【専門家監修】犬が手を噛む理由って?犬が噛んだ時のしつけ方法のご紹介

犬が手を噛む理由って?犬が噛んだ時のしつけ方法のご紹介
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犬はとってもかわいいけれど、常に噛まれていたら一緒に暮らしていられないですね。

そのうち大ケガをしてしまうかもしれません。

【専門家監修】添野暁子

専門家 監修
2歳から犬と育ち、現在は4代目の愛犬と暮らすWebライター。愛玩動物飼養管理士1級の資格を持ち、犬について日々研究している。

犬が手を噛む理由って?

 

遊びのつもり

よく小さい子どもが遊んでよと親の手を引っ張ることがありますね。

犬にとって口は手と同じなので、子どものように遊びたい気持ちを表現しているのです。

体力のある若犬は放っておかれることがなにより苦痛。

暇な時間が長いと飼い主がいざ遊んでくれたとき、喜びすぎて噛んでケガをしてしまうかもしれません。

 

飼い主を見下す

飼い主におもちゃを取り上げられるなど、少しでも嫌なことがあると噛みつく犬がいます。

これは飼い主を見下している、または要求があるということです。

 

警戒心・恐怖心がある

過去に虐待を受けた犬、親・きょうだい犬と一緒に過ごさなかった犬は社会化しづらいと言われていますね。

遊ぶことで噛む力加減を覚えられるというのが理由のひとつです。

加減がわからないまま成長すると、少し噛んだだけでも本気噛みになってしまい、大事故になる可能性があります。

 

病気・ケガをしている

大人しいはずの犬が体を触って急に噛んできた場合は、病気やケガを疑ってもよいでしょう。

大型犬は体重が増えると関節を痛めるので、お手入れの際に気づくことがあります。

また珍しいケースですが、やたら飼い主を噛む犬は脳に疾患があるかもしれません。

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犬が噛んできたら?

マズルコントロール

母犬は子犬を叱るときに鼻先を噛みます。

これと同様に犬の鼻先を掴んで噛むのをやめさせる方法をマズルコントロールと言います。

たいてい犬はキャンと声をあげてひるみ、いけないことだと理解しやすいようです。

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また普段から歯が当たったら大げさに「痛い!」と騒ぐのは対策になります。

 

遊びを中断する

犬が手を噛んできたら「痛い」「ダメ」と一言言うくらいにして構うのを中断してください。

その後はしばらく無視をします。

犬には噛んだら構ってもらえなくなると学習させます。

 

手に甘噛みをさせない

犬には動くものを追う習性があります。

子犬時代にかわいいからと甘噛みを許してしまう人がいますが、事故に繋がるのでやめさせなくてはいけません。

甘噛みをやめさせる方法はこちらです。

  1. 子犬が手に甘噛みをしたらもう片方の手でおやつを用意する
  2. おやつを子犬に見せて誘導する
  3. 子犬が噛むのをやめたらおやつを与えて忘れずに褒める

これを繰り返していくと、手を離したらおやつがもらえると犬は学習します。

 

天罰式

噛まれたら物を叩くなどして音を出すのも効果的です。

犬は大きな音が苦手なので、噛んだら音がすると学習してやめる可能性があります。

しかし集合住宅では迷惑になったり家具や床が傷たんだりといったデメリットがあります。

物をかじるときのしつけスプレーを使ってもよいのですが、常に手につけているわけにもいかず、皮膚炎を起こすかもしれないのであまりおすすめしません。

 

運動させる

物をかじる癖と同じで犬は暇だから手を噛んでくることがあります。

外で充分に運動して疲れれば、家で問題行動を起こすことは減ります。

虐待を受けていた犬はまず遊んだことがありません。

運動は気持ち良いとわかるだけでも効果は期待できます。

 

なぜ犬は人の足を噛むの?

遊び

人を噛むというと手のイメージがありますが、足を噛む癖があって困るという声もあります。

これは手と同じような理由で習性に基づいた行動です。

犬の目線は低いので飼い主の足が視界に入ります。

動く足を見ると犬は面白くじゃれついてきますが、飼い主がここで反応しては余計遊んでしまいます。

飼い主は高い声を出したりせずに動きを止め、おもちゃやおやつで気を逸らしましょう。

犬は足を噛んだら構ってもらえないとわかればやめるようになります。

 

威嚇

ブラッシングやシャンプーが嫌い犬は、これからされるとわかると人の手足を噛んで抵抗することがあります。

お手入れを好きにさせるのは難しいですが、終わったあとにおやつを与えるようにすると少し苦手意識が薄れて落ち着くことがあります。

 

飼い主がしつけで叩いてしまってから噛むようになったという犬もいます。

これは飼い主を怖がっている状態で、対処が難しければ訓練士に相談してみましょう。

 

噛む犬種

  • ピットブル
  • ドーベルマン
  • ウルフ・ハイブリット(狼犬)
  • ジャーマン・シェパード

闘犬として改良された犬は噛みやすく、初心者には扱えません。

シェパードは賢い犬で有名ですが、正しいしつけができないと危険な犬になってしまいます。

ウルフ・ハイブリットは狼と犬のハーフなので野生の気質が強く、扱いはとても難しいです。

これらの犬種は見た目も怖いので日本ではあまり人気はなく、飼育頭数も多くありません。

 

まとめ

犬がなぜ主人の手を噛むのかというと主従関係ができていないから。

飼い主は犬に食事や家、生きていくための知恵を与えてくれる人であり、犬には不可欠の存在です。

ところが飼い主は欲しいものを何でもくれる人、自分の手下だと勘違いしている犬が問題行動を起こしてしまうのです。

かわいいからと何でもかんでも褒めて甘やかすのが愛情ではありません。

人間との正しい付き合い方を教えてあげるのが愛情なのです。