【獣医師監修】犬は桃を食べても大丈夫?カロリーや糖質は高い!?

桃
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桃

甘い香りとジューシーな果汁が魅力的な桃。桃の旬は7月~9月の初夏頃。ちょうど梅雨が明けて夏の日差しが強くなる時期に収穫のピークを迎える。

そんな桃の原産は中国。日本では弥生時代にはすでに食べられていたというのだから驚きだ。

 

一言で桃といっても、果皮と果肉の色の違いから「白肉種(白桃)」と「黄肉種(黄桃)」などに分かれていて、その種類も沢山ある。

主に白桃は、上品な甘さとジューシーな味わいが特徴で生食用が多い。一方の黄桃は、白桃に比べ実が引き締まっているのが特徴。ひと昔前は、缶詰などの加工品として使われるのが多かったが、近年では品種改良が進み黄桃も生食用に出回っているほどだ。

 

とはいえ、その甘さゆえに犬は大好物そうだが、実際に与えてもいいのだろうか?

今回はそんな桃にスポットをあて、栄養や効能、カロリーや糖質量などについて紹介していく。

【獣医師監修】班目美紀

専門家 監修
麻布大学獣医学部獣医学科卒。現在は動物病院で小動物臨床獣医師として勤務。

 

犬に桃を与えてもOK!水分補給にはもってこい

桃

桃の主成分は果糖。この果糖はフルクトースとも呼ばれ、砂糖の1.5倍の甘味を感じると言われている。

果糖は糖分なので、食べると太るというのが印象だろう。たしかにその通りだが、糖は犬の体にとっても大切な活動エネルギーであり、疲労回復には即効性のある有効な栄養源でもあるのだ。

 

桃には他にも、ビタミンC、Eが豊富に含まれ、ビタミンB群、カリウムなどもバランス良く含まれているのが特徴。また桃の88%は水分でできているため、暑い時期の脱水対策にはピッタリの果物といえるだろう。

 

一方、犬の健康を害するような成分は含まれていないので、犬に与えても問題ない。柔らかくジューシーな桃は犬にとっても食べやすい果物。旬の時期には、ぜひとも愛犬と堪能しておきたい果物だ。

 

桃のカロリーと糖質量はどのくらい?

桃のカロリー

桃の甘味は犬の嗜好にも合っているため、与えれば喜んで食べる犬も多いのではないだろうか。

暑い時期は特に、ツルッと食べれてしまうが、その甘さゆえカロリーや糖質量が気になるところだ。

 

まずは、スーパーで売られている「生の桃」と手軽に食べれる「缶詰」で見ていこう。

 

 桃(生)缶詰バナナりんご
白桃黄桃
エネルギー40kcal 85kcal85kcal86kcal57kcal
糖質8.4g16.6g19.2g19.4g12.4g

(※いずれも100gあたりの数値)

 

桃(生・缶詰)、バナナ、りんごで比較してみた。バナナは予想通りでカロリーや糖質が高め。意外にも、りんごよりも甘く感じる桃のほうがカロリーや糖質は低い。

 

一方の桃缶。生の桃と缶詰を比較した場合、カロリーも糖質も倍以上になってしまうようだ!

桃缶は手軽さゆえ与えるには便利かもしれないが、甘いシロップ漬けにされた缶詰は糖質が多いだけに、犬に与えるのは避けたほうが無難といえる。

 

 

 

桃に含まれる栄養と期待される効果

桃の栄養
ビタミンE
 
ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれ、アンチエイジング効果が期待できる栄養素である。
 
また、強力な抗酸化作用で活性酸素を無害化すると言われており、動脈硬化の予防に期待ができる。

 

ナイアシン

ビタミンB3とも呼ばれ、基本的には肉や魚に多く含まれている成分。
 
糖質、脂質、タンパク質の代謝に欠かせない。循環系、消化器系、神経系などの働きをサポートしてくれる。
 
 
 
ビタミンC
 
犬は体内でビタミンCを合成できるが、だからといって摂取しなくてもいいわけではない。年齢と共にその能力は低下するので長期的に摂取したい栄養素の一つ。
 
ビタミンCの主な働きとして、活性酸素を無毒化する「抗酸化作用」が挙げられ、免疫力の向上、コラーゲンの生成を促すなど、身体の調子を整えるには欠かすことのできない栄養素なのである。
 
 
 

カリウム

カリウムは、体に含まれている余計な塩分(ナトリウム)を排出する効果があることから、利尿作用血圧を下げる働きに期待ができる。

 

食物繊維

意外なことに、バナナよりも多くの食物繊維を含み、多くのダイエッターから注目を集めている桃。

桃の食物繊維のおよそ半分は水溶性食物繊維であるペクチンが含まれている。ペクチンは腸内の悪玉菌を体外に排出し、便秘を予防する働きはもちろん、コレステロールの吸収を抑制する作用にも期待ができる。

 

まずは与え方の基本をマスターしよう!

桃の種

桃の種は必ず取り除いてから与える

桃の種は他の果物と比べても大きい。大きな種を口にして喉を詰まらないよう種だけはきちんと処分しよう。

また、犬が盗み食いしないよう調理後の後始末も手を抜かずに行いたい。

 

食物アレルギーがないか様子を見守る

アレルギーの原因となるものをアレルゲンと呼ぶのだが、実は食べ物全てにアレルゲン要素があることは知っておきたいところ。

初めて与える時は少量から与えて、痒がったり嘔吐したりしないか、愛犬の様子を見守ってあげるのも大切だ。

 

もはや剥かずに食べるのもアリ!?

桃

桃は皮を剥いてから食べるイメージがあるが、実は皮ごと食べることができるのはご存知だろうか。

あまり馴染みのない方は驚くかもしれないが、桃の一番甘味が高いところは皮に面した実の部分。そのため、桃そのものの味わいを楽しむには、皮ごと食べるのがベスト。

 

しかも、皮と実の間には栄養もたっぷり含まれているから嬉しいところである。

 

ただ、皮付きの状態で与える場合は、犬にとっては消化に良くないため、与えるのは少量に留めておくようにしよう。細かく刻んだものをフードにトッピングにするのもよい。

 

とはいえ、農薬が気になる方もいるだろう。皮ごと与えたい場合は「無農薬」のものを選ぶか、農家さんが実際に皮ごと食べている安全性の高い桃を直接購入するのも一つの方法だ。

 

ちなみに、皮ごと与える場合は、水で洗い流しながら表面の産毛を取り除いておこう。口の中がチクチクしないためにも産毛処理は必須である。

 

 

 

さいごに

桃

果肉が柔らかい桃は皮をむくのも難しい。切れ味の悪い包丁でモタモタしてると、せっかくの桃が台なしになってしまうこともある。

 

そんな時は、難しいテクニックを必要としない「湯むき」がおススメだ。沸騰した湯に切り込みを入れた桃を15秒ほど入れた後、冷水で冷ます。あとは切り込みから皮をめくるだけでOK。キレイにむきたい方は、是非試してみてほしい。

 

与え過ぎに注意さえすれば、桃は犬にとっても問題のない果物であることが分かった。カロリーや糖質にも気を配りつつも、フレッシュな味覚を愛犬と共に味わおう!

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