満の影響など、愛犬の健康管理によくないので注意したいところです。
では、かぼちゃの「皮」「実の部分」そして「種」。
実の部分は分かるとしても、「皮」や「種」って食べられるのでしょうか?
まず、皮の部分。
そのまま与えると消化しずらいため、与える場合はすり潰して与えるのがおススメです。
ちなみに、実の部分に含まれる栄養素のほとんどが皮にもあり、特にβカロテンと食物繊維は実の部分よりも多く含まれています。
では種はどうでしょうか?
答えは、食べられます。が、時間や手間はかかります…(;´・ω・)
まず、種をよく洗い下茹でします。次にフライパンで焦げ目がつくまで、よーく炒ります。すると、香ばしい匂いがしてきますので、お皿に移し冷まします。
冷めたら種の皮を剥いで出来上がり(^^)
よく犬にナッツ類はダメ!と言われるので、かぼちゃの種もダメなんだろう。っと思っていましたが、種自体に犬に危険なものは含まれていませんので、少量でしたら問題はありません。
さいごに
ほくほくして甘みの強いかぼちゃ。
一般的にお店に出回っているのは、西洋かぼちゃと言われ、日本かぼちゃと比べてもその栄養価は高く犬にとっても非常に優れた野菜といえます。
しかも、甘みが強いのでわんちゃんも好んで食べるかと思います。
ただ、カロリーが多いのが少し気になるところですので、愛犬に与えすぎは肥満の原因に繋がるかもしれません。
もともと犬は「野菜の消化が苦手な動物」であることを前提に与えたいですね(^^)