お刺身、丼もの、お寿司など、いろいろな食べ方で私たち日本人に親しまれているマグロ。
「もうすぐ食べられなくなる」という残念なニュースもあれば、「完全養殖に成功した!」なんて明るいニュースもあります。
また、世界で漁獲されるマグロの半分以上が、日本で消費されているんですから驚きですよね。
今回はそんな日本人に馴染みの深いお魚「マグロ」、犬に与えても大丈夫なのか調べてみました。
それでは早速見ていきましょう!
犬にマグロを食べさせても大丈夫?
結論から申し上げますと、犬にマグロを与えても大丈夫です!
ただ、醤油やワサビをつけて与えてはいけませんよ。それに、塩をふって焼いた「カマ焼き」や「皮焼き」など、人間にとっては美味しくても、犬にとったら塩分の過剰摂取の心配もあるので注意しなくてはいけません。(;´・ω・)
日常のご家庭での食べる範囲内であれば、犬にマグロを与えても問題にはなりません。
まぐろの栄養素と効能
マグロの部位といえば、大トロ、中トロ、赤身。この3つがまず思い浮かびますよね。
では、部位によってどんな栄養素を含んでいるのか見ていきましょう。
マグロの赤身にはたんぱく質が豊富!
マグロに含まれるたんぱく質は良質で、魚の中ではナンバーワンの含有量です。
たんぱく質は、愛犬の元気な体をつくるもとになる重要な栄養素です。
筋肉や骨、被毛や皮膚、内臓など様々な部分を作る材料となりますし、不足すれば病気を防ぐ免疫抗体も減るので、食事に取り入れたい部位でもあります。
また、脂分が少なくヘルシーな赤身部分は高たんぱく低カロリーの部位と言えるでしょう!
その他 セレンも含まれています。
セレンは脂肪の酸化を防ぐ一方で、老化を遅らせる働きが期待できます。
まぐろの血合いには鉄分がたっぷり!
スーパーでたまにみかけるマグロの血合い。
てんこもりに入った1パックが、だいたい100円~300円ほどで売られています。
マグロの他の部位より格安ですが、鉄分に至っては他の部位の約2倍あると言われています。
犬が鉄分不足になると貧血の症状が出ます。また、一時的な不足の場合は、貧血以外に被毛トラブルなども起こると言われています。
トロ(脂身)はEHAやDHAの宝庫!
トロの脂分には、EHA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれています。
EHA(エイコサペンタエン酸)は血液中の善玉コレステロールを増やしてくれる作用があり、血管・血液の健康維持に重要であり、血栓を予防してくれる効果があります。
また、赤身部分に比べDHA(ドコサヘキサエン酸)やビタミンA・D・Eも多く含まれているのが特徴です。
DHAは脳を健康に保つ働きがあるので、学習能力や記憶能力の向上、ボケ防止にも期待できます。
与え方と注意する点は?
スーパーなどで売られている、「お刺身用の魚」は人間が生のまま食べても大丈夫なように処理してありますので、犬に与えても問題ないと言われています。
ですが、少し注意しなくてはいけない点もありますので見ていきましょう。
魚は鮮度が落ちるスピードが非常に速い!
魚は牛肉や豚肉などのに比べて、鮮度が落ちるスピードが早いものです。
なぜ早いのか?その理由は、
- 魚体の水分量が多い。
- 魚の肉質が弱い。
- 自己消化(死後、自己の細胞や組織を分解する現象)の作用が大きい。
- 内臓やエラが付いているため腐敗しやすい。
などが主な理由です。
愛犬にマグロを与える際には鮮度の良いものを選び、心配であれば加熱処理してから愛犬には与えるようにしましょう。その場合でも、もちろん鮮度の良いものを選ぶのが良いですね。
初めて与えるときは少量ずつ様子を見よう!
愛犬に初めて与えるときは、なにぶん食べ慣れていない「食材」ですから、消化不良によって下痢や嘔吐を引き起こすこともあります。
また、トロの部分は脂分が多く、犬の体質に合わない場合は便が緩かったり下痢になることもあります。
まずは少量ずつから与え、犬の体調に変化がないか見ながら与えるのも大切ですね。
まとめ
マグロには良質なたんぱく質をはじめ、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれているのが分かりました。
犬の健康にとっても良い栄養素が含まれていますので、バランスを考えてご飯にまぜてあげたり、おやつに少量ずつ与えたりするといいでしょう。
ただ、牛肉や豚肉と比較して鮮度が落ちるスピードが速いです。
スーパーや市場などで購入したら、ドライアイスやクーラーボックスなどで新鮮さを維持できるように工夫すると良いでしょう。