犬は梨を食べても大丈夫?美味しいだけじゃない!梨の栄養と効能

梨

梨の歴史は古く、弥生時代ではすでに食されていたという。梨といえば秋の味覚の代表格。そのみずみずしさと、口に含んだ時の甘さに加え、芳醇な香りが人気の秘密である。

 

梨は主に、和梨、洋梨、中国梨の3種類に分けられる。国内で主に流通しているのは和梨が主で、皮の色により「赤梨」と「青梨」の2つのタイプに分けられる。

洋梨とはラフランスやル レクチェなどの品種で、最近では国内生産量も増えつつある。一方、中国梨はあまりみかけることはないが、味は和梨に似ているという。

 

夏の終わり頃からスーパーなどに並び始め、9月~10月にピークを迎える梨。犬は梨を食べても問題ないとされているが、白くて水分を多く含むのでカロリーや糖質は低そうだが、実際はどうなのだろう?

今回は、梨にスポットをあて栄養と効能、カロリーや糖質量について迫っていく。

 

 

犬に梨を与えてもOK!消化を促し疲労回復に効果あり

梨

梨で特筆したいのは、疲労回復に役立つアミノ酸のひとつ「アスパラギン酸」が100gあたり140mgと多く含まれていることにある。

また、リンゴ酸、クエン酸など、運動で体に溜まった乳酸を排除し、疲労回復を助ける成分も含まれている。

実は、梨にはこうした疲労回復をサポートするたくさんの成分が含まれているのだ。そのため、夏の暑さで疲れた体には効果的な果物といえるだろう。

 

しかも、梨には肉を柔らかくする「プロテアーゼ」と呼ばれるタンパク質分解酵素も含まれている。お隣韓国では、梨がタンパク質を分解、柔らかくする作用を利用して、肉に梨のすりおろしをタレに漬け込んでから焼肉を楽しむほどだ。

こうした消化酵素を含む梨はタンパク質がメインである犬の消化をサポートし、胃腸の健康に役立つと考えられている。

 

梨は他にも、利尿作用のあるカリウムも多く含むため、体内の余分な塩分を排出させ血圧を下げる効果も期待ができる。

とはいえ、梨の約90%は水分。利尿作用もある梨を与え過ぎてしまうと、尿の回数が多くなる可能性があることは覚えておこう。

 

犬にとって梨に含まれる栄養と期待される効果

一見、梨は果物らしくビタミンを多く含んでいそうに思えるが、実は意外にもビタミン含有量は少ない。しかし、アスパラギン酸などをはじめとした他の果物にはない梨独特の魅力があるのだ。

 

アスパラギン酸

アスパラギン酸はアミノ酸の一種。体内のタンパク質の合成をサポートする働きや、代謝を活発にし疲労回復を助ける効果が期待できる。

 

リンゴ酸

リンゴ酸は1785年にリンゴジュースより分離・発見された物質。その名の通り、りんごに多く含まれているが、梨やバナナなどにも含まれる有機酸の一つである。リンゴ酸は体に溜まった乳酸を分解する作用があり疲労回復に効果があるといわれている。

 

クエン酸

クエン酸には、疲労の原因である乳酸の増加を抑制、分解する作用があるため疲労回復に期待ができる。他にも、吸収されにくい成分を吸収されやすい形に変えて吸収したり、体内の有害物質を排出しやすい形に変えて排出する「キレート効果」にも注目されている。

 

カリウム

カリウムは、体に含まれている余計な塩分(ナトリウム)を排出する効果があることから、利尿作用血圧を下げる働きに期待ができる。

 

 

犬に与える前におさえておきたいポイント

梨

種類別カロリーと糖質量の比較

みずみずしく甘酸っぱい梨は、それほどカロリーや糖質は高そうには思えないが、実際のところどうなのだろうか。和・洋梨(生・缶詰)と他の果物とで比較してみよう。

 和梨西洋梨バナナりんご
缶詰缶詰
エネルギー43kcal78kcal54kcal85kcal86kcal57kcal
糖質8.3g18.4g9.2g16.7g19.4g12.4g

(※いずれも100gあたりの数値)

 

和・洋梨(生・缶詰)、バナナ、りんごで比較してみた。和梨の方が洋梨に比べカロリーや糖質は低いことが分かる。バナナは予想通りでカロリーや糖質が高め。

一方、梨の加工品で思いつくのは缶詰だ。やはり砂糖が加わる分、その数値もグンと跳ね上がってしまう。

手軽さゆえ与えるには便利かもしれないが、甘いシロップ漬けにされた缶詰は糖質が多いだけに避けたほうが無難といえる。

 

 

与え過ぎは下痢になりやすい

梨のシャリシャリとした食感は石細胞という成分によるもの。通常、野菜や果物の「皮部分」に含まれるが、梨の場合はジューシーな果肉部分に多く含まれているのだ。石細胞は胃腸では消化されなく腸を刺激して便通を良くする働きがあると言われている。

適量であれば便通を良くしてくれる石細胞。しかし、与え過ぎは逆に下痢になりやすいので覚えておこう。

 

 

皮を与える場合は「すりおろして」が正解

一見、梨は「ビタミンが多い果実」と思ってしまうが、実は意外にもビタミンの含有量は少ない。そのため、梨の栄養を最大限に摂取するなら、皮と果肉部分をセットで与えるのがベスト。

しかし、梨の皮は歯ざわりも悪く、犬にとっては果肉部分に比べて消化されにくい部分である。そのため、皮ごと擦りおろした手作りジュースなどがおススメだ。アスパラギン酸やカリウム、タンパク質分解酵素プロテアーゼなど、実に様々な栄養が皮の部分に多く含まれている。

ちなみに、「二十世紀梨」という品種の梨があるが、他の品種に比べて皮が薄いのが特徴。皮もなるべく使いたい場合は、二十世紀梨をチョイスしてみるのもアリ。皮ごと使う場合は、水でしっかり洗ってから調理しよう。

とはいえ、残留農薬が気になる方もいるかと思う。その場合は「無農薬」と表記された梨を選ぶのもよい。

 

 

鮮度の良い梨を与えよう

梨は傷むのが早い。収穫時に木から切り離された時点で、自らの持つ糖分や水分を呼吸するようになるため、収穫後はどんどん品質が落ちていくという。

そのため、購入したら早めに食べるのがポイントにはなるが、食べきれず冷蔵庫で保管する場合は、乾燥を防ぐためポリ袋に入れ密閉し「ヘタを下にして」冷蔵庫で保管するのがコツ。こうするで、呼吸を抑えることができ、1週間~10日程度は品質をキープすることができるという。

せっかく愛犬に与えるのだから、しなびれた梨ではなく、ジューシーなものを与えよう。

 

さいごに

梨

秋冬に旬を迎える梨。そのみずみずしい果汁は、乾燥する季節にはピッタリの果物だ。

また、梨ならではの魅力ある栄養が含まれているのが分かった。なかでも、肉を柔らかくして消化の面でもサポートしてくれる「プロテアーゼ」は、タンパク質中心の食事である犬にとっては一役買ってくれる。

手作りメニューでヘビーな肉料理を与える場合には、ぜひとも活用してみたい果物だ!

 

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