雨降りが続く梅雨の季節や、寒い冬はどうしても散歩の機会が少なくなりますよね。
そんな時、愛犬のストレス解消にもってこいなのが、引っ張りっこ遊びです。
ものに噛みつくという本能からの欲求を満たすほか、クールダウンなどのしつけに役立てることもできます。
ただし、犬との引っ張りっこは適したオモチャを使って正しいやり方で行うことで、事故を防止することが大切です。
ここではその遊び方やオモチャを紹介しますので、参考にしてくださいね。
Contents
犬と引っ張りっこをしてもいいの?
わたしのお話
避妊手術の抜糸が終わって、自由の身になったわ!
朝から力いっぱい引っ張りっこ。saraさんが、わたしのこと秋田犬にしか見えないって言うのよ。
た、た、た、たしかに凛々しい顔をしてしまってるかも…。
もっと女子力あげていくわ! pic.twitter.com/FDlUIUR2Dz— sara (@twisaratemote) April 7, 2018
ちょっと前まではこの遊びに否定的な意見が多かったのですが、最近ではトレーナーのブログなどで推奨する意見が多く見られます。
この遊びの効果としては次のようなものが考えられます。
- ワンちゃんのスキンシップに役立つ
- くわえたものを離す訓練ができる
- クールダウンを教えることができる
これらの効果について、もう少し詳しく解説します。
スキンシップに役立つ
ワンちゃんにとってはものに噛みつくことは本能なので、いつも何かを噛んでいたいと思っています。
甘噛みなどもその本能から来るものですが、手を強く噛まれるとケガが起きやすいでしょう。
引っ張りっこであれば、ワンちゃんの口と手の間に距離をおくことができるので安全です。
また、ワンちゃんにとっては欲求を満たしてくれる飼い主さんのことを、もっと大好きになるはずです。
くわえたものを離す訓練ができる
ワンちゃんと遊ぶ際におもちゃをくわえたまま、なかなか離さないことがありますよね。
そこで、引っ張りっこを楽しんだ最後の締めにオヤツを用意しておきましょう。
「ちょうだい」「おしまい」「はなせ」などと声をかけながらオヤツを目の前に出し、オモチャを離したらオヤツを与えて褒めてあげることを繰り返します。
やがて指示だけで離すようになりますので、時間がかかっても取り組む意味がありますね。
クールダウンを教えることができる
遊んでいるうちに、やがてワンちゃんの興奮が高まって引っ張り方が激しくなります。
そのままにしておくと、手を噛んだりする事故に繋がりますので、その前にクールダウンさせる必要があります。
オモチャがちぎれそうなほど振り回したり、唸り始めたりしたら引っ張るのを止めて休憩させましょう。
興奮が収まるまでは相手をせず、クールダウンしたところでまた遊んであげてください。
これを繰り返すとワンちゃんは、興奮し過ぎたら遊んでもらえなくなること学習します。
休んでいる間に「クールダウン」などと声かけ続けると、指示として覚えさせることもできますね。
犬と引っ張りっこすると手を噛む!唸る時の対処法など
引っ張りっこ本気犬 pic.twitter.com/zGLe0xR7yp
— Dummy (@Etreinte) February 28, 2019
遊んでいて見境がつかなくなったワンちゃんに噛まれることがありますが、この場合は使うオモチャを選び直しましょう。
後でご紹介しますが、長めのロープのようなオモチャが適しています。
また、遊んでいるうちにどんどんテンションが高くなって唸り出しますが、そうなったら前述したように引っ張るのをやめてクールダウンさせてください。
ワンちゃんが唸り始めたのを面白がってさらに続けていると、思わぬ事故に繋がることがあります。
興奮度合を観察しつつ上手にコントロールしながら遊ばせてあげてくださいね。
犬との引っ張りっこで注意すること、首や歯に負担をかけない
後脚リハビリバージョン2
腿で身体を支えてた‼︎
足裏も意識出来るかな⁇注)どんな犬でも引っ張りっこ遊びをする時は肩の高さ以下で!
関節に負荷をかけ過ぎない様に遊びませう♪ pic.twitter.com/2c5tbRSwus— kimmy (@wanlove1997) November 2, 2013
ワンちゃんばかりでなく、飼い主さんも遊んでいるうちについ夢中なって力が入ってしまうことがあると思いますが、これには気をつけてください。
人の力で思いきり一気に引っ張ると、ワンちゃんの首や歯、アゴなどへの衝撃となって思わぬケガをさせてしまいます。
また、引っ張った際の角度が悪く、ワンちゃんの歯が折れたり抜けたりする事故も多く起きていますので気をつけましょう。
なお、フローリングの床など、ワンちゃんの足が滑りやすい場所は危険です。
上手く踏ん張ることができず、足を滑らせて筋肉を傷めるだけでなく、ひどいケースでは骨折してしまうことがあるのです。
遊ぶ前にワンちゃんが足を踏ん張れるところかどうかを確認することを忘れないようにしましょう。
犬の引っ張りっこにおすすめのオモチャとは?ロープ型が最適
引っ張りっこ遊びはもう疲れたからやだって言った時の犬の絶望顔です。お納めください。 pic.twitter.com/cTbjyx6f6b
— 寺里うむ (@lilium_minor) September 4, 2021
この遊びに適しているのは、何といっても丈夫で洗えるローブ型のオモチャです。
ぬいぐるみ型のオモチャでもできますが、細い部分がちぎれたりした際に誤嚥してしまうことがあるので注意が必要です。
ロープ型のオモチャには大きさや素材、色などさまざまなものがありますので、選ぶ際にはワンちゃんの好みに合わせてあげるようにしましょう。
また、すぐボロボロになってしまうので手作りを勧める記事が増えています。
手作りには、身体によい天然素材で、有害な化学薬品などが含まれていない新品のロープを用意してください。
古着や古タオルを裂いて編み上げたものを使った記事を見かけますが、人の匂いが染みついた素材で手作りするのはおすすめできません。
ワンちゃんが匂いのついている衣類で遊んでもよいと思ってしまい、大切な洋服などをボロボロにされてしまって泣かされることになります。
犬と引っ張りっこをしよう!しつけに活かすやり方とは?・まとめ
犬のすごいなって思うのはちゃんとルールを守って引っ張りゴッコできるとこ。手をかじったりしない。ズルしない。えらい。 pic.twitter.com/OOooCi1hS3
— 力工ルちゃん犬を飼う (@kaeruinukau) March 4, 2020
犬は噛みついて引っ張ることが大好きなので、遊んでくれる飼い主さんとのコミュニケーション作りに役立ちます。
そして、くわえたものを離させるしつけに使える遊びでもあるので、上手く進めていきましょう。
その際に気をつけるのは、引っ張りっこで犬を興奮させ過ぎないことです。
なお、犬にオモチャを持たせたまま終わると飼い主さんが負けたことになり見下されるとの記事をみかけます。
しかし、この遊びでの勝ち負けは上下関係に影響しないとする意見もあり、気にすることはないでしょう。
ただ、引っ張りっこを終わらせる際にオモチャを犬に離させると、しつけの上でよいですね。